◆寄り道ギャラリー1分間のバルトロメ・エステバン・ムリーリョ | 新・駅から駅までウォーキング

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寄り道ギャラリー1分間(その78)
今日は、バルトロメ・エステバン・ムリーリョ


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バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
『聖フスタと聖ルフィーナ』1665~66年頃
(国立西洋美術館蔵)


★ちょっとひとこと


バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
(1617~1682)はスペイン南部のセビーリャの
生まれ。
14人兄弟の末っ子で、幼い頃に両親が亡くなった
ため、姉夫婦のもとで育てられた。

ファン・デル・カスティーリョの下で修業をした後
独立する。
当時セビーリャで有名だったフランシスコ・デ・
スルバランから強い影響を受けたとされる。


ムリーリョの絵の特徴は、「薄もやの様式」と呼ば
れる、まさしく薄いもやに覆われたような描き方に
ある。
さらに聖母マリアや子供たちは、これ以上無いと
いうほど可憐に描かれている。
ムリーリョは子供5人を次々と病気で亡くし、
6人目の娘は耳が聞こえなかったという。
そういうこともあり、子供たちはどの絵でも愛ら
しく描かれている。


『聖フスタと聖ルフィーナ』はセビーリャの
カプチン修道会の聖堂の祭壇画を制作する際の
油彩スケッチのうちの1枚だ。
セビーリャの守護聖人である2人の姉妹が、同市の
ヒラルダの塔を支えている。
1504年に大地震が起きた際、この塔が倒壊しなかっ
たのは、聖フスタと聖ルフィーナが天から降りて
きて塔を抱きかかえてくれたからだという伝説が
もとになっている。


1660年にセビーリャに美術アカデミーを創設し、
初代院長として画壇を指導した。


1682年にカディスの修道院で制作中、足場から転落
して死亡したと言われている。


寄り道ギャラリー1分間(その78)
         ‥バルトロメ・エステバン・ムリーリョ
2011.4.24 & 2011.7.23

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