酒勉仲間のMさんとHさんという理系コンビが、美里町の『黄金澤』 『橘屋』を醸す川敬商店さんの蔵見学に伺うということで、私もご一緒させて頂きました。



新しい!!
思えば、前回伺ったのはカレコレ5年前。(下記リンク参照)

▷▷▷【ふらっと蔵探訪・10】黄金澤( 川敬商店)

建物もしかり、酒造りをする環境もかなり変わっているんだろうな。。
なんて考えていた所に、蔵元である川名社長が外出先から戻られました。




5代目蔵元であり、杜氏も兼任されている方。
跡継ぎとして2年前に蔵に入った一人娘の由倫さんも左隣にいらっしゃるのですが、造り時期なのでノーメイク。

モデルのように長身で、とてもお美しい方なのですが、嫁入り前の女性ということもあり、今回は遠目からの画像のみとします。


さっそく蔵の中へ!!

 



麹室




川名社長が「うちの一番の自慢」とおっしゃっているように、ホーント広いっっ!!
2間続きになっています。
蒸しあがりを室温30℃湿度60℃の部屋に運び、麹の温度を一定にしながら、バラつきをなくすようほぐしたりの作業を。
その後、室温40℃、除湿機をかけてカラカラッに乾燥させてあるお隣へ。
乾燥しているから、菌糸が米の中心へと深く深く食い込んでいくんだそう。

日本酒造りの肝にもなるこの麹室の作業は、現在川名社長と由倫さんの担当。
大吟醸の時は夜11時半までは由倫さん、それ以降は社長にバトンタッチするとか。
深夜作業が伴うので、大変ですよね。



これ 何だかわかりますか?
麹台の脇に設置してある顕微鏡で、麹米を見た画像です。
川名社長はこの顕微鏡で随時、麹の育成状況を確認しているんだそうです。
いろいろな方法で、細やかに見守りながら造っているのですね。

 

 


しずく搾り!!
醪(もろみ)を酒袋に入れ、圧力をかけずに自然の力で滴る、非常な酒です。
見てるだけで、美味しそうだわぁー。

川敬商店さんは多数の賞を受賞している蔵としても有名で、『黄金澤大吟醸』は、何と10年連続「全国新酒鑑評会金賞」受賞!!!
素晴らしいです!

でも、もちろん そこまで来るには、相当なご苦労があったと思います。
今回伺った時も、既に吟醸酒造りが始まっているタイミング。
川名社長の次の言葉が非常に心に残りました。

 

「吟醸酒を造るのは、本当に大変。
温度管理はどうだったか、香りはどうだったか、心配になって眠れない時があるんです。
でもね、吟醸酒はやらないよりは、やっぱり造った方が良い。
いろんな蔵の考え方があるんだろうけど、その気持ちの在り方が他の酒へ絶対影響すると思うから。」


沢山の賞を取っている大ベテランでさえ、心配で夜も眠れない…
吟醸酒造りって、ほんと大変なんですね。。


あと12~13日で搾る予定の雄町60%のタンク。少し酸味が残っています。




サービスショット!
ノーメイクなのに、美しいーーだす!由倫さん!
(ご本人から掲載許可頂きました)

現在担当している麹室に加え、酒母も担当すべく、修行を積んでいるとのこと。
「酛(もと)は難しいです。30日、40日という長いスパンの中で、この香りはこうだ  暖気樽(だきだる)の温度はこうだという変化を見極めなくちゃいけないので…」

話しが少し脱線しますが、NHKで火曜夜10:55から放送している『関ジャニの明日はどっちだ』という応援ドキュメントがあります。
その中で女性杜氏を目指す、島根県「一宮酒造」の娘、浅野理可さん(23歳)が登場するのですが、私はこの番組を見る度、何となく由倫さんの姿とたぶるんですよね。
由倫さん自身の世界観を大事にしながら、頑張って欲しいです。
そんな由倫さんが日々の活動を綴っているブログがあります。
▷▷▷『黄金澤』『橘屋』お造り初心者マーク蔵娘の「てやんDays!!!」
とっても楽しいブログです!
なかでも2/25のカブいた日記は最高!!必見!!



最後は記念撮影!!
川名社長、由倫さん、MさんとHさん ありがとうございました!!

関連リンク===
【ふらっと蔵探訪・10】黄金澤( 川敬商店)