皆さん、ございばんにちおはこんはようま〜す ← 謎が謎を呼ぶ言葉 ^^;

 

今、格闘王の前田日明チャンネルがメチャ面白い。←いきなり? 格闘王と呼ばれ、格闘技路線に走った前田はプロレス界のパイオニアでしょう。←パイオニアが好きなおっさん。しかし、 前田についてはあまり追って来なかったので、格闘技路線という以外は志向やこだわりはあまり知りませんでした。

 

もしかしたら、「プロレスを否定しているのか?」と思いきや違うんですよね。タッグマッチで猪木を本気でキックした前田猪木のリアクションに驚いたと言う。

 

「普通ならあのキックは皆よけますよ。猪木さんは、急所(顔面・顎当たり)には当たらない様にしながらジャンプして違う箇所(胸当たり)でキックを受けたんですよ。よけないであくまでも受けるんですよね。アレは驚きました。格闘技的な攻撃をされても、あくまでも自分らのプロレスとして昇華しようとするんですよね」

 

うーんいい話だ。「プロ意識=プロフェッショナル」とはこういう事ではないか? 「相手を潰す」のが目的ではなく、「相手の良い所を引き出すための見せるプロレス」というのは、あくまでも「受け」が大事だと。藤波なんて血だらけになっても前田のケリを受けてましたからね。猪木イズム恐るべし。

 

 

↑何のブログ? 笑  前置きコーナーでした。(笑) ^^) 

 

 

 

さて、本題のプログレ名曲特集。ピンク・フロイドの回の第二弾でございます。

 

(祝)YouTube動画貼り付けが復活したとアメブロ事務局からメールが来ました。良かった! YouTube動画が貼れれば、動画の音楽を流しながらブログ文も読めますし見た目もスッキリいい感じに。

 

 

 

さて、変拍子を使わないピンク・フロイドはそもそもプログレなのか? 日本ではピンク・フロイドはプログレの代表格とした位置付けですが、向こうでは「普通のメジャーロックのような聴き方をされている」という話を聞いた事があります。

 

ロバート・フリップは何十年か前に見たインタビュー記事で、プログレトップバンドに、イエス、ジェネシス、ELPの名を挙げていましたが、ピンク・フロイドの名は上げていなかったので、「アレ?」と思った事がありました。クリムゾン、イエス、ジェネシスのような変拍子は、確かにプログレ音楽を象徴している要因の1つのようではあります。

 

しかし、スーパ―トランプアラン・パーソンズは変拍子を使わなくても「プログレ的」「プログレポップ」と言われる事がある。まあ、イマジネーションが豊かで多彩さや様々な音楽を自分達なりに昇華させている音楽家の姿勢を持ってして「プログレ」と呼んでいる面もあるでしょう。

 

日本で、フロイドがプログレバンドとして定着しているのは、昔、東芝EMIの音楽ディレクターだった石坂敬一氏という方が、70年代初頭、アルバム「原子心母」のキャッチコピーに「ピンク・フロイドの道はプログレッシヴ・ロックの道なり!」と付けたのがきっかけだとも言われているそうです。

 

まあ、ジャンル定義の話は音楽の本質の話ではないので、最終的にはそのような論点はどうでも良い事なのかもしれません。私にとって間違いがないと断言できるのは、ピンク・フロイドの音楽はイマジネーションが大変豊かで、音楽生活を豊かにしてくれて、「心地の良く、脳に優しい音楽」という事です。

 

 

彼らが他の4大バンドと違う点として、ハイテクニカルを使わない事だけでなく、サイケ出身というのも興味深い。彼らの音響的心地良さのベースにサイケ音楽時代の音響的フィーリングが生きているように思う。サイケというのは、音楽的曲構成や理論よりも感性を大事にする音楽で、ちょっと聴いていられないサイケバンドもありますが、音が鳴っているだけで心地良く聴けると言うアンビエント的要素がある場合がある。

 

ギルモアの歌やギターのセンスにそのサイケ的な浮遊感を感じるし、それをバックアップするリチャード・ライトのシンセやオルガンも大変心地の良い音響フィーリング感覚を持っている。また、ニック・メイスンのドラム音は特別心地の良い音色であるし、ウォーターズのベース音も全体を安定させるだけでなく音の塊として魂を感じる。

 

 

アルファー波などが流行った時代がありましたが、アルファー波なのか?ベータ波なのか?わかりませんが、安らぎと緊張感のバランスが絶妙で、歌メロもわかりやすく親しみやすい。でありながら安っぽさは皆無。流行りの音楽のような安直さや腰軽さもない上に芸術的な深さを感じながらもわかりやすいという。こんなニュアンスの音楽を表現出来るバンドは他にないですね。

 

ピンク・フロイドは微妙な演奏ニュアンスや音色・音質、音の響きなどがモノをいうから、他のミュージシャンが短期間でコピーして録音してもトリビュートアルバムは中々厳しいですね。音符にしてハイテクニカルなミュージシャンがフレーズ自体はすぐに弾けても独特の雰囲気や感じは中々出せない。

 

 

個人的に、ピンク・フロイドは今回の5大バンドの中では、イエスと並んで最も好きなバンド。次がジェネシスクリムゾンが同率2位で、1位と2位の4バンドはその差がかなり近い。3位がELPでした。ピンク・フロイドのバンドの好き度そのものはイエスと並びますが、好きな曲の数は断トツで最も多い(名盤名曲が多い。発表曲数が多いのも関係している)。ので、2回では紹介し切れませんので、今回は3回分に分けてお送り致します。それでもキッツキツです。 ^^) 

 

この時期は段々曲の構成力やまとまりがハッキリして来ていて楽曲としての評価もさらに高まっている時期ではないかと思います。売上枚数も格段に上がって来たサクセスストーリーの全盛期へ。リアルタイムで聴いていたのは「アニマルズ」発表当初(小5)で「」や「狂気」は数年ズレての後追いです。ピンク・フロイドイエスは当時からハマってました。

 

 

※ 例によって、より高音質の動画を選んでいますので安心してどうぞ。<(_ _)>

 

 

 

 

★ Pigs On The Wing  / Pink Floyd(Snowy White)

やはり、ツカミはこれっしょ。 ^^)  小学生の時にLPレコードを買って聴いた時の衝撃は今でも忘れらえれません。兄と一緒に新宿のレコード店(現在ありませんが、「オム」というレコード店)に行った時、「アニマルズ」を見つけて買おうと決めた瞬間の半端ないワクワク感とそのジャケットを手に取った時の映像を今でも覚えています。

 

ビルの一階の廊下を渡りドアを開けると狭い一室にレコードがギッシリ。夢心地でしたね。お年玉等で貰ったお金のほぼ全てがレコードに変わっていた。兄弟3人で話し合って買うレコードを選ぶのですが、意見が分かれる時もありますが、大体趣味が近いのであまり異論はなく買うアイテムが決まって行く。

 

特にフロイドイエスは全会一致で平和に決まる。(笑) 「ゴリ押し法案可決」みたいなインチキはなかった。 ^^) 多分。

 

豚が飛んでるジャケットを見ながらこの曲を聴く時間は至福のひと時。ハマりにハマってました。アコースティックに歌と極シンプルなアンサンブルなのに不思議な力があるんですね。独特な雰囲気。「アニマルズはコンセントの完成度と統一感としては、バンド1の成功例だと思います。このアルバムも売れに売れたアルバムでフロイドの代表作の1つ。

 

アルバム「アニマルズは社会政治情勢に焦点を当てたコンセプト・アルバム。人間の世界を動物に比喩し、社会問題やモラルの崩壊を痛烈に批判している。ジョージ・オーウェルの『動物農場』にインスピレーションを得たこの作品は様々な階層の人々を動物に描写しており、「豚」を権力者として、「羊」は、言われたことに従う感情を失った労働者の群れを底辺に置き、「犬」は、金と他人を支配する力で肥えていくビジネス界のボスたちに例えている。

 

いかにもシニカルなイギリス人の発想か?今でもこのような社会的・経済的状況の世の中の問題が続いていますね。

 

私が尊敬しているギタリストであるスノーウィ・ホワイト (彼はシン・リジィのメンバーだった。昔からフロイドのツアーギタリストであり、フロイドの準メンバーみたいな存在。今でもウォーターズバンドのツアーギタリスト。ソロライブもやる) が弾くギターソロバージョンでどうぞ。(オリジナルアルバムはギターソロのない短いバージョンで、このテイクは入っていない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 ★ If  / Pink Floyd

 子供の頃、アルバム「原子心母」を聴いた時に、この曲がやけに印象に残り気に入っていました。

 

今でもいい曲だと思いますね。ウォーターズの囁くような歌い方は、こういう穏やかな曲にも最大限にフィットする。 フロイドならではの世界観。素晴らしい。

 

この曲はレコードで聴くとアコギの音がメチャクチャ良い。ヴォーカルの音質も凄いリアル。箱根ライヴDVD付の最新リマスターCDもかなり良い音質ですが、まだレコードに追いついていないですね。

 

 

 

 

 

 

 

★  Wish You Were Here (Live, Delicate Sound Of Thunder) /  Pink Floyd

初期フロイドは経済難もあったようですが、アルバム 「狂気」の大成功の後、力む事なく肩肘張らずに自然体で制作したようなマイペース・サウンドのように感じる「炎」の中の代表曲のひとつ。

 

ライブの定番で、昔から今に至るまで本体フロイドロジャー・ウォーターズ・バンドも演奏し続けてきた人気曲。

 

もう、ロックのアコースティック曲のスタンダードじゃないでしょうか? ウォーターズが歌うこの曲も素晴らしいですが、ウォーターズ脱退後のこのライブテイクはこの曲のベストパフォだと感じます。

 

歌も演奏も音質もお客さん反応も素晴らしい。特に間奏ギターソロに合わせてギルモアが同じフレーズを歌う場面は鳥肌もの。

 

ロックのベストライブパフォーマンス賞でしょう!(^^) 「Delicate Sound Of Thunder」というのは、ロック史に残る最高のライブパフォだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

人類史上屈指の名盤「狂気」(The Dark Side Of The Moon)から沢山どうぞ!

 

★ Breathe / Pink Floyd

 名盤「狂気」の幕開け。「これから紙芝居が始まる!始まる!」みたいな期待感を誘う名曲。このアルバム、何度聴いて来たことか。

 

狂気」のセールスは前回5,000万枚とお伝えしましたが、売り上げ計測のシステムがまだ整っていない時期に発売されているらしいので、実際はそれを上回っている可能性が高いそうです。(まあ。1憶枚は行っていないとは思いますが…)

 

前回のひとりライヴ・ハウスでやった曲でもあります。前奏にギターソロを考えて被せました。そのうちYouTubeにアップ致します。<(_ _)>

 

 

 

 

 

 

 

 

★ Time / Pink Floyd

 過去何度かご紹介していますが、改めて「狂気」の中の一曲として、ブリーズの後に聴くとまた雰囲気がよくなる相乗効果が。

ギターソロは圧巻。

 

最近(ちょっと前に)、「狂気」のリマスターCDが発売されました。(何度リマスターしてる? 笑) で、リリース50周年を記念したプロジェクトの一環として、 プラネタリウムドームで映像とともに爆音上映するというイヴェントがあったらしいですね。(有楽町のコニカミノルタプラネタリアTOKYO DOME)。

 

チケットが全日程即完売という大盛況ぶりだったので、さらにそのアンコール上映されたらしい。ピンク・フロイド側が新たに製作したオフィシャル作品とのこと。

 

大きい音でも高音質だったなら、見たかったなあ。映像美と高音質がセットなら、フロイド音楽は魅力が増すと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 ★ Us And Them / Pink Floyd

 結局、何だかんだ言っても( 何だも言っていないか? 笑 )アルバム中、この曲が1番好きかも。こんな安らぐ曲ありますか?

 

恐らくはアラン・パーソンズのエンジニア的手腕も好結果を生んでいるのではないか?と思います。アラン・パーソンズ・プロジェクトの1stアルバムに To One In Paradise という曲がありますが、マインド&フィーリング、手法が似ています(セリフのSE手法も狂気の曲に似ている)。参考曲としてこの下に貼りましたので良かったらぞうぞ。

 

音のバランスや周波数が人間の聴覚に快感をもたらす効果を生んでいるように感じます。

 

 

 

 

参考曲

● To One In Paradise / The Alan Parsons Project

Us And Them にフィーリングや手法が似ていると思った曲。 Timeという曲名もアラン・パーソンズにもあり、ややポップス寄りではありますが、こちらも雰囲気が似ている。安らぎ感を感じるダウナーミュージック。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ★ The Great Gig In The Sky / Pink Floyd

 上記 Us And Them に並んで「狂気」中、最も好きな曲のひとつ。

 

リチャード・ライトがいなければこのような素晴らしい世界観は構築できなかったかと。「狂気」は殆どがウォーターズ作のようですが、表現方法(演奏)は、「ファイナル・カット」と違い、各メンバーの個性が光りバンドとしてのチームワークも最高

 

また、ある程度アドリヴで歌ってると思われるクレア・トーリーの歌唱も並外れて秀逸。この人、ホント鳥肌ものです。人類の美の結集。特に後半の静かになる箇所のメロディーと歌唱が素晴らしい。退廃美というのか?ひたすら美しい。「ある種の情景・風景が思い浮かぶ」ような不思議な音楽。

 

パーフェクトなフロイドライヴのDelicate Sound Of Thunderも、この曲だけはこのオリジナルテイクが格段に素晴らしくあのハジけたソウルフルな歌唱は違うんですよね。 ^^) (ウォーターズバンドもそう)。この曲には繊細さが必要。そういう意味では、カバーバンドである原始神母成冨ミヲリさんという方のスキャットカバーは完璧でした。彼女を本家のツアーに参加させて欲しいほど。

 

 

 

 

 

 

 

 

★ Brain Damage ~ Eclipse 

 ピンク・フロイドが、ロックバンドの頂点に君臨しているのを象徴するかのような彼らの代表曲のように思えるが、意外とライブセットリストに入っていないコンサートが多い。(ある時期まで)

 

しかし、その後ロジャーウォーターズは「狂気」全曲再現ライブでやるようになりました。やはり、「狂気」アルバム曲を聴き進んで、最後に聴くと確かに映える要素はありますね。起承転結の物語のラストみたいな。でも、単独視聴も勿論素晴らしい。

 

狂気」と言えば思い出されるのは、実家での小中学生の頃のレコード視聴体験。子供の頃の家は、広い一軒家に応接間なる部屋があった。そこに昔ながらの仰々しいステレオコンポがあり、よくレコードを聴いていました。昼でも雨戸が閉まっている暗い部屋なのですが、その窓(ガラスドア)の上にも小さいガラス窓があり、そこから外の景色が少しだけ見えるんです。(斜め上を見上げる感じ) で、「狂気」全曲を一人で聴きながら窓の外を見ると、大きな木の多くの葉っぱが風で凄くなびいていた。

 

木の背が高く大きいので葉っぱも多数なびいていて、ピンク・フロイドの音楽がやけにその風景にフィットしてたんですね。「これは凄い貴重な時間が過ごせているな」という実感がありました。ピンク・フロイドというのはスケールがデカく神秘的要素を感じながらも人間臭さもしっかりある。

 

人間臭い温かみを感じながらも深層心理を突くようなエグさと和音やメロディの美しさも兼ね備えている。その上質なロックミュージックを堪能してました。この曲のレビューでこそ書きたい内容でした。(^^)

 

完璧なアルバムですが、ひとつだけ文句を言うとすれば、Brain DamageEclipse は、曲名もひとつにして一曲として欲しかった。この2曲は、一度に2曲まとめて聴かないと意味がないし、CDのトラックも2曲に分ける必要性がないように思う。(細かいイチャモン(笑)) という訳で動画もつながっているモノがありましたのでそちらをどうぞ。

 

ただ、歌詞に「the dark side of the moon」と出て来るのに、この曲の曲名に、おいしいアルバムタイトル名でもある「the dark side of the moonと付けずに、Brain Damage」「Eclipseとした所にも凄いセンスを感じますね。

 

この曲を聴き終えた後のアルバム全曲視聴後の充実感は半端なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

★ Grantchester Meadows / Pink Floyd 

 前回の選曲だとちょっと雰囲気が被る曲が多かったので、どこに入れるか迷った挙げく、この位置になってしまいました。笑 「ウマグマ」に収録している安らぎの名曲。こういう地味な曲にもいい曲が多いのがフロイド。基本的に創作能力、創作意欲が高い。

 

 

 

 

 

 

 

 

★ Shine On You Crazy Diamond / Pink Floyd

 言わずもがなライブでは必ず演奏する名曲。人気のアルバム「」から。歌が始まるまでが長い構成上の常識破り。流れるような前半部分はヒーリングミュージックではありませんが(笑)、そういう効果もあるかも。

 

大胆にこれをやってのけてしまうのがピンク・フロイドピンク・フロイドたる所以。誰もやらない手法を臆することなく堂々とやる事で、つまらない常識の壁を崩し、(実際、ウォールツアーで巨大な壁を崩した)新たな音楽表現を提示したロックモンスター。

 

この曲は昔聴いた当時そんなに好きではなかったんですが、スルメイカ的な味の深さが身に染みる感じで聴けば聴く程ハマる感じ。雰囲気のある曲なんでライブでは映えますね。曲が進行すると、みんな「おおー!」ってなりますからね。(^^)

 

この動画に於けるリチャード・ライトの風貌はカッコいいですねー! こういう歳の取り方をしたい。顔のシワも貫禄と余裕の証。風になびく髪に鍵盤を叩く姿は音を創作する哲学者のよう。ギルモアのギターピッキング・ニュアンスは絶好調の頂点ですね。なんて気持ちの良いフレーズとギター演奏表現。ストラトの特性を最大限に活かしたフレーズとサウンド。

 

 

 

 

 

 

 

 

★ Atom Heart Mother / Pink Floyd

 クラシック音楽のようなアンサンブルを聴かせるアルバムタイトル曲「原子心母」 元々はギルモアが発案したインスト曲で、ロン・ギーシンにアレンジを依頼し、うま〜くまとまりの良い構成に仕上がっているので、一般的な評価は高いと思いますが、ロジャー・ウォーターズはこの曲のアレンジが気に入らないようですね。

 

いやあ、よく出来た構成とアレンジだと思いますね。初期の傑作と言っていいでしょう。他のフロイド曲と雰囲気の違う面があるので、フロイド曲を沢山聴いた後に聴くとやけに新鮮に感じる時があります。マイク・オールドフィールドの初期の作品にも通じるというか、思い起こさせるような芸術プログレですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

★ Pigs (Three different Ones) / Pink Floyd

ジャケットがあまりに魅力的な「アニマルズ」のジャケ情報などをちょっと調べましたのでどうぞ。

 

ジャケット写真は、1976年12月に(私がちょうど洋楽を聴き始めて少し経ってから、ノートに自分の好きな曲チャートを付けるようになった時だ。その時、フロイドは発電所の上に豚を浮かべていた。爆笑)9.1 mもある巨大なブタ形のゴム風船を、ロンドンにあるバタシー発電所南側の煙突2本の間へ浮かばせて撮影された。この風船は芸術家ジェフリー・ショウがデザインした。 

 

撮影中、括り付けが緩かったために、このブタ形風船は風に飛ばされて漂流してしまったらしい。(面白い話だ。後で発見)知らない人はデカい豚が空を飛んでると? 笑

 

このジャケットは、ロジャー・ウォーターズが構想し、長年ピンク・フロイドとコラボを行ってきたヒプノシス・スタジオストーム・トーガソンがデザインを手掛けた。1977年当時「アニマルズ」は全英チャート最高位2位を記録。最近リリーズされた「アニマルズ(REMIX)は全英チャート初登場5位、45年の月日を経て再びトップ10入りを果たした。

 

バタシー発電所は1983年に操業停止してから約40年、世界最大級のレンガ建築が複合施設として2022年10月にグランドオープンした。レストラン、映画館、劇場、沢山の店が並ぶこの施設は、ショッピング、エンタメ、娯楽の一大拠点。古い機械も所々に残されている。古いものと新しいものがうまく融合しているようです。

 

将来的には、煙突の上にエレベーターでのぼって街の景色を見渡せるようになるという。凄いスケールの大きい話ですね。一度行ってみたい。この発電所は、ビートルズの「アビーロード」のジャケ場所(横断歩道)の次くらいに有名なんではないだろうか?

 

で、この曲ですが、そもそもこのアルバムは当時全曲気に入っていて、全曲よく聴いていた。やはり他のフロイドアルバムと比べて独自の世界観を構築していて、その世界観に引き込まれる。

 

 

 

 

 

 

 

★ Sheep / Pink Floyd

ピンク・フロイドというのは、アルバムを出す前からライヴで新曲を披露していて、試行錯誤しながら曲のアレンジを煮詰めて新アルバムを制作する手法を取って来ました。 ので、「狂気」の正式アルバム発売年は1973年ですが、1972年のツアーから「狂気」の曲はライヴブートCDで聴くことができます。

 

1975年のツアーでは、「狂気」と「」の他に「アニマルズ(1977年発売)」の曲も聴くことができる。曲名は発売時とは違っている場合があって、「Sheep」は、「Raving and Drooling」というタイトルで、「Dogs」は、「You've Got To Be Crazy」 というタイトルで演奏していました。

 

スタジオ盤も凄く良い出来ですが、この当時のライヴは「迫力」と「少しばかりラフ」な「いい意味で荒い感じ」と「見事な曲構成力」で非常に気持ち良くブートCDを聴くことが出来ます。初期のダら~んとしたマッタリ感も良いのですが、この時期は構築美やアンサンブルの面白みが増して凄味がより伝わってくる。

 

クリムゾンみたいにオフィシャルブートを沢山出して欲しいですね。マスターのサウンドボード音源が沢山あるんじゃないかな?Boxセットで少し世に出ているようですが、経済的に単品発売が望ましい。 ^^) 

 

この曲もアルバムバージョンは凝ったアレンジが想像力豊かで面白いし、ライヴでは勢いがあってノリノリで楽しい。名曲です。

 

 

 

 

 

 

 

 

★ Dogs / Pink Floyd

この曲も「You've Got To Be Crazy」 というタイトルで既に1975年にライヴで演奏していました(やはりライヴブートCDによる)。私がロジャー・ウォーターズバンドのライヴを国際フォーラムなんちゃらに観に行った時にセットリストをチェックしてなくて(よくある)、この曲をやった時に鳥肌モノでした。「おおー!!これやるか!!」と。意表を突かれた嬉しさ。セット・リストをチェックしない利点。 ^^) 

 

20分近くもあるのに、その音色・音質、演奏表現は完璧でしたね。ロジャー・ウォーターズバンドは、フロイドに演奏力が劣るかも?という懸念も無きにしもあらず状態で観に行ったのですが、演奏力やミキシングは完璧でした。「ウォーターズというのは妥協をしない凄い完璧主義だな」と思いましたね。勿論、常に同行しているギタリストのスノーウィ・ホワイトが良いプレーをするのはわかっていましたが。

 

この曲は非常にプログレ色の強い曲だと思います。(「アニマルズ」は総じてプログレ色の強い不思議な感じの曲ばかりですが、特に)異次元殺法じゃない…異次元世界観を感じる大作。特に曲が長い事がプラスに作用していて、聴いている内にドンドンその世界観に引き込まれる。芸術性の強いアルバムとも言える。

 

ギルモアが歌ってる事もプラスに作用してますね。ディレイ効果も抜群。普通のバンドではとてもやれない曲とアレンジと演奏。超名曲です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またお楽しみに―!ヽ(^。^)ノ

 

 

 

 

次回はフロイド最終回です。