今日(19日)シスレ―展の内覧会を観に行った。その帰り、愛猫の命日でもあるので、人間なら親の命日すら覚えてない不信心の柄にもなく、墓に供える花を買ってきた。本来なら絵のこと、亡き猫のことを思い、初秋の晴れた一日を静かに過ごすところだが、かの「戦争法案」に怒り心頭の心穏やかならず。
 あの恥ずかしい強行採決に民主主義や立憲主義云々の次元で語る気すら起こらぬ。70%前後の国民、各界各層(美術界を除く!)から反対、違憲の声が上がっている中の一点突破、これは戦後日本が選択したものへの、憲法蹂躙のクーデターである!!
憲法99条≪天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官、その他の公務員は、この憲法を尊重し、擁護する義務を負う≫
 上記99条には「国民」は含まれない。これが暴走を食い止めるため権力に嵌めたタガであり、国民主権の「立憲主義」の精神である。即ち安倍政権は憲法違反の政権である!
 ならば憚らずの物言いできるは勿怪の幸い、黙して語らず、「一人彩管報国」は生涯の悔いとならん。
  軍事力を背景とした平和希求や国際貢献などあり得ない。挙例すれば、戦後アメリカがとった大きな軍事行動は三つある。古い順から朝鮮半島、ベトナム、最近の中東である。そのいずれもが失敗に終わっているではないか!朝鮮半島は周知のように民族が分断され未だに法的には戦争状態である。ベトナムは泥沼化し結局アメリカは敗北した。中東は一層混乱し、「イスラム国」の台頭、、テロの脅威など悪化の一途を辿っている。これに対し、東西冷戦の終結は「軍事」ではなく「経済」がその原因である。これは「ダメ元」では済まない。その間数多の非戦闘員、子供が犠牲となり、戦死した兵士も数知れない。
 つまり、物事の事象・現象に目を奪われるのではなく、その本質をみればいろいろなところにその解答は既に出ているのでである。
 ならば軍事力以外の方法を探し出すのが真の政治家の使命であろうが、「己が甲羅に合わせて穴を掘る蟹」のごとき件の連中にはその高邁なポリシーも能力もない。
 いろいろ能書きを言っているが目的は一つ。事実上のアメリカ合衆国日本州の構成である。しかもそのアメリカは日本に原子爆弾を二つも落とした国である。意地もなければ誇りもない。これこそを「売国」と言わずして何を言う!
 世界各地で最も軍隊を動かしてるアメリカに隷属し、その世界戦略に「貢献」しながら「虎の威を借る狐」のごとく、「積極的平和主義」や「抑止」を語るは笑止千万!「中国」の脅威を言うが、アメリカに諂い、頭の中まで占領さてれるのは良いのか!
 構造は単純だ、そういう保守思想と、父(安倍晋太郎)、祖父(岸信介)ができなかったことをやってのけ歴史に名を残そうとする安倍の私的邪心に、利害得失だけですり寄った小市民的徒党が結びついただけのこと。この機とばかりに、最早「自民党機関紙」と堕した産経新聞を筆頭にした御用マスコミ、提灯持ち「文化人」、ご都合主義・歴史修正主義者、民族的偏見と差別の趣味的レイシストが、威勢は良いがウソ八百の日本・日本人精神論を振りまき、ニセ愛国心を煽る。自分自身の思想も創造力もない脆弱なアイデンティーを既成の保守体系に縋ることでで支えようとする有象無象の知恵足らず、そして聞いた風のヘイトスピーチ…。
 確実に言えることは、それらの多くや防衛官僚、自衛隊幹部が自ら死ぬことはない。彼らの「満足」は若い自衛隊員の命を危険にさらすことで得られるのである。
 だからもう一度言う
「若き自衛官の諸君、今すぐ退官せよ!」自らの命は自らで守らなければならない。 
 「必ず戦死者がでる」これは保守系大物政治家の言葉である。
 そうなれば、自衛隊がなければ災害の時困るかもしれない。ましてや巨大地震が迫っているのである。しかし命の問題は皆同じ、この市民的リスクも、原因はかの戦争法案にある!