真に「共生」すべきなのは・・・

　本題に入る前に、財務省と並ぶ最悪官庁、文化庁が企む著作権法改正の件ですが・・・。－https://www.sankei.com/politics/news/190313/plt1903130007-n1.html「違法DL規制拡大の著作権法改正案、政府・自民が提出見送り」（産経ニュース）ーどうにか最悪の事態は回避されました。赤松健さんをはじめとする漫画・アニメ業界関係者の懸命な努力が実を結びました。「・・・過剰な規制拡大をめぐり「ネット利用を萎縮させる」などの懸念に配慮した。次期臨時国会に向け、再検討する。」（第１パラグラフ後半）　あの安倍移民党が珍しく世論、それも大メディア以外の草の根の国民の声に配慮しました。入管法改悪や水道法改悪の時は議論すら申し訳程度だったくせに・・・。理由は勿論、経済界（御主人様）にとって表現の自由絡みの案件なんぞカネにならないしそもそも興味も無いからでしょう。しかも「再検討する。」って・・・いい加減諦めろ！文化はキサマ等政治屋と小役人の道具ではない！　前置きが長くなり申し訳ございません。本日は久しぶりに明るい話題を取り上げます。－「新東名・新名神きょう開通　「渋滞名所」も激変！　続く春の道路開通ラッシュ」（乗り物ニュース）① ②ー政府が骨の髄まで緊縮思想に染まり、公共事業に予算を出し渋る中でインフラ整備は着々と進められています。工事関係者の皆様に心より敬意を表します。さて、今回の新東名・新名神の区間が開通すると・・・新名神は「三重の地銀、百五銀行の研究機関である百五総合研究所は3月13日（水）、今回の新名神開通が県内の産業に年間およそ480億円もの経済波及効果をもたらす（後略）」（１頁最終パラグラフ前半）　新東名は「たとえば東名上り線から圏央道へ向かう場合、渋滞が発生しがちな海老名JCTを避け、その手前の伊勢原JCTから新東名・海老名南JCT経由で圏央道へ入ることが可能に。また圏央道内回り（茅ケ崎方面）では、海老名JCTから東名へ入ろうとするクルマによる渋滞も発生していましたが、海老名JCTを素通りして海老名南JCTへ行き、新東名経由で東名下り線へ向かうこともできるため、東名、圏央道ともに、海老名JCTの周辺で発生している渋滞要因の改善が見込まれています。」（２頁第２パラグラフ）　東海環状道は「・・・現在は西側にあたる岐阜・三重県内の建設が進められており、今回、2016年に開通した新四日市JCT～東員IC間より1区間北へ延伸。NEXCO中日本によると、東員IC～大安IC間の所要時間が国道365号経由から約5割短縮され、輸送効率が約2割向上するとしています。」（２頁最終パラグラフ後半）とのことです。素晴らしい！え？ケチをつけるべき点？ある訳ありません！地方の「人手不足（実際は奴隷不足ですが）」を解消する為地方にヒトを呼び込む為には地方の経済発展が不可欠です。そして地方の経済発展の為には都市部に比べ極度に立ち遅れている道路や港湾と云ったインフラ整備に全力を尽くし、スムーズな物流の足枷となっている道路の未開通区間などの所謂ボトルネックを解消する事によって物流を盛んにしなければなりません。人間が血の巡りが悪くなれば病気に罹りやすくなるのと同じで国家も人間の血流に相当する物流が詰まったりしないようにする必要があるのです。更に災害多発国の我が国では道路、特に東名・名神などの幹線道路が１本だけでは災害発生時はもとより他国が侵略して来た時に発生する道路寸断や自衛隊車両・緊急車両を優先して通行させる必要から一般車の通行を規制する事により物流が麻痺し、経済活動や国民生活に重大な悪影響を齎します。そこで幹線道路などの重要な道路を複数作るダブルネットワーク化が国土強靭化と云う観点からも地方の経済発展からも大いにやるべきなのです。ですがここでひとつ懸念があります。それは地方鉄道の衰退です。只でさえクルマ社会で鉄道が苦戦する地方で道路交通がこれまで以上に盛んになれば鉄道はひとたまりもありません。新自由主義者なら「地方は鉄道など要らない」と云う考えに至るでしょう。しかし、逆にお尋ねしたい。「東京や大阪などの大都市で通勤通学に鉄道を利用する人が今なお多いのは何故なのか？」と。地方の人達だって何も好き好んで自動車を利用している訳ではないのです。単に公共交通機関が余りに不便なので仕方なくハンドルを握っているに過ぎません。鉄道やバスが大都市並に便利なら多くの人はそっちを利用するでしょうし地方へ移り住む人も大きく増えるでしょう。鉄道などの公共交通機関を安易に切り捨てるのではなく地方発展の柱として強化する必要があるのです。クルマを持つ持たないに拘らず快適に生活出来ると云う事が肝要なのです。