寄り道ギャラリー1分間(その55)
今日は、ロレンツォ・レオンブルーノ
ロレンツォ・レオンブルーノ
『キリスト降誕』1515年頃
(国立西洋美術館蔵)
★ちょっとひとこと
ロレンツォ・レオンブルーノ・ダ・マントヴァ
(1489~1537年頃)はイタリア北部のマントヴァの
生れ。
フィレンツェでペルジーノの工房に入り、その後
マントヴァに戻り、1511年以降はゴンザーガ家の
宮廷画家として活躍した。
その間、ヴェネツィアやローマを訪れ、各地で勉強
している。
しかし1524年に宮廷画家としての地位を失って
ミラノに行くが、晩年は再びマントヴァに戻る。
『キリスト降誕』は鮮やかな色彩と柔らかな輪郭で
絵全体にやさしい感じが漂う。
田舎の馬小屋(牛も描かれている)のある風景の
中で、天使たちに見守られた聖母子がいる。
よく題材にされる風景だが、レオンブルーノの作品
では、のんびりした雰囲気が強調され、とても劇的
な生涯を送ることなど予想もできない。
この絵の中で、特に馬と牛の顔が好きだ。
寄り道ギャラリー1分間(その55)
‥ロレンツォ・レオンブルーノ
2011.4.24 & 2011.7.23