●三上延『ビブリア古書堂の事件手帖2 栞子さんと謎めく日常』メディアワークス文庫  | 新・駅から駅までウォーキング

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三上延 『ビブリア古書堂の事件手帖2 
              栞子さんと謎めく日常』
        メディアワークス文庫 2011.10.25発行 


ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)/三上 延
¥557
Amazon.co.jp


★本の内容(Amazon.co.jpより引用)


鎌倉の片隅にひっそりと佇むビブリア古書堂。
その美しい女店主が帰ってきた。
だが、入院以前とは勝手が違うよう。
店内で古書と悪戦苦闘する無骨な青年の存在に、
戸惑いつつもひそかに目を細めるのだった。
変わらないことも一つある。
それは持ち主の秘密を抱えて持ち込まれる本。
まるで吸い寄せられるかのように舞い込んでくる古書
には、人の秘密、そして想いがこもっている。
青年とともに彼女はそれをあるときは鋭く、あるとき
は優しく紐解いていき―。


★ここだけの話


昨日の本の7ヵ月後に発売された、2作目です。


2012年の本屋大賞にノミネートされた『ビブリア
古書堂の事件手帖』の続編=2作目なのです。


いつもはミステリの単行本の最新刊を選んで、ご紹介
していますが、この本は文庫でしか読めませんし、
オリジナルな内容ですのでご紹介したいと思います。



主人公の名前は、五浦プー輔ではなく五浦大輔。
大学は卒業するものの就職先が決まりません。
いろいろあって、北鎌倉駅の線路沿いにあるビブリア
古書堂で働いています。

このビブリア古書堂の店主、篠川栞子さんは、若くて、
きれいで、本に対する知識、情熱は並大抵のものでは
ありません。
しかし人と話すのは、大の苦手です。


この本でもそのビブリア古書堂で栞子さんによる、
古書にまつわる謎と秘密の解明が行なわれます。


アントニー・バージェス「時計じかけのオレンジ」の
感想文についての話。
これは小菅姉妹ばかりでなく、栞子さんの過去と結び
ついて書かれています。

高校時代付き合っていた高坂晶穂と亡くなった父親
とのこと。
そして、古書マンガと栞子さんの母親の話。


結局今まで読んだ7編を通じて、栞子さんの家族と
五浦大輔の家族についての謎が次第に明らかにされ
ていくわけです。


決して日常の謎だけではない、1代前あるいは2代前
の家族に起こった出来事をひも解く結果になってしま
うのです。


この古書店の雰囲気が大好きです。
さわやかな人間関係もすばらしいです。


次回の作品では彼らはどうなってしまうのでしょう。
何を見つけてしまうのでしょう。


3作目を楽しみに待つことにします。

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