寄り道ギャラリー1分間(その101)
エドワールト・コリール
『ヴァニタス 書物と髑髏のある静物』1663年
(国立西洋美術館蔵)
★ちょっとひとこと
エドワールト・コリール(1643頃~1710)について
は、あまり詳細な説明がないが、オランダの17世
紀後半の静物画家、肖像画家である。
主に活躍したのは、ライデン。
彼の絵では髑髏、地球儀、楽器、書物を含む静物画
が多い。
こうした物により、現世のはかなさや警告を表した
ヴァニタス画を得意とした。
こうした作品、机の上に何をどう配置するかが大事
だと思う。
崩れないように、うまく置いたものだ。
笛の形をした楽器は、オーボエの前身のショームで
ある。
一番目立つ髑髏以外は、学識や教養や芸術を表現
している。
当時のオランダ人は皮肉を込めたような、こうした
ヴァニタス画を好んだことがわかる。
色彩的には、渋みのあるグリーンが落ち着いた
雰囲気を醸し出していて、印象に残る作品だ。
寄り道ギャラリー1分間(その101)
‥エドワールト・コリール
2011.4.24 & 2011.7.23