★インド(14)‥たった14年の都、ファテープル・
シクリ
【世界遺産】ファテープル・シクリ
ムガール帝国第3代皇帝のアクバルには、なかなか
子供ができなかった。
アグラ郊外のシクリに住む聖者サリーム・チシュティー
に相談したところ、実際に子供を授かった。
その結果、この小さな村、シクリに都を移した。
1571年に完成したが、水源の確保が難しく、たった
14年でその役目を終えたと言う。
はいってすぐの所にあるのがディワニ・アーム。
緑の広場をもつ、謁見の間である。
ペルシアの様式を採り入れた5重の塔。
暑い国なので風通しがよさそう。
アクバルの妻の中で唯一子供を授かったジョダ・バイ
のために、ヒンドゥー教徒だった妻を意識して造られ
たとされる。
一歩外へ出てみると、街のにぎわいは相当のもの。
人がいっぱいいる。
インドの人々は野菜をよく食べる。
農業がさかんで自給率は100%だと言う。
ほとんどが道端に並べられた店で購入する。
インドで食べるカレーは、野菜カレーや豆カレーが
多く、彼らはベジタリアンに等しい感じがする。
インフラ整備にはまだまだ時間がかかる。
カーストは事実上廃止されてはいるが、貧困にあえぐ
人々は多い。
高等教育を受けて、数学力に秀でているのは、ひとに
ぎりの人たちだけだ。
路上で暮らす人々、のら犬、のら牛がやけに目立つ国
だった。
ただ猫は一度も見かけなかった。
(これでインドは終わりです)
インド5日間
2012.11.30~12.4 JTB旅物語