当ブログの休筆を宣言して、さあしばらく制作に専念しようと思った矢先熱が40度を超える風邪らしきものを引いて10年ぶりぐらいでに寝込んだ。そのちょっと前に猫が2匹行方不明になり、落ち込んだ日々が続いていたがいっそう心身ともに相当消耗させられた。
 あほらしい世の中や時代がどうなろうと知ったことではないが、猫のことだけは我慢がならない。先ずパソコンでチラシを作り近所の電柱や壁に貼った。それから防犯協会に電話し最近付近で猫の窃盗事件はないか、捜査対象になるか聞いてみた。
 INでも調べてみた。三味線業者などへ売りつける意思を持っての捕獲は阪神大震災当時関西で、10数年前も東京城南地域であったそうだが、いずれも事件として摘発されているし、猫が出没する地域を探してゲージやマタタビを用意して車を運転してしてウロウロすると言うのは悪人としても余程の暇人でなければやるまいし、衆人環視の中で堂々と真昼間できる仕事でない。一方その気になれば方々にある「里親募集」に何食わぬ顔していけばよいが、ちゃんとその旨の注意を喚起しているところもあるのでこれも容易ではあるまい。つまり「悪徳業者」説は現実的でない。
 単純な迷子なら帰巣本能もあるし必ず帰って来る。そう考えると日ごろ給餌で手なづけている人間が一番自然に捕獲できる。実はこの「容疑者」はいる。近所のおばさんだ。元々そのおばさんが餌をやってつれてきたので簡単に捕獲できるだろう。しかしその後面倒みたのはうちで、首輪もつけているし所有権は明らか。しかしこのおばさん、猫好きは結構だが、猫を「物」しかとかみてないところがある。猫の「生命価値」とか「精神的財産価値」と言ったものへの配慮がない。つまりそういう意味の「教養」がないのだ。だから自分が連れてきたものはその後たとえば拙宅に一定期間面倒みさせたものであっても、「情が移っているだろう」とか「さぞ心配するだろう」とかいう配慮なく、一言の相談もなく、勝手に「去勢・避妊手術」したり「里子」に出したり、再び自分の家に引き込んだりしてしまう。
 今回も聞いたが「知らない」とのこと。でもウソをついて実は子猫を隠していたと言う前科はあるし、信用できない。しかし証拠がない。
 『「生命価値」とか「精神的財産価値」と言ったものへの配慮がない』のは警察も同じこと。自転車や宝石などなら例え1万ぐらいでも窃盗容疑で捜査対象になるが、ペットの価値基準は主観的なものなので、余程の立件できる確証のようなものがないと、そういうものとして行政機関は動かないらしい。刑事事件での捜査は難しいなら「民事」で、帰ってこない一匹について、内容証明付の質問状ぶつけてやろうかとも考えているが、「近所づきあい」への配慮から「そこまでやらなくても…」という家人の「事なかれ主義」に阻まれている。泣き寝入りはしない性格なので今度やったら容赦しない!
 ついでに言うならこの地球と言う星は人間のものだけではない。いきとし生けるもの総てに生存権・生活権はある。誰の土地彼の土地と言うのは人間社会の価値基準に過ぎない。「野良猫にエサを与えるな」とか庭に入って迷惑だと言うなら、町内会費で避妊等の費用をまかなうとか「里親」制度を充実させるとか、「野良」をなくす努力をしたらどうだ?!うちは多額の出費を伴い猫缶を買い、自腹を切って去勢避妊をして猫と言う生物の面倒をみてるのだ。「金は出さず口は出す」というならアホでもできる。わかったか!ボケ!!