●松岡圭祐 『水鏡推理Ⅴ ニュークリアフュージョン』講談社 | 新・駅から駅までウォーキング

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松岡圭祐
『水鏡推理Ⅴ ニュークリアフュージョン』
         講談社文庫 2016.12.15発行



水鏡推理5 ニュークリアフュージョン (講談社文庫)/講談社
¥734
Amazon.co.jp




★本の内容(Amazon.co.jpより


研究不正を追及する、より高度で専門的な
部署へ異動になった一般職・水鏡瑞希。
上司の女性キャリア官僚と組んで、次世代
エネルギーと目される核融合研究の検証に
取り組む。
ついていくのに四苦八苦の瑞希のもとに、
不可解な事象が連続して起きる。
みずからの心の奥底を知ることになった
瑞希、驚愕の真実とは?


★ここだけの話


文科省を舞台にした「水鏡推理」シリーズ
もついに5作目になりました。
今までの功績が認められたのか、新しい
部署に異動となった一般職の水鏡瑞希です
が、上司にあたる総合職の女性とはうまく
いきそうな気配です。


さて、今回のテーマは「核融合」と「不妊
治療」です。
一見何のかかわりもないように見えます。
実は水鏡瑞希の周辺でこの2つの事柄が
同時進行で動いていきます。
両方のカギを握る人物が最後の最後でたっ
た1人に絞られます。
でもここではこれ以上は書けないですね。


前作同様、親子関係も重要なポイントと
して登場します。
特に瑞希と母親の親子愛です。
「不妊治療」と大きく関連しています。


これに対し「核融合」。
ここについては、深く考えずすっ飛ばして
読んでも大丈夫です。


よく考えられた物語です。
取材も大変だったと思いますが、どこから
こうした発想が生まれるのでしょうか。


このシリーズの次作は、2月15日発売の
『水鏡推理Ⅵ クロノスタシス』です。
これも楽しみです。