ψ  筆者作「リアルト橋」F30 油彩


 この辺りからがヴェネツィア大運河のハイライトとなろう。透明で抜けるような空、明るい陽光に照り出された壁の質感、波の揺らめき、表情ある窓々、構成と人や船の配し方、風景画としてもあらゆる要素を含んだハイライトと言える。圧倒され、そのまま描けと、妙な作為はねじ伏せられる。