皆様は「規制緩和」と聞くとどう思いますか? グローバリズム・新自由主義がとんでもない欠陥思想だった事が広く知られるようになった今日では良いイメージを持つ人など毎日ワイドショーばかり見ている高齢者ですら恐らく余り居ないでしょう。アタシ自身、事ある毎に「いっそうの規制緩和を!」と叫び続けて来た者達には怒りしか湧きません。ところがそんな中、こんなニュースが飛び込んできました。

 https://this.kiji.is/575925054184539233?c=39546741839462401「氷河期世代募集で年齢制限容認へ 民間就職サイトの仲介可能へ」(共同通信)

 「厚生労働省がバブル崩壊後に就職難だった就職氷河期世代の就労後押しを目的に、原則禁止の年齢を制限した採用活動をこの世代に限り全面解禁し、民間の就職サイトや企業が手掛ける募集でも可能とする検討を始めたことが7日分かった。氷河期世代を対象にした求人については8月、ハローワーク経由に限って容認していた。来年早々にも拡大させる。」(記事前段)

 「原則禁止の年齢を制限した採用活動」、この文言を見た瞬間アタシは唖然としました。大メディアは我が国の就職事情について語る時、「日本企業は新卒一括採用の慣行が根強く、新卒の時期を過ぎると企業が採用を渋る。」と云うのが御約束でした。然るに氷河期世代を含め新卒に括られない人達を企業が採用しようとしないのは行政厚生労働省が規制していたからだった! まあ大メディアの云い分を鵜呑みにしていたアタシにも問題がありますがそれにしても驚くべき事実です。それにしても二言目には「規制緩和! 規制撤廃!」を叫ぶ日経と竹中平蔵を始めとするそのお抱えの識者はこれまで何をしていたのか。本来ならばこう云う規制こそ真っ先に緩和・撤廃させるべきなのに声一つ上げない。理由は勿論「自分の利益にならないから」です。竹中が派遣労働などの非正規労働の規制緩和を主張するのは自分が会長を務めるパソナが儲かるからです(参考:ビジネスジャーナル5月6日付け記事「竹中平蔵パソナ現会長の“改革”で、4割が非正規雇用で働く日本に・・・人に値する生活を営めず」)。氷河期世代を企業が採用し易くした所で竹中にとっては何の利益にもならないどころか正社員として安定した生活を取り戻す人が増えれば労働者を安く扱き使う事が難しくなり明らかに不利益なのです。竹中以外の識者も事情は違えど「自分の利益にならない」点では同じでしょう。いずれにせよ遅きに失したとは云えこんな馬鹿げた規制は即刻撤廃して頂きたい。「氷河期世代を対象にした求人については8月、ハローワーク経由に限って容認していた。」、こんな悠長な真似をしている場合ですか! 氷河期世代の多くは40代、正社員になるのは勿論結婚も、ローンを組んでマイホームを購入するのもほぼ絶望的な年齢です。そこでアタシから厚生労働省を始めとする全中央官庁・自民党・公明党・経団連・経済同友会に嘗て靖国参拝に対して「「止めなさい!」と厳命しました!」などと悪態を吐く無礼極まりない支那中共のゴロツキ高官を一丁見習って一国民として以下の如く厳命します。

 就職氷河期世代はカネだけ、今だけ、自分だけを旨とする経団連や経済同友会を筆頭とする経済界、経済界からの企業・団体献金と云う名の賄賂に甘え切った自民党と権力欲しさに今までの平和の党)」の看板をあっさりかなぐり捨てて自民党にくっつく公明党、無用で有害な規制を次々と拵える中央官庁、そして以上の者達を囃し立てた竹中平蔵などの太鼓持ちの無責任な言動の犠牲者だ。氷河期世代を救わねばならない。具体的には国家公務員の大量増員国民の雇用の受け皿とするべく公社を複数設立公務員を大量増員した地方自治体への地方交付税交付金の大幅増額ちなみに公務員と公社職員は氷河期世代に限らず低所得者を積極採用。採用のハードルは極力低くする。とにかく気前良く採用!氷河期世代を大量採用した企業への大規模減税と高額な補助金社会保険料を少なくとも半額にする年金給付額を大幅増額低所得者への現金給付制度の新設などありとあらゆる施策を総動員する事を以って氷河期世代を始めとする低所得に苦しむ全ての国民への謝罪とせよ!