皆さん、ばんにおちはようこんますござい! ←もはや読みにくい 汗

 

 

プログレの布教活動を続けている「フランシスコ・ザ・ファノン」でございます。<(_ _)> 

 

ザビエルの「」はそういう意味(The) じゃない!←いちいちくだらない字に赤文字使うな!   という訳で、つかみはツッコミどころ満載のちょっと変わったブログでございますが、選曲は至ってマジメでございます。<(_ _)> 

 

文面に興味がない方は、文を飛ばして動画だけでも聴いて頂けると大変ありがたいです。このブログの最大の目的は「一人でも多くの方々にいい音楽を聴いて欲しい」という願いから書いています。

 

 

 

最近、俳句を読み上げる というイキで楽しいブログを拝見させて頂いて、ちょっと影響を受けておりますので、私も一句。

 

風吹けば、花粉なしなら 気持ちイイ 

 

 

これではスギが可哀想なので、次の句とセットで、↓

 

スギ花粉 あなたに罪は ありません

 

 

これだけでは釈然としないので( なんで? 笑 )↓

 

花粉症 植林失敗 誰のせい?

 

 

俳句としては怖すぎる… これ俳句か?川柳か? ^_^;)  花粉で季節を表したつもりが中身は川柳のような… しかも1句と言いながら、3句でワンセットみたいになってるし…汗 ほのぼのと始まりながら最後はブラック…  シニカルな視点がある人間なので、「キッツい~」と感じたらすんません。<(_ _)> こういうのまでプログレなのかも…←無理矢理まとめる。

 

 

「日本は戦後復興期の真っ只中で、政府が「拡大造林政策」を実施し、明治期に造成された広葉樹中心の森林をより木材に適し成長が早いスギ、ヒノキといった針葉樹を中心とした人工林に置き換え、木材需要に対応する施策を推進した。


木材の輸入の自由化に伴い低価格帯の安い木材が輸入され国産の木材が活用されず、結果として大量の人工林(スギ等)が手入れされないまま残置され、現在の花粉症の元であるスギ等の大量花粉の飛散に繋がっている」とのこと。(黒田区の議員さんの記事より)

 

需要があったから行った政策のようで、一方的に誰が悪いか?などを言いたい訳ではありませんが(「誰のせい?」とは問題提起的な言い方のつもり)、花粉症の原因が過去からの植林失敗によるものなのは事実の様で、そういう現実を知る事は重要かと思っています。

 

知らなかったのですが、調べたら日本だけではなく、世界にも花粉症の問題はあって、地域によって生育する草木が違うため、花粉症を引き起こす草木も異なり、ヨーロッパではイネ科、アメリカではブタクサ等、オーストラリアではアカシア、南アフリカではイトスギ等が有名らしいです。

 

世界では、必ずしも人工的な植樹によるものばかりではなく(それもあるのでしょうが)、自生している植物の場合や、花粉が近隣諸国から飛来してくる場合も多いようです。

 

 

 

さて、フランシスコ・ザ・ファノンから始まって → 俳句にチャレ → 花粉問題 と振れ幅の大きいブログですが、今回は「プログレの名曲」の中の世界に名だたる大御所である「プログレ5大バンド」の特集の最後の5バンド目に行きたいと思います。

 

そうです。世界のロックモンスター「ピンク・フロイド」でございます。

 

世界で最も成功したプログレバンド。いや、世界で最も成功した正統派ロックバンドと言えるでしょう。「狂気」は、単独のアルバムセールスに限って言えば、クイーン、 ストーンズ、 エアロスミス、 アバ、 エルトン・ジョン、 プレスリー、 マドンナ、 ディラン、 ジミヘン… など誰でも知っているそうそうたる超超大物殆どの単独アルバムのセールスを凌いでいるという驚異。

 

アルバム「狂気」の世界での売れ行きは5,000万枚で、ご存知マイケル・ジャクソンの「スリラー」の1位(1億枚)に次いで世界2位!(AC/DCの「バック・イン・ブラック」の2位説もあり)しかも「狂気」は73年アルバム発売から88年までの15年間724週間ビルボード200にチャートイン。一過性の流行りではなく常に売れ続けたモンスター・アルバム。また、同バンドの「ザ・ウォール」はレコード2枚組としては世界1位の3,300万枚、「」は2,300万枚のセールスを記録している。

 

ピンク・フロイドの全作品レコード・CD総売り上げは、2億5,000万枚世界歴代7位。(1位 ビートルズ、2位 エルヴィス・プレスリー、3位 マイケル・ジャクソン、4位 マドンナ、5位 エルトン・ジョン、6 位 レッド・ツェッペリン) ←あれ? クイーンアバが入っていないなあ。(スミマセン。データ元を忘れてしまいました)

 

「デリケート・オブ・サンダー」時の公演だったかな? コンサートの観客動員数が ローリングストーンズ を抜いて、世界で1位になっていた年もありましたね。来日公演は日本でもテレビで紹介されてました。俳優や著名人が「私も行きます」なんて多数紹介されてました。

 

 

魅力的なバンド名やヒプノシスストーム・トーガソン、 オーブリー・パウエル、 ピーター・クリストファーソン )によるジャケのアート感覚。彼らの独特の風貌や雰囲気、バックスクリーンやステージ演出などの視覚的要素。歌詞やアルバムタイトルのハイセンスなイメージ的要素。心地の良い歌メロやコード進行。楽器の出す音色や音質、心地の良いグルーヴ感・リズム感、等、あらゆるセンスの高さが聴覚的感性(または視覚)を刺激し、人間の持つ深層心理にまで食い込むように人々を引き付ける。

 

ライヴは、特に初期はサイケ的な音響効果(今でいう ゴング や オズリック・テンタクルス のような音響的快感)も抜群で、ブートCDでライヴを聴くとその魅力が伝わってくる。ことから、ピンク・フロイド のブートCDは1番種類が多いのでは?と感じるほど無数にある(自分も買い過ぎた…)。会場の響きまでもパフォの1つに組み込まれているのか?と思うくらいムード(雰囲気)の表現がスゴい。(ので、多少音質が悪くても聴き入ってしまう)

 

時期によってアピール方法も少し変化していて、どの時期にもそれぞれ大きな魅力がある。リラックスできるダウナーなフィーリングとしてフォークの要素もまた魅力的で初期にはフォーク的メロディアスな歌モノ名曲も多い。よく「初期が好きだ」とか「後期がわかりやすくていい」とする意見があるようですが、私からするとナンセンス。音響感性を直接刺激する初期とキャッチー要素が増し起承転結がはっきりして来た後期では、表面上の形式やイメージが違うだけで根にある音楽性は同じ様に感じる。

 

確かに個人的には「Another Brick In The Wall, Part Two 」や「Money」みたいな極端にキャッチーで浮遊感も感じない曲はあまり好きではないですが、シングルでもLearning to Fly」みたいな音楽性はキャッチーであると同時に初期の浮遊感も感じるような曲はかなり好き。

 

ある意味、感性の鋭敏さが脳を刺激し、激し過ぎずリラックスできるような安らぎとロックの持つ緊張感、躍動感や高揚感をも同時に味わえるこれ以上ない高品質な音楽と感じます。

 

ピンク・フロイド はハイテクニカルな演奏技術を使わなくても、間の取り方やアクセント、ギターチョーキングの音程カーヴの仕方やアームの使い方、ベースの弾力を感じる弾き方など、通常のプレーヤーが真似できない味を持っている。音楽のツボを押さえる事で至極説得力の高い音楽を表現する最高の表現者と言える。無駄のない中身の濃さ。

 

 

さて、このバンドの魅力の話は永遠と続きキリがありませんが、とにかく曲がいい。アンサンブルが完璧。サウンドが心地良い(アルファー派やベータ派が全開。笑)イマジネイティブ&クリエイティブ。

 

人間の内面を具体的な描写で表現したかのような曲調や演奏の表現には、「歌」も「ギター」も「ドラム」も「キーボード」も「ベース」も感銘・感嘆する。

 

 

ピンクフロイドの音楽は、脳に優しい音楽。心に響く音楽。 

 

 

● ディスコグラフィー(ライヴ、ベストなどを除くオリジナルスタジオアルバム)

 

1967年 夜明けの口笛吹き The Piper At The Gates Of Dawn

1968年 神秘  A Saucerful Of Secrets

1969年 モア  More

1969年 ウマグマ  Ummagumma

1970年 原子心母  Atom Heart Mother

1971年 おせっかい  Meddle

1972年 雲の影  Obscured By Clouds

1973年 狂気  The Dark Side Of The Moon

1975年 炎〜あなたがここに いてほしい  Wish You Were Here

1977年 アニマルズ  Animals

1979年 ザ・ウォール  The Wall

1983年 ファイナル・カット The Final Cut

1987年 鬱  A Momentary Lapse Of Reason

1994年 対(TSUI)  The Division Bell
2014年 永遠(TOWA)The Endless River

 

 

この内、個人的には「モア」から「ファイナルカット」までがひとつの全盛期だと解釈していて(やはり、ロジャー・ウォーターズ がいてこその ピンク・フロイド の最高バランスが保てていたと)、その間の全てのアルバムを高く評価しています。しかし、他のアルバムはアルバム全体の評価は多少は下がるとしても、「神秘」、「」 、「」、「永遠」、にもいい曲と感じる曲が結構ある。とにかく ピンク・フロイド はいい曲が多い。(いいバンドには必ず才能あるライターがメンバーにいる)

 

これは当然、ロジャー・ウォーターズ と デビッド・ギルモア の作曲能力が卓越しており、作曲家として天才的であるばかりではなく、それを具体的に表現するプレーヤー。そして、アレンジ・プロデュースするアレンジャーとしてもメンバーの才能が突出している事によると思う。

 

また、縁の下の力持ちであるドラマーの ニック・メイスン とキーボーディストの リチャード・ライト の表現力が他の2人の持つ音楽的特徴を最大限に発揮できるように脇役に回るバンドアンサンブルとしてのバランス感覚に優れている最高のチームワーク。ニック・メイスンのドラムなんて個人的には最高レベルに物凄い心地の良いスネアサウンド。(他には、ビル・ブルフォード、 ミック・フリートウッドタスクの音は凄い〕、 ドン・ヘンリー などがグッドスネアサウンドと感じる)

 

 

 

では、世界が認めた人類を代表する感性のバンドの名曲の数々をどうぞ!

 

 

 

 

★ Wot’s… Uh The Deal  / Pink Floyd 

ピンク・フロイドをご紹介するに当たって、この曲を1曲目にする人は恐らくいないでしょう。笑 でも、いきなり「神秘」からご紹介すると初めて聴かれる方は「???」となる可能性も考え、「つかみはオッケー」を狙って、「個人的に超好きな曲」 尚且つ「一般的にも受け入れられやすいのでは?」というこの曲からスタートさせて頂きます。名盤「雲の影(Obscured By Clouds)」より。

 

このアルバム好きなんですね。地味扱い(?)されているように感じますが、本当にいい音楽が詰まっています。一般的に派手な要素は話題になりやすいし、インパクトや刺激を求めているのか?そういうアルバムや曲が取り上げられるケースが多いように感じますが、これがギルモアの原点でしょう。

 

リラックスして聴ける。脳派が穏やかになること間違いなし。これはヒーリングミュージック? でも聴き応えもある。メロディーも秀逸。いい歌メロだなあ。フロイドの中で好き度上位の曲ですね。

 

 

 

 

 

 

 

★ Green Is The Colour / Pink Floyd 

ギルモアの歌癒し2曲目でございます(作者はウォーターズ)。名盤モア(More)から。全部名盤? いやいや「雲の影」や「モア」はさりげない良曲が詰まった名盤ですよ。コンセプトがどうとかゴチャゴチャ言う人がいますけどね(←この人ケンカごし?<(_ _)>)、「いいと感じる音楽はいい」私の場合はそこが一番大事です。「聴いて良いと感じなければ、どんな立派なプロダクションやコンセプト、表面上のイメージが良くても意味がない」という価値観。

 

いい曲ですねー。もしかしたら、はっぴいえんどのファンの方々にもお好みに合うような気もします。肩の力を抜いて聴ける音楽。しかし、フロイドの魅力の1つに「ウォーターズの毒的イメージ」と「ギルモアの良心的イメージ」とのバランス感覚が絶妙に取れている所もあるんじゃあないか?と。プログレは深くも心地良い。

 

この曲も昔から好きでしたね。今でも。フロイドの魅力は永遠ですね。100年後も200年後も聴かれているような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★  Cymbaline live 1970  / Pink Floyd

 

モア(More)から。上記2曲のようなギルモアの歌世界観に(作者はウォーターズ)、今度はフロイドメンバー総力的な盛り上がりを感じる曲。このサビで高揚感を感じるような曲構成が、後の超名盤「狂気」に於ける「Us And Them」のサビにつながって来るような気もします。

 

途中の長いキーボードソロが初期独特のダルでマッタリした音宇宙を形成しています。リチャード・ライトのキーボードって、地味ですが、まったり感が強くていいんですよね。心地良く耳に入ってくる。

 

後半はまた最初の歌メロに戻るのですが、このような手法によって時間を忘れる効果があると感じます。よりフロイド宇宙に引き込まれる感覚。初期を代表する名曲ですので、この曲が気に入られた方はぜひ初期作品やライヴ音源をお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

★ One Of These Days / Pink Floyd

「おせっかい(Meddle)」より。邦題吹けよ風、呼べよ嵐 往年のプロレスファンにはブッチャーの入場曲としてお馴染みかと。イエスクリス・スクワイアばりにベースが超目立つ曲。プログレバンドはベーシストを主役に持ち上げた事が革命的か? ^^)  カッコいいですね。

 

特にこのライヴのテイクは、音質、躍動感、緊張感、まとまり。全てにおいて超完璧です。どんなバンドもこれはできない。ピンク・フロイドの初期の名曲の再現を見事にやってのけていたあの優秀なプロのカバーバンドも、この曲だけは中々こういう感じの表現は難しかったですね。いや出来るバンドはフロイド以外では存在しないでしょう。

 

この映像観てスゴいと思わないロックミュージシャンはいないんじゃ?(特に4分過ぎ位の後半は) ^^)   バンドやってる人は特にスゴいと感じるのでは?

 

 

 

 

 

 

 

 

★ Set the Controls of the Heart of the Sun / Roger Waters (Pink Floyd) 

ロジャー・ウォーターズバンドのライヴから。Roger Waters作の初期代表曲かも。この曲の良さは、後になってからわかってきましたね。単調な流れに昔はピンと来ていなかったのですが、ウォーターズバンドの来日公演に観に行った時にこの曲を聴いて「おおー!スゲェ雰囲気(フィーリング)だ!」とたまげました。

 

演奏パフォも最高でしたが、この曲を演奏し始めたと同時にピンク・フロイドのメンバー4人の若い頃のフォトが、バックスクリーンに大きく映し出されて演出効果も完璧でした。(曲の雰囲気を高めていた。「これがフロイドの持ち味なんだ」と言わんばかりの)

 

こういう事だったのか!という感じ。確かに今でも昔の音の悪いブートCDを聴くと、この曲はボソボソと何を歌ってるのか?よくわかりづらい。ささやくように歌う曲だから、音質の悪いブートで聴くと他の曲よりも歌が聴き取りづらくなるんですね。

 

上記で「フロイドブートは音が悪くても会場の響きなども利用してるか?の如き魅力がある」とは書きましたが、この曲に関しては、歌声やアコギのフレーズなどアンサンブルがハッキリしていた方が良く感じると思う。(ので、唯一ブート泣かせの曲)

 

コーラス、サックスソロなどのアレンジもオリジナルテイクよりも今のウォーターズバンドのライヴの方がいいですね。神秘的なアレンジにして曲の良さを高めている。で、晴れてこの特集の名曲入りとなりました。 ^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

★ Careful with That Axe, Eugene  Live at Pompeii / Pink Floyd

ウマグマ」もいいんですよね。2枚組でゴージャス。初期の代表曲の1つ。このまったりした流れるような曲達をライヴで永遠とやるバンドありますか? スゴいなあ発想から何から何までやりたい放題。 ^^)   自由過ぎる空気感。

 

ここに大衆も開放感を感じ、商業主義とはかけ離れた空気感に多くの人々が魅了されたのでしょう。しかし、ダラダラ適当に演奏しているのではなく見事な構成力やまとまりもちゃんとあるから不思議。

 

このメンバーでないと表現出来ないサウンドや雰囲気。フロイドフォロワーの新人バンドも結構沢山聴いて来ましたが、局所的には見事にインスパイアされて表現しているバンドもありますが、こういう感じは出せないですね。中々言葉や理屈では表現できない領域ですが、右脳で聴く音楽と言うのか? とにかく説得力がスゴいですね。感性のバンド。

 

 

 

 

 

 

 

★ Fearless / Pink Floyd

名盤「おせっかい(Meddle)」より。このアルバムは「Echoes」や「One Of These Days」の存在感が大きいせいか?初期の名盤としてフロイドファンにも人気のアルバムですね。しかし、目立つ2曲に隠れているのかわかりませんが、このアルバムのこの曲は他の曲にないような独特の雰囲気を漂わせ、聴いていても心地の良いサウンド。間違いなく名曲!

 

この曲に入っているような大勢で歌う手法が「ザ・ウォール」のシングルヒットでもある「Another Brick In The Wall, Part Two 」にも繋がっていると感じます。

 

いいですねー、このアコギのコード進行やフィーリングが。ツェッぺリンハートの初期にも出てきそうなアコギによるイマジネーション。

 

 

 

 

 

 

 

★ Stay / Pink Floyd

またまた1曲目の 「Wot’s… Uh The Deal」(アルバムも同じ「雲の影(Obscured By Clouds)」から) のようにブリティッシュ・ロック特有のメロディアス・フォーク調の名曲!なんていう爽やかさにさりげない哀愁。この「さりげない」というのはポイント。 ^^)  ホント、いい曲だと感じる。

 

また、サビにアクセントをつけて、淡々と流れ過ぎないようにしているのもミソですね。(と自分は解釈してます

 

 

 

 

 

 

 

★ Fat Old Sun  Live At Pompeii / David Gilmour(Pink Floyd)

オリジナルアルバムは、「原子心母(Atom Heart Mother)」に含まれる。こちらは、ロジャー・ウォーターズバンドのライヴに対抗してではないですが、デビッド・ギルモアの最近のライヴより。

 

ウォーターズの「Set the Controls of the Heart of the Sunの怪しげな魅力。そして、対照的なギルモアのこの曲のもつ正統・王道のような魅力。極端な表現かもしれませんが、「陰」と「陽」 みたいな。そのどちらも魅力的で、その融合がピンク・フロイドを偉大にしていたかと。

 

いいですねーこの曲。「原子心母」の中で1番好きな曲ですね。(「イフ」、「原子心母」、「サマー68」)もいいですが)安らぎと躍動感。ピンクフロイドのバランス感覚はあまりにも絶妙!

 

 

 

 

 

 

 

 ★ Echoes / Pink Floyd

「おせっかい(Meddle)」より。言わずもがなの名曲。初期の集大成と言うかピンク・フロイドの魅力満載の大作。前半はギルモア的な心地の良い歌メロから、ニック・メイスンのドラムとバンドアンサンブルが至極決まっており、テンションを上げて盛り上がって行く。

 

クリムゾンもそうでしたが、ライヴを多数こなして来たバンドの一体感を生むグルーヴ感が強み。後半前衛的な間や空間が広がる。効果音もライヴで培って来ていて至極サマになっている。音楽アンサンブルもSE的効果も足が地に着いている説得力がスゴいんですね。

 

後半にまた前半歌メロに戻るが、この「前衛的感覚」と「メロディアスで分かりやすい歌旋律」の落差がスゴいが、それを1曲に上手くまとめている辺りがこのバンドの器のデカさ。狂気前夜から、もう超々超名盤を生む下地が既に出来上がっています。いつでも「超々超名盤制作スタンバイ状態」として聴くとまた面白い。

 

 

 

 

 

 

 

 

★ A SAUCERFUL OF SECRETS  LIVE AT POMPEII  / Pink Floyd

前衛的要素も強く辛口の曲である「神秘」のご紹介曲順はこのポジションに。エコーズの後なら聴きやすいかも…(^^ ニック・メイスのドラムってなんでこんなに心地よく響くのだろうか?ユーチューヴでも十分音色・音質の良さが伝わります。

 

ドラムのサウンドとはどうあるべきか?そういう基礎の基礎を教えてくれているような気がします。プロ・アマ問わず、このサウンドを聴いてドラムサウンドをチェックし直すと、サウンドクオリティが上がるような気がします。

 

この曲の後半のコード進行が好きでリピートしますねー。リチャード・ライトのなんとセンスの高い事か。ソロアルバムを聴いてもわかりますね。

 

 

 

 

 

 

 

★ Absolutely Curtains / Pink Floyd

雲の影」から。アルバムラスト曲。この前半のゆったりしたオルガンコードが流れるサイケで音響的な響きがいかにも初期フロイドの得意とする魅力であり、まったりリラックスして聴ける不思議世界。

 

そして、現地(?)民族音楽みたいな人々がみんなで歌うメロディーやフィーリングが秀逸。普段、アフリカやアジアの民族音楽を想起させるような音楽ニュアンスには正直あまり興味がないのですが、フロイドのアレンジ・アンサンブルに掛かると、民族音楽っぽい大勢の歌声が非常に魅力的に響く。

 

これは何だろうか? この最後の歌メロディーはウォーターズギルモアが作曲したのか? あるいは現地の民族音楽そのものなのか? いずれにしてもアルバムの最後にこれを持ってくるセンスがフロイド。型破りです。エスニックな要素やワールドミュージックが世界的に流行ったのが1980年代後半から。このアルバムは1972年。なんと20年近くも早い。

 

「彼らは他のアーティストよりも常に先を行く試みと、時代のニーズに合うコンセプトやサウンドを発信していたパイオニアと言える」という記事がありましたが、この曲のこういう手法を取る音楽性もまた然りですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

次回もフロイド行きまーす。

 

 

 

またお楽しみに―!ヽ(^。^)ノ