毎年友人と花見をする。いつだったか話のテーマが少子高齢化社会問題となった。今何十人が一人の老人の面倒を見てるが平成何年には5人に一人の割合となる、年金も医療も大赤字で現役世代を圧迫し、その割に今の現役世代は保険料の元が取れたら御の字だとか、介護で苦しんでいるのは子供ではなくその配偶者で、その介護倒れが社会問題だとか、だから能も芸もない奴の長生きなんて社会に迷惑を与えるだけだとか、など面白くもない話が続いた。それで終わらないのが我らの花見!

 「世代間扶養」に因み「世代間悪口」を言おうということになった。世代間悪口とは、どうせ自分達も次の世代から鬱陶しがられ。ジジィだババァだ言われるんだから今のうちに「現役の」ジジィだババァの悪口いっておかなければ損だという趣旨だ。

 私から、始めに結論ありきの「スローガン主義」、毎日同じことを判で押したようにしなければ気がすまないな「スケジュール主義」、色んな意味で身の安全に過度の神経を払う「セイフティー主義」の「3S主義」がジジイの特徴だ、「耳鼻咽喉科」じゃなく「爺々因業科」と言う診療科を設けるべきだと言う話をしたら、みんな親や姻族や社会的利害関係にあるものに腹に一物持つのか堰を切ったように「悪口」が飛び出た。

 最初は比較的真面目な話だったがそのうち、治験薬やモルモットの代わりに使うとか、PKO平和活動に協力するため地雷が埋まっているところを手をつないで歩いてもらうとか、やれ線路の枕木にするとかテトラポットの代わりにするとか「非人道的な」メチャクチャな話となった。

        ≪面白うて やがて哀しき 花見かな≫(パクリ)