皆さん、おこんばんはようにちございます!

 

最近は、「プログレの名曲シリーズ」を終えて「ハード・ポップの名曲シリーズ」を高橋名人のように連打して来ましたが、ギター動画がやっと完成しましたので、ここで一旦ハード・ポップ・シリーズは休止して、「プログレ生き証人の動画」(←なんのこっちゃ 笑) を公開させて頂きます。←どこか聞いた事のあるネタだ…(^^;

 

前回のサンタナのギター動画は、グラサンと謎のエスキモーの人みたいな恰好でしたが(笑)、今回はグラサンとサンタナのような帽子(←それを前回でやれや!←あの時、その帽子無くしてたんです。汗)。今回は カンサス のTシャツを着たのに上着で見えないトホホ…

 

動画はライヴではなく、スタジオでギターソロとヴォーカルをそれぞれMTR録音し、その後ビデオカメラで映像を撮り、後でその2つを映像動画ソフトで組み合わせ編集したものです。

 

何かまた偉そうに見えるかもですが、普段は至ってマジメな中年です。(笑)

 

 

また少しゴチャゴチャ書きますが、興味のない方・面倒な方は動画のみ聴いて下さると大変ありがたく思います。<(_ _)>

 

 

 

今回は、ピンク・フロイドのアルバム「The Dark side Of The Moon」に入っている「Time」の原曲のギターソロをメインフレーズとして、比較的最近のギルモアフロイド期のライブ・テイクの1部と自分で作ったフレーズをミックスしました。

 

あくまでもオリジナルテイクの世界観は大事にしたかった。しかし、完コピではなく、そこにスリリングな要素も付け加えたかったので作ったフレーズを混ぜた次第です。普段、自分がよくやる中速弾きを導入した次第です。

 

このギターソロは、何年か前にスタジオで約200回位弾いた中のベスト2テイクをまとめたものです。

 

なぜ200回も弾くのか? 別に間違えるからではありますせん。一発録りで公開しても決められますが、自分が得意とする世界観やギター表現方法であるがゆえに、細部に渡って最大限に表情豊かに表現したかったからです。

 

教則用の動画なら普通に正確に弾けばよいのですが、雰囲気を出したかったこだわりです。妥協をしなければ思ったような表現ができるはずだ。と。

 

どこまで表現できるのか?というチャレでもありません。(それは歌唱の方。歌唱は毎日がチャレ) 脳内で既に完成バージョンは出来上がっているので、「いつかは再現できるはず」という勝算あっての複数回録音。

 

で、ついに納得テイクが完成。

 

自分としては、現状ではこれ以上上手く弾く事はできない。(^^)

 

 

このギターソロは、ビッキングする音符(音数)が少ないのですが、チョーキングアップやダウン、アームダウンやスライドなどピッチの微妙な上下が激しい。

 

その微妙なタメやピッチ変化にこだわり、ほんの少しでも脳内完成バージョンと違えば即中止。録り直しとなる鬼コーチ。(自分監督の事)  特にチョーキングが多い。チョーキングは指で弦を押し上げ音程の頂点をどこで止めるのか?という判断が大事なので、ギタリストの音感が試されます。

 

通常ギタリストは、指が感覚的にチョーキング到達点を覚えているものですが、この曲(ギルモアが弾く曲)は、到達点だけでなく、そこに至る過程などチョーキングの音程カーブの仕方に変化があり表情が豊かなので、弾き方次第でどうにでも変わる点が凄く楽しい。

 

つまり、12平均律上では同じ音名でも、箇所によりシャープ気味に弾くか? ジャストか? フラット気味に弾くのか? そのベストな選択の感性が問われる。 向こうのロックギタリストは耳が良く、こういう点も凄いギタリストが多い。ギルモア、ホワイト、サンタナ‥‥ など。

 

他のこだわりとしては、タメの作り方とピッキングニュアンス。このギターソロが淡白だったら嫌ですよね。(笑)リズムが崩れるギリギリ一歩手前までタメを作った箇所もあります。バカみたいにこだわってます。

 

フレーズフレーズの1音1音を大切にしました。

 

耳には自信があるのは幸いした。(助かった) 良いテイクかどうかの判定過程に役立ちました。この曲は表現力が全てである魅力的な楽曲。こだわり甲斐があったからこそこだわったという。

 

 

上手く行った話ばかりではありません。実はギターソロが録音されていたマスターはウッカリ消去してしまった。汗  しかし、不幸中の幸いで一度CDRに落としたベストテイクが2種残っていました。それをまた再度MTRに録音し直したのです。今回のテイクはダビングを繰り返しているのでやや音質の劣化はあるかと。m(_ _)m

 

ボストンなどのようにギターソロの別録り2テイクを同時に流してる訳ではなく(プロはよくやる)、場面ごとにあくまで2テイクの内の1テイクを選択。洗練度より生々しさを出したかったので。

 

フロイドトリビュートCDを日本のミュージシャンだけで出すなら、「タイム」のギターソロと「ファイナル・カット」の歌だけでも参加してみたいですね。(^^)

 

 

 

● 音楽理論的な結論

 

現代音楽は十二平均律を基準としている。しかし、十二平均律とは単に便宜上のもの。十二平均律とは元の「ド」と1オクターヴ高い「ド」の周波数を単純に12で割ったものであり、和音上は完璧に綺麗にハモるものではない。

 

和音を完璧に綺麗にハモらせるには純正律がキレイ。しかし、純正律では1オクターヴ高い音ですらさらに高くなってしまうし移調・転調したら和音が成立しなくなる。(周波数のズレが大きくなる)

 

十二平均律だから和音感に不満が出る人は殆どいないし、全ての音階で少しづつズラした平均値で鳴らしている十二平均律は、現代の音楽に於いては非常に便利であり短所は少ないので基本的にこの調律で演奏されている(特にピアノ)。

 

しかし、機器上ではチューニングが合っていたり、歌の音程は合っているのに、どこか魅力が感じないケースがあるのはそういう事情(魅力あるピッチ感になっていない)からだったんですね。洋ロックに快感的響きがあるのもそういうピッチ感覚が大きく作用しているからであると個人的には思っています。(後はバンドのグルーヴ感)

 

ピアノに対してシンセでは純正律調整がその場でできたり、管楽器、弦楽器では演奏者が自分の耳によって楽器や歌唱のピッチを微調整出来る。優秀なミュージシャンは部分的にピッチをコントロールしているんですね。私が「タイム」のギターソロでこだわったのはそういう点です。チョーキングやアームダウン(アップ)は、無限にピッチコントロールが出来る。ギターの利点ですね。

 

学生の頃、十二平均律と純正律の違いを聴き比べたら、違いはすぐにわかりましたが、普段音楽を聴いている時は全く気にならないですね。

 

ここで私が言いたい事は、そう! 本当は、音程というモノは、12種類しかない訳ではなく無限に存在しているという事。今回はその事をつくづく実感した。

 

このギターソロの各フレーズは、微妙な無段階の音のピッチのどこを取れば最適なのか? 音を音楽の川からすくい上げるかは演奏者の判断であり、出したピッチ音とは偶然釣ってしまったものであってはならない。自分でコントロールするもの。ギターも歌も。

 

その事を気づかせてくれた「タイム」のギターソロ。ギルモアは偉大なギタリストです。

 

タイムのギターソロの最大のテーマはそこ。表面的になぞるだけなら誰でも弾ける。このギターソロを1回で自在に弾きこなせたら天才でしょうね。^^) 私の場合は200回以上弾いてようやく納得テイクが録れたから勿論天才ではない。

 

昨今のフロイド・トリビュート・アルバムが面白くないと感じるのはこういう点ではないでしょうか? こだわりがないから。(しかし、日本のフロイド・トリビュート・バンドの 原始神母 にはフロイド特有のサウンド的こだわりを感じる良いバンドだと思う

 

 

 

●動画について

今回も曲全体の動画ではなく、間奏のギターソロのみ。最後に少し歌が聴こえて来ますが、これはギターに比べると差があるので今の所公開できません。バックは詳細説明は避けますが借り物(カラオケ的なもの)です。

 

 

 

●ギルモアとの相違点

デビッド・ギルモアのギターはストラトキャスター。シングル・コイルの名機ですね。私が録音した当時のギターはポール・リード・スミスのハムバッキング(EMG) 動画はBCリッチモッキンバード。

 

★アンプはスタジオにあるマーシャルアンプ(2000)を使用。ギルモアの機材は知りませんが、このアンプとは違うと思います。(音色が大分違うので)

 

★ギルモアのギター音よりも歪みは大きいと思います。私の場合はアンプはクリーントーンで、レクティークMXRのブースター(歪系の代わりで使用)を使ったと記憶しています。

 

★ギルモアは最近のライヴではアームを多用していますが、1973年当時の原曲ではあまり使っていないのではないか?(推測)と思います。私は所々にアームダウンを入れてピッチコントロールをしました。これは得意とする奏法でタイミングやカーヴの描き方が意外と難しいです。

 

 

 

では、動画をどうぞ! (^^)/ <(_ _)>

 

★ Pink Floyd - Time  Guitar solo cover / Jon Fanon

 

 

 

 

ご視聴ありがとうございました! (^^)/

 

感謝致します。<(_ _)>

 

 

✻ もし、よろしければ、YouTube内の「いいね」もよろしくお願い致します。<(_ _)>

 

 

✻ 良かったらYouTube内のチャンネル登録もどうぞよろしくお願い致します。<(_ _)> 今の所、4曲しか上げていませんが、今後少しずつ動画を増やすつもりです。

 

 

✻ 動画右下のYouTubeと表示されてるロゴをクリックするとYouTube内に入れます。

 

 

 

 

● 過去動画

 

★ Santana & Michelle Branch - The Game Of Love Cover  ( Guitar solo & Vocal ) / Jon Fanon

前奏・間奏のギターソロとヴォーカルの一部をカバーしました。動画はライヴではなく、スタジオでG&Voを録音し映像を組合わせたモノです。ピッチ補正やヴォイスチェンジャーは使用していません。
 

 

 

 

 

 

★ Moonlight / Jon Fanon

この曲はオリジナル曲でネット上初公開曲(第1弾)。1990年代前半に作曲、2016年にアレンジを加え録音。ピアノ教室内にて、グランドピアノをK先生に弾いて頂きました。映像は個人的に録り編集したイメージ映像です。

 

 

 

 

 

 

★ Hope / Jon Fanon

こちらはオリジナル曲ネット公開第2弾。作曲とシンセを弾きました。この曲のストリングスをバックにギターソロを加えてライヴハウスで1度演奏した事があります。映像は個人的に録り編集したイメージ映像です。

 

 

 

 

 

 

またお楽しみに―  ^^) _