皆さん、こんにちは。
悠人です。
さぁ、この文字は何かお分かりになりますでしょうか。
(ヒント)甲骨文字で描いたものです。
甲骨文字と言いますと、今から約3000年から3500年前のお話。
甲骨文字は、文字通り「亀の甲羅」や「牛や羊、山羊の骨」に刻まれた文字です。
伝達にも使いますが、占いに多用されました。
現代の「女」の文字も元となったものです。
子供の世話をしているのでしょうか、
穀物の入った器を持っているのでしょうか、
お料理をしているのでしょうか、
ひざまづいて作業をする女性の姿を描いている様はじつにリアルです。
時代が進むに連れて、文字が変化します。
緩やかに人口が増加するなか、政治や宗教において
伝達するもの、記載しておくものの量が増えてくることにより、
より早く文字を書く必要が出てきました。
これは、篆書(てんしょ)体。始皇帝の時代の文字です。
起源前250年ころ。
まだまだ、後の世と比べると、のんびりしたもので、
複雑なままでした。
更に時代が進むと、より多くの文字を書く必要に迫られてきます。
隷書(れいしょ)の発達に続きます。
隷書の言葉の由来は、
ある役人が牢獄に入っている時に、隷書体の原形を編み出し、
それを始皇帝に献上してその功績のゆえに罪を許された、と有ります。
それほどまでに書くボリュームが多くなっていたのでしょうね。
木簡に書いては削るでは間に合わない。
紙の生産が間に合わない。
マニュアルな時代でしたから、それに対処するために文字を変えた、というわけ。
「隷書」の後は、皆さんが良くご存じの
「楷書」、「行書」、「草書」
のような書体が独自の書体として歩み、確立して行きます。
その中で、日本に最初に入って来た書体は
「草書」。
その「草書」がもとで「ひらがな」が出来上がっていくわけです。
「ひらがな」と「草書」が似ているのは必然なのです。
(余り似ていない文字もあります。)
本教材は図解でその流れを、全「ひらがな」46文字で
見ていただけるようにしました。
価格: 250円
それぞれの「ひらがな」に選ばれた「漢字」は
どのような意味を持って生まれて来たのかも記載しています。
是非ご覧ください。