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Ψ筆者作「二輪の青バラ」SM 油彩

 キリスト、マリアは言うに及ばず天使や聖人などの図像がキリスト教美術を彩っているのは周知のとおりだが、カトリックと、「イコン」で馴染の東方正教会と違い、宗教改革などの厳格な「原理主義」の流れを汲むプロテスタントでは神と人間の間に存在するものがあってはならないということから「聖人」を認めていないそうな。
 このことと「北方芸術」の「芸術原理主義」との関連具合は興味のあるとこだが、ともあれ絵画芸術の立場からは宗教の芸術的展開面が広い方を歓迎するのは無理からぬところであろう。

 その聖人だが歴代の聖人は主に以下に該当する者が列せられたようだ。
〇殉教する
〇人間社会やキリスト教へ多大の貢献する
〇奇跡に関係する

 ベルナデッタは1858年に、有名な「ルルドの奇跡」と呼ばれる聖母の出現という奇跡に関係したことにより実に70年以上を経て1933年に「列聖」され聖ベルナデッタとなる。
 因みに聖人とはいきなりなれるのではなく先ず「列福」され「福者」とならなければならない。先ごろマザー・テレサが列福されたそうだ。いずれ聖テレサとなるのだろう。

 ともかく、このルルドの奇跡で話題になったのはマリアの出現そのものよりベルナデッタをめぐる奇跡だ。いまわの際の様子も興味あるが、その遺体は腐敗せず現在も美しいままギルダート教会の棺に納められ公開されている。墓を掘り起こした時、医者なども立ち会ったそうだが科学では説明できない部分があったとか。
 またルルドの泉の水も難病を治癒させたという症例も報告され、その分析も為されたようだ。一種の「ゼロ・ウォーター」と呼ばれる分極率ゼロのものだそうで、細胞を活性化し免疫機能などを高めるものであるとか、こうしたことがフランスでの然るべき方面でも真面目に研究されているらしい。

 で、結論は何かというと、最近それに類する水をある人の勧めでINから手にいれたということ。未だ効果を見るに至ってないが。
 それとテレサ・テンも「聖テレサ」だな!