MMT現代貨幣金融理論)が我が国でも広く知られるようになったとは云え未だに財政赤字と聞くと「クニノシャッキンデハタンスル~」とどこぞの駄犬の如く騒ぎ出す者が相変わらず多いです。そこでこの方にそのような愚論を一刀両断にして頂きましょう。 藤井聡氏です!

 「<5>財政赤字なくして、財政再建なし!」(日刊ゲンダイ)ー 一読しましたが藤井氏、中々のアイデアマンですな。 「■「筋肉疲労が筋肉強化」をもたらすように、「財政赤字こそが財政強化」をもたらす。」(1頁最終パラグラフの下) なるほどなるほど。これならば強欲財界人とタワケ大メディア残業が多くても上司が理不尽でも頑張って耐えた方がお前の為だ。今の若者は仕事を選り好みし過ぎ!甘ったれるな!と完膚なきまでに洗脳された現今の日本人にもすんなり受け入れられるでしょう。何のかんの云っても日本人は「人は重き荷物を背負い、遠き道を行くが如し」(徳川家康)を美徳とする民族です。一例を挙げますとプロスポーツ選手はトレーニングで筋肉を扱き使う事で強くなる。財政も同じだ。我が国の財政は甘やかされた子供なのだ。徹底した歳出カットを!などとこれ以上甘やかしてはいけない。まず手始めに消費税の廃止を始めとして固定資産税・自動車税・酒税その他諸々の大規模減税、年金や社会保険? 保険料は一律半額で給付額は2・・バカモン!甘っちょろい! 3倍4倍位は当然!、出産奨励金? そうさねえ~第一子にとりあえず1000万、第二子は2000万位出せ! 所詮安い交通誘導員の給料ではマイホームなど夢のまた夢? よっしゃ!よっしゃ! 国がプレゼントしてやる! 何、代償? 要らんわ! そうやって財政を甘やかすからいかんのだ!とまあこんな具合に語って聞かせれば困惑しながらも「俄には信じがたいがなるほど、一応筋は通っているな・・・。説得力があるな・・・。」と耳を傾ける者も徐々に増えてゆくでしょう。 

 但し、当然ですが限度はあります。ひたすら過酷でありさえすれば良いものではありません。例えばプロ野球のピッチャーも中3日4日と休ませます。余り急激にやり過ぎると却って事態は悪化します。あくまでも、「筋肉を短期的にいじめればいじめるほどに長期的な筋力が増強されるように、財政赤字を短期的に拡大すればするほどに、財政は長期的に健全化していく」(4頁最終パラグラフ)のが正解なのです。

 後、5頁目の第4パラグラフの指摘も重要です。 「 有能な経営者たちも皆、新しい店を出したり新しい工場をつくったりする時に、豪気にたくさんのカネを使って、意図的に短期的な財政を悪化させることが、将来の利益を増やすことを知っている。」(5頁第4パラグラフ) 何の事はありません。経済発展の本質は「まず支出!」と云う訳です。そしてそれを学問上で理論化したのがMMT現代貨幣金融理論)なのです。

 最後に、財政と議員は国民の使用人! 故に財政と議員を国民に絶対服従させよ! 身も心も奉仕させよ! 後ついでに勝手に日本に土足で上がり込んで迷惑ばかりかけて居るアフリカの黒人共よ、とっとと立ち去れ!