筆者作「サンマルタン運河2」F20 油彩
素人なりに宇宙物理学で得た知識は以下である。量子力学は現在の最先端の科学であり、ニュートン力学は古典力学とされ一応区分される。人間も含め須く物質とは分子で出来ており、その分子は陽子と中性子から成る原子核を中心に据え、更にその周りを光子、電子が回っている。量子力学とは、その原子、光子、電子というミクロ世界に関する学問であるが、宇宙という超マクロな世界に直結したものでもある。興味深いのはその量子の振る舞いが誠に不思議で、かつ何故そうなるかも最先端科学をもってしても本当のところ分かっていない。
「二重スリット実験」は量子の性格を究明するための、全世界で何度も行われた実験である。仔細は省くが、スリット通過時「波」として現れる光子は、どのスリットを通過するかを「観測」すると、あたかも見られたことに反発するように、「粒」として現れる。この、波か粒かは前方のスクリーンに映る形状による。
つまり、その性格を変えるのである。この「観測」という行為自体も観測問題として議論となる。
次に、何らかの方法でペアにした量子を二つの容れ物に分け、一方を離れた場所に置く。そして一方を開けると、瞬時に離れた場所にあるもう一方の量子は、必ずその反対の性格(スピンの向きなど)のものとして現れる。その距離が、例え何億光年離れていてもである。これは中国の衛星「墨子号」実験でも証明された。
つまり、光速より早いものはないので、光速を超える瞬時の情報の伝達はあり得ない。
これらのことにより、かのアインシュタインでさえ「不気味な遠隔作用」と呼び、量子力学の不完全さを主張したが、後年アインシュタインの方の誤認識が確定されることとなる。しかし、アインシュタインの「特殊・一般の相対性理論」は宇宙原理として確立されているので、今日それと量子力学の統一原理が究められている。(つづく)
