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〇筆者コーナー一部と出品作「棚田の夏」(F120 油彩)


 オープニングパーティーと、今回初参加の≪aruyukue≫によるライブパフォーマンス第一回公演が無事終了した。前者については既に述べたので割愛。
 後者は、会場を真っ暗にし、幻灯機に浮かび上がった幻想的空間を背景に、白いシンンプルなコスチュームの演者が、ギターによるエレクトッリク・サウンド流れる中、モダンダンスというのであろうか、現代風の舞踏を展開するという、誠にコンテンポラリーな公演であった。
 その世界は詳しく知らないが、昨日や今日のものでない、かつ相当のリハーサルを積んだものであることは十分感知され、そのようなパフォーマンス集団を迎えたことは当芸術祭の収穫であったと言える。
 収穫と言う意味では、未だ公演の日時に至ってないが、≪薔薇と嵐の王子≫に因む企画も、演者の実績やリハーサルの様子からその質的レベルは十分に高いものが期待される。≪aryukue≫は当方設置のリハ時間では足りず別途公共施設を賃借りしたと聞く。別途仕事やそれに因む稽古を持ちながらの≪薔薇…≫も同様であろう。

 若いころから発表の場を得るのは大変なことでそれこそ必死だった。無所属画家はなおさらだ。金銭的負担のない表現の場が与えられると言うのは今の世の中どれほど幸福なことであることか!
 そして、ひとたび表現の場を得た以上、自ら満足行く、かつ観るものにも満足を与えるべく最大限の努力を払うのは、表現者の責任であろう。 表現や創造の行為とは、その結果から逆算して成立するものではない。やること自体に意義を見つけ、修行・自己啓発に努め、それが逆に将来の結果に繋がるのである。惰性や付き合いで参加するならやめた方が良い。他の現実的事由など言い訳にならない。考えが甘いものは作品も甘い!と自戒…と言っておこう。