ψ  筆者作 「アルルの広場」F40  油彩

 ある夜広場を歩いていたゴーギャンは、背後に人が近寄る気配を感じた。振り返るとそこにナイフを手にしたゴッホが立っていた。「お前、俺を刺す気か!」ゴーギャンが一喝すると、ゴッホ

は何にも言わず背を向け去っていった。その夜ゴッホは自らの耳を削ぎ落とし、封筒に入れ娼婦に渡す。近代絵画の巨魁たちの狂気に満ちたドラマの舞台はアルルのこのような舞台であったろう。