寄り道ギャラリー1分間(その155)
ピエール=オーギュスト・ルノワール
『ルーベンス≪神々の会議≫の模写』1861年
(国立西洋美術館蔵)
★ちょっとひとこと
ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841~1919)
はフランスのリモージュ生れ。
フランス印象派を代表する画家の一人。
ルノワールは仕立て職人の家に生れ、13歳から
17歳まで陶器工房の絵付け職人だった。
その後画家への道を志し、画塾に通い、ルーヴル
美術館で模写をしたりして勉強した。
1860年にルーヴル美術館で模写する許可をもらった
あと、彼はルーベンスなど巨匠の絵を模写して、
人物表現や色彩表現を勉強した。
『ルーベンス≪神々の会議≫の模写』のもととなって
いるのは、マリー・ド・メディシスの生涯を描いた
一連の作品である。
さらにフラゴナールやブーシェなどフランス・ロココ
絵画の巨匠たちが描いた女性像からも多くを学び
とったと言われている。
1861年は画塾でモネやシスレー、バジールらと知り
合い、後の印象派グループのつながりが出来ていく。
ルノワールの絵がサロン入選を果たすのは、その
3年後の1864年で、23歳の時である。
しかしその絵は彼自身が破棄してしまい、見ることは
かなわない。
タイトルは「踊るエスメラルダ」だったという。
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‥ピエール=オーギュスト・ルノワール(7)
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