イメージ 1掲示した写真のほぼ中央に写っている赤い丸屋根のホテルが五つ星の有名な「ホテル・ネグレスコ」である。この辺りが、コートダジュールの高級リゾートの代表格である、ニースの「プロムナード・アングレ」と呼ばれる一帯で、名前の通りアングロサクソンの金持ち階級によって開発され、今日、高級ホテルやリゾートマンションが軒を連ねている。この辺りにこのホテルがあることは知っていたが写真に写っていたのは偶然だった。では何故、このホテルの名前を知っていたかと言うと、80年代に、「大阪で生まれた女」でヒットしたボロの「ネグレスコ・ホテル」という曲を知っていたからである。何を歌った歌かよくわからなかったが、哀愁を帯びたその曲のその部分だけがよく口を突いて出た。曲中「ネグレスコホテルにたどり着くまで…」と言うのがあるが、筆者も体調不良で「二つ星ホテルにたどり着くまで…」の心境であった。曲はこれである。
 また、周知の様に本年、このニースで多数の死者が出たテロが起こった。写真はそれを哀悼するメッセージや多くの動物の縫いぐるみが置かれた、献花台である。先に述べたように、ニース等高級リゾート地は、「十字軍」たる英米仏等の金持ちが集う場所であり、本邦の多くのマスコミは花火大会の人混みを狙ったものとその意図を評価していたが、その象徴的意味まで触れた報道は無かったように思う。イメージ 2
 コートダジュール近辺は、アヴィニヨンの演劇祭からカンヌ映画祭、モナコ・モンテカルロのF1、サンレモ音楽祭など、諸々の行事が集中して行われる、「文化的リゾート」でもあるが、最近は難民が命懸けで、地中海を渡りたどり着く海岸でもあり、こちらの方の問題を抱えた地域となった。

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