筆者作「ロワール川の逆光」F4 油彩

 端的に言えば、ナショナルセンター連合は、大企業、正社員、労働組合員の為にしか働かない。地方自治体の選挙でも自民党と一緒になって、ことごとく反権力勢力に敵対する、完全な「総保守翼賛村」の一翼を担っている組織である。数年前「派遣村」とか「格差社会」とか、この国の経済的歪みから来る問題が露呈した。そしてそれは今も拡大している。この国の70〜80%の被用者の雇用形態は、中小・零細企業の被用者、下請け・孫受け等雇用ヒエラルキー下の社員、非労組員、非正規就労者、派遣社員、日雇い、パート、アルバイト、外国人就労者等圧倒的多数である。その「派遣村」の時連合は、「同一労働同一賃金」などと、実現不可能でやる気もない前提を隠れ蓑に、それらに実に冷たい態度しかとらなかった。前記被用者群は雇用の不安定は勿論であるが、低賃金、労働時間、各種保険適否、格差・貧困など問題は山積しているが、連合はそれらには、前記身内の生活が安定していればどうでも良いらしく、ほとんど何もしない。「国鉄分割民営化」の時、それまであれ程勇ましいスローガンを掲げ、「順法闘争」やストライキをやりまくっていた各国鉄労働組合は、ひとたび分割民営化が決まると、国や清算事業団側の「分割民営化に協力しなければ再雇用はしない」という脅しに屈し、手の平を返すように右方向に変節したのである。それは折からの「労働戦線統一」という名の、階級的裏切りたる労使協調路線の流れそのものであった。

 この「連合」を大きな支持母体としているのが旧民主党、現在の立憲何某(今はどうなっているのか名前すら分からない)と国民民主党である。それより右の翼賛雑派はまともな思想すら感じない論外である。これらは元々、ハッキリした理念や変革へのパトスがあったわけではない、選挙区の事情や所属組織によりたまたま非自民政党から選挙に出たので、本音は、折あらば自民党と一緒になって安定した議席を得たいと念じているに違いない。事実旧民主党から自民党へ乗り換えた「獅子身中の虫」は今まで何人いたことか!この「営業野党」も総保守翼賛村の構成員に他ならない。(つづく)