〇田中眞理子さん ジョルジュサンド作≪薔薇と嵐の王子≫朗読の会
〇会場一、二階俯瞰
〇熱心に聴く観客
〇二部音楽の会
〇熱唱する窪田愛子さん
〇熱奏する赤星裕子さん
折からの悪天候あり、今回唯一の有料企画であるにも拘らず、用意していた椅子が間に合わないほどの、オープニングパーティーに比肩するほどの数多の観客を得た。
一部は田中眞理子さんによる上記の朗読の会。童話と聞いていたが、内容も絵も難解とも思えるようなコクのあるもので、言わば「大人の童話」というところか。随時織り込まれるショパンのピアノ曲も効果的。「朗読」という表現ジャンルの存在を改めて認識させられた。
二部はこの企画をプロデュースした窪田愛子さんの独唱。今の時代朴訥とすら言える控えめな人柄であるが、ひとたびステージ衣装に着替え歌い始めると、階下の隅々まで響き渡るような声量あるソプラノに圧倒される。ピアノの赤星さんと供に本当に実力ある若年層との出会いはうれしい。
とりわけ拙作「青いバラ」シリーズが壁面でお役に立て、いろいろ紹介してもらったのは望外の喜び。サントリーホールの小ホールは「ブルーローズ」と呼ぶそうな。若い女性に写真とってよいか、「待ちうけ画面」で使ってよいかなど言われ、「狂喜乱舞」のおっさんとなりにけり。