私の実家のすぐ近くには「動物愛護センター」がありました。
ぺろままは小さいころから犬が大好きで、たくさんの犬たちがいる
この動物愛護センターに毎日のように通い、犬たちに話しかけていました。
何も知らないぺろままは、この、犬たちがいっぱいいて楽しいところに
母親を連れて行ってあげようと思いました。
買い物帰りに「いいところを教えてあげる」と母親の手を引いて
動物愛護センターに一緒に行きました。
しかし母親は喜ぶどころか
「もうあそこには言ってはダメよ」とぺろままをなだめました。
何故ダメなのかはわからないけど、その母親の様子で
動物愛護センターは言ってはいけないところなのだと子供ながらに
何かを感じ取ったのを覚えています。
それから何年かして何かのきっかけで小学校の友達に愛護センター
の話をしたら
「あそこは捨てられた犬がいるんだぜ、おまえひどいやつだな」
とみんなに言われました。
ぺろままはショックをうけて、その日からしばらく怖い夢を見たり、
動物愛護センターの前を通るときは耳をふさいだり・・・動物愛護センターは
「大好きなところ」から「怖いところ」に変わってしまったのです。
愛護センターが怖いところになってから数年後、ショップで出会ったラブラドール
の「瑠璃」がうちの家族になりました。
それをきっかけにその恐怖は少しずつ薄れていきました。
でも何かにつけてその時のことを思い出すのは、やはりまだ心の中のどこかで
「傷」として残っているからでしょう。
あのとき「もう言ってはダメ」と言ったのは、子供を傷つけたくなかったから母心なの
でしょう。
でももし、母親の口からちゃんと教えてもらっていたら、ショックだとは思いますが
「傷」ではなく違う形で心に残っていたのではないかと思います。
そしてもし「犬を飼おう」と決めたときに、あの愛護センターから命を救ってたとしたら
自分が親にあそこを教えたことで命を救うことが出来た、と「誇り」として私の中に
残ったと思います。
もう私には両親がいないので、このことを伝えることは出来ませんが、またいつか
再会したときには絶対に言いたいと思っています。
先日栗豆ママさんよりメールをいただきました
-------------------------------------------------------------------
私、少し前にくんくんの絵本を購入させていただきまして、
そのうちの1冊を、週末しょっちゅう通っている図書館に
寄贈したんです。
以前に「小さな命の写真展」っていうのを図書館で
やらせてもらった関係で図書館の企画担当さんとかをよく知って
いるってこともあったんだけど。
図書館の方はとってもよろこんでくださって、さっそく
児童書のところに置いてくれました。
その後、数か月間・・・
図書館に行くたびにチェックしてるんですけどね。
ずーっと貸し出し中なんですよぅ!
今日も行ったんですけど貸し出し中になってました。
図書館って良いですよ。
犬の問題とかまったく関心のない人も大勢くる。
くんくんの絵本は絵がめちゃくちゃかわいいし、タイトルも
かわいくて幸せそうだし子どもを持つ母親が手に取りやすい
作品だと思います。
なので・・・
できれば、もっといろんなところの図書館に置いてほしい!
購入してもらうんじゃないから金銭的に負担がかかっちゃうし、
そう簡単にあちこちには配れないだろうけど、
これができたら、すっごくたくさんの人に見てもらうことが
できると思いますよ。
-------------------------------------------------------------------
図書館でずっと「貸し出し中」になっている。
それだけ子供に「命」の大切さを伝えようとしてくれている人がたくさんいるんだと
胸が熱くなります。
私も自分用に持っている2冊の絵本。
1冊は図書館に持っていこうと思います。