シカゴ美術館(17)‥印象派、カミーユ・ピサロ
カミーユ・ピサロ
『パリ、ル・アーヴル広場』1893年
カミーユ・ピサロ
『朝のコーヒーを入れる百姓娘』1881年
カミーユ・ピサロ
『縫い物をする女性』1895年
★ちょっとひとこと
カミーユ・ピサロ(1830~1903)は西インド諸島の
セント・トーマス島生れ。
ピサロは、モネやルノワール、セザンヌよりも
10歳ほど年上であったため、印象派グループの
兄貴分的存在だった。
温厚な人柄で人望も厚く、グループの調整役でも
あったらしい。
印象派展には最初から最後まで出品し続けている。
田園風景が多いピサロだが、パリの街中を描いた
作品が『パリ、ル・アーヴル広場』で、後に
「イタリア人大通り」などの連作になっていく。
ピサロ自身「自分の作風は物悲しく地味」といって
いたが、下2人の女性たちもそんな印象を受ける。
派手さや華麗な雰囲気はどこにも見られない。
決して上流階級ではない女性や子供を見たままの
通り、キャンバス上に描いている。
シカゴ美術館(17)‥印象派、カミーユ・ピサロ
2010.10.12