タイトルの「まあ~時代の流れですかね!」は1月5日付けの記事でも採り上げました90年代後半頃、「ウエークアップ!」の戯けたコメンテーターがしょっちゅう口にしていた台詞です。「ウエークアップ!」ばかりでなく[報道番組][ワイドショー]と名の付く番組はどこも似たり寄ったり。既存の慣習・制度をぶっ壊して新しくすることが無条件に善とする「報道」が支配的でした。当時(90年代後半)はネットは普及しつつあったとは云え「お前、インターネットって知ってる?」なんて台詞のCMが流れていた御時勢。情報源は圧倒的に新聞と地上波テレビでした。当時の日本の大衆はテレビと新聞の「報道」こそがスタンダードで、それに異論を差し挟む者は「右翼」であり「族議員(日本の大メディアはこの種のレッテル貼りが大好きです!)の回し者」であり「どこぞのアヤシイ宗教あるいは危険思想に洗脳された哀れな奴」とでも見做されるのが常でした。まさにこれこそ日本人の重大な悪癖のひとつなのです。時代の変化をろくに精査せず「テレビとかでも”制度疲労”とかやってたしまあいいんじゃない?」などと無批判に受け入れ、サッサと城を明け渡そうとしこれに抵抗する者は皆でよってたかって白眼視する。ですが政治屋や知識人層ばかりか我が国の大多数を占める民衆・大衆までもがこの体たらくで良い筈がありません。少しでも「オカシイ!」と感じた「時代の変化」や「現実」には抵抗しなくてはなりません。そこで参考になる事例がアメリカでありました。-https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2019-01-13/2019011301_06_0.html「きょうの潮流 2019年1月13日(日)」(しんぶん赤旗)ー 昨年の大晦日よりニューヨーク市で最低賃金が時給15ドルに引き上げられました。平成24(2012)年から6年以上に亘る地道な大衆運動の結果とのことでまさに快挙と云えます。意外な事に始めたばかりの頃は「「倍増なんて夢物語。当時こう揶揄やゆしたメディアもありました。しかしたたかいは共感を広げ全米を覆ううねりへと発展。・・・」(第3パラグラフ前半)とのことだそうです。日本人、特に90年代以降の日本人なら飲み屋で愚痴をこぼす事はあっても結局は諦め、「決まったことだから」とすんなり「現実」を受け入れてしまうのでしょうが米国人は決して諦めなかった。成る程、バブル崩壊以降日本人がアメリカ人にやられっ放しなのも大いに納得です。倉山満氏が以前、「いちど戦争に負けてしまっただけで自らの栄光の歴史を忘れてしまった日本人にとって、何回負けてもくじけないアメリカ人に学ぶべきものは多いはずです。日本人とアメリカ人を足して2で割れば丁度良いのかもしれません」と著書に書いていました(詳しくは嘘だらけの日米近現代史を御一読下さい。目から鱗が落ちる一冊です。必読ですよ!)。ズバリ我々日本人の急所をグサリと突く指摘です。赤旗の「きょうの潮流」もこの倉山氏の御指摘と同意見のようで・・・「「何を言われようと諦めなかった。そして勝利した」。SNS上で労働者が喜びとともに今後もたたかう決意を表明しています。いつの時代でもやはり新しい歴史を切り開くのは国民の諦めないたたかいです。」(最終パラグラフ) 共産主義を「危険極まりありません」(前掲書)と毛嫌いする識者と当の共産主義者の意見がぴたり一致する・・・いやはやどエライ時代になったものです(苦笑)。

 最後に、我々日本人はウェークアップ!のコメンテーターかそいつ等に近しい者竹中平蔵、樋口恵子、見城美枝子・・・以下略こいつ等の名前を聞いただけで吐き気と怒りが湧いてきます!について子供や後輩に質問されたらあ~無視していいよ。だってコイツどんなテーマでも結局は「まあ~時代の流れですかね!」とか何とかどっちつかずの当たり障りの無い台詞しか云えない姑息でヘタレな電波芸者だからな!とサラリと答えられる国民になろうではないか!