筆者作「東方三賢人の訪問」P12 油彩

 これも当ブログでは範疇外の作品で、2021年制作なので比較的新しい作品。テーマは、ジョット等名だたる数多の画家に描かれた、文字通りの古典的テーマである。キリスト誕生時、東方の三賢王(三博士とも言う)がその拝礼の為聖母子を訪問したという場面である。長く筆者も描いてみたいテーマであった。

 かなりの画家が上方に星を描いている。この星は「ベツレヘムの星」と言われ、三王らをベツレヘムに導いた星とされている。またこの星は、76年周期で地球に接近するハレー彗星ではないかとも言われている。とするなら、キリスト生誕時も、ジョットがそれを描いた時期もハレー接近時ではないかと想像できる。  最近の最接近は1980年だったが、欧州宇宙機関はその探査のため探査機を打ち上げたが、その名が「ジョット」。ヨーロッパ人らしいセンスである。