◆寄り道ギャラリー1分間のメアリー・カサット(1) | 新・駅から駅までウォーキング

新・駅から駅までウォーキング

歩けるうちは歩きましょう!

寄り道ギャラリー1分間(その26)

今日は、メアリー・カサット(1)

私の好きなミステリと海外旅行

メアリー・カサット
『団扇を持つバラ色の服の女』1889年頃
(東京富士美術館蔵)


★ちょっとひとこと


メアリー・カサット(1844~1926)はアメリカ合衆国
ペンシルヴァニア州生れの女性画家。
父親は銀行家で株式仲買人として成功をおさめた。
母親も銀行家の出身。
10歳になるまで、ロンドン、パリ、ベルリンなど
ヨーロッパの都市をまわった。


フィラデルフィアの美術アカデミーで1861~1865年に
学び、1866年にパリに渡った。
普仏戦争でいったんアメリカに戻るが、戦後再び
ヨーロッパに行き、おもだった美術館、教会で模写
するなど独学で勉強していった。
さらに、パリでカミーユ・ピサロに絵を学ぶ。


カサットは美術商の店でドガのパステル画を見て感激
する。
その後ドガと知り合って後、行動をともにするように
なり、第4回、第5回、第6回、第8回印象派展に
参加した。
それから、カサットの作風も印象派から離れていくが、
ドガやベルト・モリゾとはきわめて親しい友人のまま
だった。
油絵だけでなく、パステル画が多いのもドガの影響が
大きかったことを示している。


『団扇を持つバラ色の服の女』は若い女性のピンクの
ドレスと背景のブルーの対比が美しい作品。
印象派の要素と、どこか日本的な要素がからみあった
ような見事なパステル画だ。


カサットは人物描写にすぐれ、日常生活で女性や子供
が生き生きと描かれている絵が多い。
また色彩もとりわけ明るく、優しさを感じさせる
テクニックを極めた画家でもある。


寄り道ギャラリー1分間(その26)
                ‥メアリー・カサット(1)
2011.2.1
ペタしてね