この世で出会った光景1 Ψ 筆者作 「若き日」 F20 油彩 毎日夜遅いので朝のスタートも遅い。大きな公園に着いた時には、黄昏前の陽が傾き始めた時だった。木々は斜めの光線に濃い影を宿し、十分に明るい空とクッキリした対照を成していた。髪を靡かせバレエかダンスの練習をしている女性は若いが、舞台は黄昏前。悠久の時間の流れに比べ、人の一生は一瞬の閃光のようなもの、風景画とはその垣間見た一瞬の光景を描きとめる作業。人間も同じ。無駄は許されない。