ルーヴル美術館(6)
‥レオナルド・ダ・ヴィンチ(2)
★ちょっとひとこと
ルネサンスの時代までさかのぼってくると、当然の
ことながら資料に乏しく、いろいろと不明な点が多い。
この作品のタイトルも、研究者により変わってくるが
ヴァレリー・メテの書いたルーヴルのカタログでは
『ミラノ宮廷夫人の肖像』となっていて、別名
『ラ・ベル・フェロニエール』と添えられている。
こうした絵画の依頼者やモデルを推理し特定していく
ことは、まさに歴史ミステリに通じるものがあり
楽しい研究テーマかなとも思う。
暗黒の闇の中に、見事に浮かび上がった女性の肖像。
キリっと引き締まった表情は、意志の強そうな印象を
受ける。
曲がったことは大嫌い。
いやなことなら引き受けない。
そんな強固な性格が、にじみ出ているような気がする。
いい絵だ。