◆寄り道ギャラリー1分間のオーギュスト・ロダン(2) | 新・駅から駅までウォーキング

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寄り道ギャラリー1分間(その34)
今日は、オーギュスト・ロダン(2)

私の好きなミステリと海外旅行

オーギュスト・ロダン
『青銅時代』1877年(原型)
(国立西洋美術館蔵)


★ちょっとひとこと


オーギュスト・ロダン(1840~1917)はフランス、
パリの生れ。
父親は警察事務員だった。
14歳の時地元の工芸学校に入学、17歳で退学。
その後エコール・ボザールで勉強を続けようと、
3年連続で塑像を提出し受験するが、いずれも
失敗する。
入学をあきらめ室内装飾の職人として働き始めたが
姉のマリアが亡くなってしまう。
これに衝撃を受け、一時は修道士になろうとする。


それから彫刻家アントワーヌ・ルイ・バリーに弟子
入りし、彼から深い影響を受ける。
さらにベルギーに移り、知り合いの紹介でブリュッ
セル証券取引所の建設作業に参加する。
1875年にイタリア旅行へと出かけ、ミケランジェロ
とドナテッロの彫刻に感激し、戻るとすぐに彫刻家
としての活動を始める。


『青銅時代』はオーギュスト・ネイトという人を
モデルにした等身大のリアルな作品だったため、
実際の人間から型をとったのではないかと疑われた
ことがある。
ロダンはこれに憤慨し、人間よりもかなり大きな
サイズの作品を新たに造った。
この作品の出来が良かったため、ロダンの名は
一気にフランス中に広まった。


この作品は、青銅で造られた「新しい人類」とか
「敗北から立ち上がる人」をイメージして制作され
ている。


この『青銅時代』という作品、ロダンの初期の傑作
であるが、近くで見ると本当にリアルで、しかも
緻密に仕上げられている。
人間の男子に色を塗っただけにしか見えない。
ヨーロッパの街でよく見かけるストリート・
パフォーマンス、でもこのままの姿だと警察官に
捕まってしまうに違いない。


この作品は、東京富士美術館にも展示されており、
6月中旬にもこのブログで採りあげたが、その他に
国内に数点存在する。
ロダンは日本でも大変人気がある。


★国立西洋美術館のこと(1)


大正3年頃から昭和3年頃までの間、川崎造船所の
社長だった故松方幸次郎氏が、ヨーロッパで集めた
絵画・彫刻を基礎として、西洋美術全般を対象に
した国立の美術館で1959年に開館した。
上野公園内の東側に位置し、JR上野駅に近い。


私の好きなミステリと海外旅行


寄り道ギャラリー1分間(その34)
              ‥オーギュスト・ロダン(2)
2011.4.24 & 2011.7.23

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