これはホッベマ、佐伯のリュクサンブール公園と並ぶ「世界三大並木道絵画」(!?!?!?)途中でモニター画像で出来具合をみたかった。まだ未完というか、いつ完成するかわからないしどういう状態を完成というべきかもわからない。というか、あえて完成を目指さない。ずーっと先になるだろう。だから「常設ギャラリー」には入れなかった。
ひとつはある時点であるモティーフを描き加えたいということと、純粋絵画的価値と絵画の象徴性の関係でいまだ試行錯誤の過程にあるからだ。自我や人生を投影させるというのは絵画芸術の大きな要素であるが、象徴性という意味合いをあまり出しすぎると「文学的」で逆に安っぽい。
やはり骨太の造形性という絵画的価値は踏襲したい。かといって安易な写実は危険だし、絵作りに走ってもいけない。極めて単純なモティーフであるだけに逆にエライものを描き始めてしまったという感慨を持つ。