前回本の完成時期を「桜が満開の頃」と書いたがそれを「バラの花咲く頃」と訂正。
とにかく項目が佐伯祐三の全側面に関わるものである為、文章、画像等相当な整理、挿入、修正を伴い、ために校正、「赤入れ」も尋常ならざるものとなり、現況のやむなきに至った次第。
さて本もさることながら、今般「出版記念会」の併設イベントも意義あるものとなりそうなので当事前告知となった。
佐伯祐三の今日あるの最大の功労者と言えるのが兵庫県芦屋の実業家山本發次郎である。その後の佐伯作品の中心的なものは彼のコレクションであった。彼は画商から印象派等「泰西名画」を勧められても首を縦に振らず、「佐伯ならナンボでも買う!」と言ってその作品を買い漁った。残念ながら戦災によりその三分の二を焼失したが、彼は佐伯を世に出すことを自らの「芸術感覚」、早い話が「見る目」を賭けた責任として捉え、私費を投じ佐伯作品の「豪華本」を出版した。今般その貴重な画集が展示される。
同時に、本邦で出版された佐伯祐三に係るほとんどの出版物も展示されるが、これは密かに「それら総べてに対峙すべきこの一冊」の意味もある。
とりわけ今回の展示で特筆すべきは、佐伯の入院、死亡に係る文書(コピー)と件の「贋作事件」に係る資料であろう。後者は吉薗・落合の「真作派」とこれを否定した「贋作派」双方から出された出版物、資料でありともに他所で見ることは難しいものが含まれる。
こうした出版物等とは別に、佐伯の手製キャンバスについて、その各工程から「早描きの秘密」等その造形性を追った資料も展示する。他に本掲載の筆者らの作品展示とエンターテイメント、諸々予定している。
とにかく項目が佐伯祐三の全側面に関わるものである為、文章、画像等相当な整理、挿入、修正を伴い、ために校正、「赤入れ」も尋常ならざるものとなり、現況のやむなきに至った次第。
さて本もさることながら、今般「出版記念会」の併設イベントも意義あるものとなりそうなので当事前告知となった。
佐伯祐三の今日あるの最大の功労者と言えるのが兵庫県芦屋の実業家山本發次郎である。その後の佐伯作品の中心的なものは彼のコレクションであった。彼は画商から印象派等「泰西名画」を勧められても首を縦に振らず、「佐伯ならナンボでも買う!」と言ってその作品を買い漁った。残念ながら戦災によりその三分の二を焼失したが、彼は佐伯を世に出すことを自らの「芸術感覚」、早い話が「見る目」を賭けた責任として捉え、私費を投じ佐伯作品の「豪華本」を出版した。今般その貴重な画集が展示される。
同時に、本邦で出版された佐伯祐三に係るほとんどの出版物も展示されるが、これは密かに「それら総べてに対峙すべきこの一冊」の意味もある。
とりわけ今回の展示で特筆すべきは、佐伯の入院、死亡に係る文書(コピー)と件の「贋作事件」に係る資料であろう。後者は吉薗・落合の「真作派」とこれを否定した「贋作派」双方から出された出版物、資料でありともに他所で見ることは難しいものが含まれる。
こうした出版物等とは別に、佐伯の手製キャンバスについて、その各工程から「早描きの秘密」等その造形性を追った資料も展示する。他に本掲載の筆者らの作品展示とエンターテイメント、諸々予定している。