◆寄り道ギャラリー1分間のオーギュスト・ロダン(1) | 新・駅から駅までウォーキング

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寄り道ギャラリー1分間(その11)


今日は、オーギュスト・ロダン(1)

私の好きなミステリと海外旅行

オーギュスト・ロダン
『青銅時代』 原型1875~76年 鋳造1900~01年
(東京富士美術館蔵)


★ちょっとひとこと


オーギュスト・ロダン(1840~1917)はフランス、
パリの生れ。
父親は警察事務員だった。


14歳の時地元の工芸学校に入学、17歳で退学。
その後エコール・ボザールで勉強を続けようと、
3年連続で塑像を提出し受験するが、いずれも
失敗する。
入学をあきらめ室内装飾の職人として働き始めたが
姉のマリアが亡くなってしまう。
これに衝撃を受け、一時は修道士になろうとする。


それから彫刻家アントワーヌ・ルイ・バリーに弟子
入りし、深い影響を受ける。
さらにベルギーに移り、知り合いの紹介でブリュッ
セル証券取引所の建設作業に参加する。
1875年にイタリア旅行へと出かけ、ミケランジェロ
とドナテッロの彫刻に感激し、戻るとすぐに彫刻家
としての活動を始める。


『青銅時代』はオーギュスト・ネイトという人を
モデルにした等身大のリアルな作品だったため、
実際の人間から型をとったのではないかと疑われた
ことがある。
ロダンはこれに憤慨し、人間よりもかなり大きな
サイズの作品を新たに造った。
この作品の出来が良かったため、ロダンの名は
一気にフランス中に広まった。


この『青銅時代』という作品、ロダンの初期の傑作
であるが、近くで見ると本当にリアルで、しかも
緻密に仕上げられている。
人間に色を塗っただけにしか見えない。
ヨーロッパの街でよく見かけるストリート・
パフォーマンス、でもこのままだと警官に捕まって
しまう。


その後はいろいろな紆余曲折もあったが、19世紀
を代表する彫刻家として活躍し、「近代彫刻の父」
と称されている。


日本には、ロダンの作品が多数あり、今後紹介する
ことが多いので、今回はこのあたりで終了します。


寄り道ギャラリー1分間(その11)
               ‥オーギュスト・ロダン(1)
2011.2.1
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