寄り道ギャラリー1分間(その135)
オノレ・ドーミエ
『果物を取り合う二人の童子』1845-50年頃
(国立西洋美術館蔵)
★ちょっとひとこと
オノレ・ドーミエ(1808~1879)は、フランス
マルセイユの生まれ。
父親はガラス職人だったが、文学にあこがれを持ち
詩人として身を立てるためにパリに行く。
家族もそれを追い、1816年にパリに移り住む。
当然一家の暮らしは貧しく、ドーミエは少年時代から
弁護士の使い走りのような仕事で家計を助けていた。
1822年に画家・彫刻家アレクサンドル・ルノワールの
弟子となり、ティツィアーノやルーベンスの技法を
学んだ。
(印象派の巨匠、ルノワールとは無関係)
1823年頃にはベリアールという職人から、その当時
発明されたばかりのリトグラフ(石版画)の技法を
学んだ。
挿絵入りの風刺新聞を創刊したシャルル・フィリポン
は、風刺版画家としてのドーミエの才能に目をつけ、
1831年、23歳の彼を採用した。
その後多数の作品を風刺新聞で発表していく。
この頃のフランスは、7月革命で即位した国王ルイ・
フィリップの治世下にあったが、国王を風刺した版画
が当局の摘発を受けドーミエは投獄されてしまう。
寄り道ギャラリー1分間(その135)
‥オノレ・ドーミエ(1)
2011.4.24 & 2011.7.23 & 2012.7.3