この若年性保守に対し、「冷戦構造・55年体制時」からの古色蒼然たる「由緒正しい」保守本道の御仁もいた。
 
「テロ」の問題について私は、それはテロを根絶するためにはアメリカのような力の政策では絶対不可能だということを「モーゼの十戒」以来のパレスチナの歴史経過から長々と延べたことがある。その上でアメリカのイラク侵攻の名目たる「大量破壊兵器」も「9.11テロ」容疑も供になかったと当のアメリカ自身もイギリス等親米国も認めざるを得なかったということ、即ちあの侵攻の大義名分はなかったということ、その大量破壊兵器についても「立証責任」は疑う方にあるというのが法理論の常識だということ、 つまり、アメリカ等がその存在を証明しなければならず、イラク側にその「不存在」を証明する義務はないのである。そして通常ないものは証明できない。つまり攻撃はもとより国連決議自体もアメリカの滅茶苦茶な「力の論理」に基ずくものであるということ、民主化云々は後から合理化するためにつけたものでそれも泥沼化の経緯をたどっているというのは周知の通りだと言うこと等を述べた。
 どこが 間違っている!

 もう一つ、朝鮮問題に関し、北朝鮮による本邦国民の拉致が許せないないのは自明の理。ただそれを過去の日朝・日韓間の歴史認識を持ってて言うのと持たずにに言うのとは意義が違う、後者はただの≪ご都合主義≫であろうということを述べた。
 日本と朝鮮半島をめぐる歴史を羅列すると概ねは以下である。豊臣秀吉の朝鮮出兵から西郷隆盛の「征韓論を経て「大東共栄圏・五族協和」政策に至るまで日本は朝鮮半島に絶えず食指を動かしてきたこと、日韓併合、朝鮮総督府等の設置、皇国民化、創氏改名(例 金○○を金田○夫と日本人名にすること)、徴用、強制連行、従軍慰安婦その他等でそれを≪実行≫したこと。まさに朝鮮民族ぐるみ、その民族的メンタリティーぐるみ、国ぐるみ「拉致」したのではないか!
 しかもこのことは歴代本邦政府・与党も認め、ことあるごとに少なくとも「遺憾」の意は表しているのである。これもどこが間違っている!

 然るに某保守御仁は私がイラクや北朝鮮に「同情的」であるとし、それは自分がそれと同じ立場におかれているから「僻んでいる」からではないかと来た。まさに下衆の勘ぐり!何か一生懸命あることを言いたいらしいが、そういう立場でいわせてもらうならば、自分にそんなに「立派な」ことが言えるアドヴァンテージがあるのかね!?その道でのエスタブリッシュや権力者でもないのに一生懸命体制擁護するとは、政権政党と一緒になることにより天下を取った気になっている何とか学会のようなもんじゃないのかね?哀れさを過ぎ滑稽さすらを感じる。

 もし自分に反対意見があるならイラク問題や朝鮮問題についての自分自身の意見を言うべきであろう。創造者とか芸術家とか言わない。先にも述べた言葉をそのまま使えば、≪一個の人格が誠実にある事象や価値体系について相当時間をかけその思想を表明しているのである。それなら同じ事象や価値体系について自分の思想をもって反論するのが当然でありフェアというものだ。ところが受け入れ難いという事実あるのみで反論できる思想もない、自分の言葉も持たない。そのような者が逆切れする。≫勿論これは絵画についてもあった。先に出た「蟹族」もそうである。これは改めて言う気にもならない。最後は卑しい負け犬の遠吠えにも似た人格攻撃に出る以外にない。
 つまりこの御仁にも思想はない。理屈はどうあれ「体制批判」するものが気に食わないらしい。冒頭の某ベテラン画家にたいしても失礼な人格攻撃的嫌味を言った。「謝れ!」と言われても知らん顔している。

 ところでこういう失礼な、人格攻撃したりする者らに共通していることは、何かにつけて自分から意見を言ったり問題提起したりしないということである。前にも書いたが日頃積極的に自分の作品を表示したり、思想を表明したりせず、「ロム専」見聞主義で「美味しいとこ」があったらそこだけ持っていこうという主義。受け入れ難い他人の思想に対してだけ反論したり批判したりする。それも搦め手からが多い。 先のどっちつかずで何が言いたいのか判らないのを含めこういう人間が一番信用できない。
 もう一つは絶対に謝罪しない。謝罪することなくシャーシャーとその後も投稿などを続けている。それなりに確信犯ということもはあるがこれらは人間性の問題だろう。
 ところで人格に対する失礼につき謝罪しないという者に対して対応策はないものだろうか?彼らに何某かの制裁を与えるとしたら彼らはもとよりより、悪意、善意・無過失に関わらず彼らを容認しているものとも交流を控えることぐらいしかないだろう。「ともにに天は戴かず」である。

さて、特定の小動物は10匹その姿をみれば100匹いると言われている。その説に従えば縷縷のべたような、「蟹族」、「若年性保守」等で敵対的、挑戦的なものは男女10名近くいたので当該IN上にはその10倍ぐらいいるにことなる。そうだとしたら、何が悲しゅうてそういう輩の前に自己の作品や時間をかけてしたためた思想やそれなりに蓄積した、美術史、技法論、素材論の知識を「タダで」晒さらさなければならないのか!?順反両面にわたり「お役に立つ」のは御免だ。
 なまじホンネや真実を言えば敵を作ると言うのはかくのごとく事実だ。かといって、ホンネも理想も引っ込めて、当たらず触らず、ナアナアのコミニュティー維持など私には何の意味も無い。所詮INの世界がそういうものだとしたら結論は明らかだろう。(終わり)