本日2月11日は建国記念の日。かつては紀元節アタシは何故この正統な名称にしないのか全くもって疑問です)と呼ばれた我が国の成り立ちに一人の日本人として思いを馳せる日です。建国記念の日について各メディアから様々な主張が出ていますが今回は少なくともこのテーマに関しては恐らく意見が大きく分かれるであろう産経新聞と赤旗の社説(主張)を検証してみようと思います。

 ではまず産経新聞から。-https://www.sankei.com/column/news/190211/clm1902110001-n1.html「【主張】建国記念の日 国家の存続喜び祝う日に」(産経新聞)ー「 なんという悠久の歴史を持った国に私たちは生きていることか。驚くべき、また感謝すべきことと、改めて感嘆せずにはいられない。」(第3パラグラフ) 「 祝日法で建国記念の日は建国をしのび、国を愛する心を養うとされている。連綿と続く歴史を思い、この素晴らしい国を心の底からいとおしみたい。」(最終パラグラフ) 祖国日本をいとおしむ気持ちを忘れず自虐史観を排する・・・いかにも産経らしい主張ですね。勿論アタシも全く異論はありません。ですが決定的に欠けている点があります。永田町、特に自民党において新自由主義的な政策が次から次に罷り通るー日本の国柄を毀損する動きが加速しているー事への懸念です。前年(平成30年)は平成7(1995)年頃よりじわじわと高まりつつあった悪魔のイデオロギー、新自由主義・グローバリズムに根ざす政策ー具体的には種子法廃止、入管法改悪、水道法改悪などーが一気に実現した年でした。これら諸政策はどれも米国をはじめ白人国家や支那(中国)に我が国のかけがえのないインフラを差し出し、祖先が長年に亘り営々と築き上げてきた農村・漁村を衰退させ、「共生」の名の下に外人異人の血で日本人の血を薄め、最終的に消し去る「血の侵略」と云う最悪の未来へ道を開くものばかりです。しかるにこのような動きに対する批判は専ら共産党などの左翼・リベラルからばかりで肝心の産経と産経の「正論」執筆メンバーの「保守」派の論客からは批判が殆ど無いと云うのは一体どういうことか? 産経と佐伯氏、藤井氏、施氏、小堀氏、西尾氏2月12日、加筆修正)を除く「正論」執筆メンバーの諸君!二度と靖国神社に近寄らないで頂きたい。お前達が靖国神社に立ち入ろうものなら御英霊の大なる天罰が我が国に下るであろう。お前達は汚らわしい!

 さて、次は赤旗です。- https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2019-02-11/2019021101_05_1.html「主張/「建国記念の日」/明治以後の「伝統」から脱却を」(しんぶん赤旗)ー「 きょうは建国記念の日です。この日はもともと、天皇を神格化した戦前の紀元節を復活させたものです。」(第1パラグラフ) 「ところが66年、当時の佐藤栄作内閣が祝日法を改悪して「建国記念の日」を定め、同年、政令でその日を2月11日と決めました。明治の「紀元節」を自民党政権がよみがえらせたのです。それは天皇元首化など憲法改悪や軍国主義復活の意図と結びついたものでした。日本共産党は一貫して建国記念の日反対を主張してきました。」(第3パラグラフ) 「 89年の昭和天皇から現天皇への代替わりでは、戦前の登極令とうきょくれい)(09年をほぼ踏襲した儀式が実施されました。それ自体、憲法の国民主権と政教分離の原則に反するものでした。」(第6パラグラフ) 「国民の祝日や元号についても、明治政府がつくった伝統から脱却し、憲法原則にもとづいたあり方を考え、議論すべき時です。」(最終パラグラフ) 天皇陛下を呼び捨て(皇室の軽視)、絵に描いたような左翼的な自虐史観、建国記念の日そのものに反対、バリバリの護憲派、元号廃止を熱望・・・こちらも赤旗(共産党)らしい主張です。ソ連崩壊からまもなく30年が経過しようとしようとしているのに頑なに自説を一切曲げる事無く貫いています。左翼陣営以外、特に「保守」派から見れば失笑モノでしょう。しかし、多少の事では動揺せず一貫して己の路線・方針を貫く・・・考えてみれば今の永田町でこれほど求められるものは無い筈です。共産党を除いた議員共は拠って立つべき思想も無ければ定見も無い。ひたすら大メディア、特に地上波テレビの顔色を窺い、経済界・大企業からの政治献金に依存しきって「提言」と云う名のおねだりはなんでもかんでも叶えてやる佐藤宣行の馬鹿親も真っ青の最低最悪な馬鹿親・過保護親の集団に成り果てています。このような状況では共産党のような勢力が常に一定の支持を保ち続けるのは決して変ではなくむしろ当然です。特に民営化・自由化・規制緩和・移民受け入れ=絶対善とする新自由主義が猛威を振るい、既存の習慣・制度・慣行をぶっ壊しとにかく新しくすることが「正義」でこれに反対する者は既得権益にしがみつく「族議員(=小泉政権期では抵抗勢力とか云われていました。ハァ・・・。)」かそいつらの片棒を担ぐ愚かな者達と見做される今の日本においては「時代の変化」なんぞものともせずひたすら我が道を行く者達は実に頼もしく、光り輝いて見える方は少なくないのでしょう。現にアタシも表現規制や水道法改悪に真正面から抵抗する共産党の議員に何度希望を見出したか分かりません。・・・唐突ですが永田町で「伝統」と云うものの大切さ・重要性をある意味一番よく知っているのは共産党なのではないでしょうか(勿論、本人達にその自覚はからきし無いのでしょうが・・・)? 「何をトチ狂った事を・・・」と思われる方が多いかと思いますが、例えば[しんぶん赤旗]に囲碁・将棋の欄があり赤旗主催の囲碁・将棋のトーナメント戦が開催されていますし、民青を始めとする共産党系の団体や「○○民報」を名乗る共産党系の地方紙も方針はもとより組織の名前や諸々の活動のやり方などもころころ変えたりする事はありません。更に地域社会ー特に中小零細企業や昔ながらの商店街ーとの連携・擁護に熱心なことです。共産党は農民・労働運動に長年取り組んできた訳ですから地域社会こそが「伝統」の担い手でありこれさえ崩壊に追い込めば日本を滅ぼすことが出来ることは百も承知の筈です。そもそも「伝統」をそんなにも取るに足らないものと思っているならこの赤旗の主張の如く執拗に攻撃するのは理屈に合いません。・・・如何でしょうか? 日本共産党、この党は「伝統」と云うものの大切さを「言葉」ではなく「実践」で伝えようとしているのです! しかるに当の本人達に自覚が無いのが残念!惜しい!

 それでは皆様、今夜も寒い夜になりそうです。どうか暖かくしてお休み下さい。天皇陛下万歳!