
Ψ筆者作 「夜の社交場」 SM 油彩
以下は下記記載の通り4年前当ブログに投稿した拙記事である。太字は4年前に予想したこと(特に的中は濃い黒字)で、現に予想通りになったことである。何も自らに予知能力があると自慢したいわけではない。誰でも、眼前の事象について当たり前に、冷静に、その底流にある本質への視点が及べば、これくらいのことは予見できる。当書庫で今まで述べたことは、然るべく、現状分析を行った結果得られた自分なりに誤謬無きものと信じる存念であり、将来に向かってなお必然性あるものである。
少なくても現下の情報操作、世論誘導に乗せられ、流行りのスローガンに踊らされる「右向け右、全体進め!」の軽佻浮薄は、忌まわしい、世に害悪を垂れ流す、次代に禍根を残す「衆愚」以外の何ものでもない。
≪総保守翼賛体制を警戒 2009年8月31日(月)≫
民主党が圧勝した。対米隷属、官僚壟断、財界傀儡の、あのどうしようもない自民党よりは多少増しという気がするが、安易な幻想によらず覚醒した精神によりその動向を見据えなければ、従前よりもっとひどいことになろう。即ち警戒すべきは「大連立」による「総保守翼賛」体制である。…中略…
そもそも民主党は、その野党的立場を際立たせるため、反自民的独自性を主張する必要があったが、その本質を分析すれば戦後自民党が敷いた保守路線の上にあることに変わりないということをしっかりと認識すべきである。
元は自民党という民主党議員はゴロゴロいる。その自民党を出た原因も、政争、感情的対立などで、イデオロギーではない場合が多い。…中略… 個々の議員をみても、その思想以前に、選挙区の事情とか、打算・利害得失の政治力学とかでたまたま民主党に属しているが、風の吹きようでどう変わるか判ったものではない。
とりわけ忘れてならないのは、その民主党の有力支持母体である「連合」である。その「労働戦線の統一」に至る経緯からみても、現実の労使関係から見ても、それが戦うことを放棄した、「反共・労使協調」の小市民的生活保守主義の実体にあることは明らかであり、これを、資本と対峙する「労働者」とか「階級闘争の主体」などとみるのは、現実を見れない、左翼教条主義ボケから来た甚だしい幻想である。…中略… 彼らの巨大組織は、自分達の従前からの生活水準の維持や諸権利保守のためのものであり、社会的・階級的正義の視点なく、その実行に無関心であると言うことは、先の「派遣切り」に見られた非正規雇用や失業者への冷淡な対処の仕方をみれば明らかであろう。つまり彼らの「運動方針」は社会の最底辺部を切り捨てた上にあるのである。…中略…
ところで今回の民主党の「爆勝」は再三言って来たが、この国の人間の特質である、マスメディアの「情報操作」、「世論誘導」に乗せられ易い、そのミーハー的感覚が大きく影響していることは間違いない。個々の候補者など何処の馬の骨かどうでも良い、とにかく民主党に入れる、そういうところだ。あの「小泉人気」もほんの数年前ではないか。正にその政治感覚は白痴的。一朝転ずれば再び自民党に転び得るという程度のものである。いや、もっと右の右翼・国家主義系に流れる可能性だってある。
そもそもこの国の国民の政治的メンタリティーとは、何が正義か、何が真実か、何が理想か、何がこの国・自分たちのためになるかの価値判断にない。地縁血縁、利害関係、話題性、タレント性、そして件のムード的なものである。だから何回悪いことをしようと何回汚職しようと、当選するものは当選する。そうして戦後保守政治は続いたのだ。だから共産党のように「正しいのは自分たちだけ」などと言ってもクソにもならない。
…中略…
ともかく、暫くは民主、自民が一方が圧勝し、一方が惨敗すると言う繰り返しが続くだろう、其処で双方ががそのリスクを避けることを考える。どうするか?保守二党の大連立である。…以下略
元は自民党という民主党議員はゴロゴロいる。その自民党を出た原因も、政争、感情的対立などで、イデオロギーではない場合が多い。…中略… 個々の議員をみても、その思想以前に、選挙区の事情とか、打算・利害得失の政治力学とかでたまたま民主党に属しているが、風の吹きようでどう変わるか判ったものではない。
とりわけ忘れてならないのは、その民主党の有力支持母体である「連合」である。その「労働戦線の統一」に至る経緯からみても、現実の労使関係から見ても、それが戦うことを放棄した、「反共・労使協調」の小市民的生活保守主義の実体にあることは明らかであり、これを、資本と対峙する「労働者」とか「階級闘争の主体」などとみるのは、現実を見れない、左翼教条主義ボケから来た甚だしい幻想である。…中略… 彼らの巨大組織は、自分達の従前からの生活水準の維持や諸権利保守のためのものであり、社会的・階級的正義の視点なく、その実行に無関心であると言うことは、先の「派遣切り」に見られた非正規雇用や失業者への冷淡な対処の仕方をみれば明らかであろう。つまり彼らの「運動方針」は社会の最底辺部を切り捨てた上にあるのである。…中略…
ところで今回の民主党の「爆勝」は再三言って来たが、この国の人間の特質である、マスメディアの「情報操作」、「世論誘導」に乗せられ易い、そのミーハー的感覚が大きく影響していることは間違いない。個々の候補者など何処の馬の骨かどうでも良い、とにかく民主党に入れる、そういうところだ。あの「小泉人気」もほんの数年前ではないか。正にその政治感覚は白痴的。一朝転ずれば再び自民党に転び得るという程度のものである。いや、もっと右の右翼・国家主義系に流れる可能性だってある。
そもそもこの国の国民の政治的メンタリティーとは、何が正義か、何が真実か、何が理想か、何がこの国・自分たちのためになるかの価値判断にない。地縁血縁、利害関係、話題性、タレント性、そして件のムード的なものである。だから何回悪いことをしようと何回汚職しようと、当選するものは当選する。そうして戦後保守政治は続いたのだ。だから共産党のように「正しいのは自分たちだけ」などと言ってもクソにもならない。
…中略…
ともかく、暫くは民主、自民が一方が圧勝し、一方が惨敗すると言う繰り返しが続くだろう、其処で双方ががそのリスクを避けることを考える。どうするか?保守二党の大連立である。…以下略
上記で「保守大連立」といったが、民主党は最早アメリカやイギリスのような「政権交代を可能にする二大政党」足り得ない。また「第二自民党」的であったり、「自民補完党」であったりするものがゴロゴロあるが、これらはいざとなったら大同に着き自民党に事実上吸収される。したがって正確には民主党残党と先の保守雑派を含めた「総保守翼賛」体制である。即ち本邦も≪一党独裁≫国家の仲間入りすることになる!
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