※ 一部動画の貼り換えと文章の追加(クラトュ、スタックリッジなど)があります。(9月26日に修正)

 

 

皆さん、ズッこんばんはんこそば!  

 

実は今、散々お伝えして来たギターの速弾きソロのチャレを中断して、ライヴハウスでやりたい曲の本格的選曲や準備に移行する(歌詞を調べるとか、ボトルネックを吟味して買うとか…)モードに入ってしまいました。今度候補曲をまた公開致します。<(_ _)>    ← この人の気まぐれ行動はもうルパンの比ではない。(初期ルパンのマニア過ぎるネタ‥笑)

 

さて、どんどんいいカード切っちゃってますねー。こんなに極上カード切って大丈夫か? 平気です平気です。名曲はまだまだ尽きません。こんな程度の曲数紹介では、まだまだ序盤戦ですよ。 この人いいますね‥  

 

というか真面目な話、名曲は全ては紹介し切れませんよ。でもプログレ特集に限って言えば、名曲の2~3%位は行ったかもしれません。他のジャンルが全くご紹介していない事がフラストレーションになっていますので、あと4~5回位でプログレ特集を終わります(って、ずっと終わるまで4~5回とか言ってるような…(^^;  )

 

 

 

さて、今回もメジャー感もマイナー感も含んだ懐のデカいプログレ・ポップの続編を行かさせて頂きます。

 

前回はシンセ交じりの洗練されてた系がやや多かった気もしますが、今回は洗練度よりもイマジネーションが強い曲や超メロディアスで親しみやすいポップ感覚が多いかも。

 

この系統はポップス色が強くプログレプログレはしていませんが、「イマジネ―ションの強さ」、「アイデアの豊富さ」、「凝ったアンサンブルアレンジや音色」、「普遍性が強くて時代に左右されない音楽性」…などなど、大凡プログレとの共通点も多いと思い掲載を決めた次第であります。

 

で、メロディーはキャッチーでわかりやすいのですが、よく聴くとアレンジ・アンサンブルやバック音色がやたらに凝ってるという「ポップス職人」という言葉が良く似合い、中には物凄く売れたアーティストもいる。アラン・パーソンズ、ELO、スーパートランプ… など)

 

王道の1つとも言えるし、洋楽好き玄人なども評価をしてる場合が多い万能的なアーティストも少なくない。メジャーファンにもマイナーファンに受け入られ心を掴めるハイクオリティ。

 

私の1番好きな系統とも言え、「このようなフィーリングの曲が1番ライヴで歌って演奏したい」とも。最も自分の内面と共鳴し自分らしさを表現したい系と言える。歌いたい!演奏したい!と。ので、ライヴハウスで歌いたい名曲として以前にご紹介させて頂いたアーティスも含まれていますが、プログレ特集ではお初な名曲の数々かと。

 

 

 

では、「音のマジシャン」 が奏でる職人気質でありながらも親しみやすいパーフェクトな楽曲の数々をどうぞ!

 

 

 

 

★ Eighty Days / Marillion

この曲はマリリオンの曲で上位に好きな曲。ビューティフルイースターに並ぶかな。サビはやや平凡な感じもしなくもないですが、AメロやBメロとの相性もいいし心地の良いサビです。2番のAメロに被って来るシンセメロディーが物凄くメロディアスで心地よい。メチャいい曲だなあ。

 

こういう最高なアレンジアンサンブルって中々ない。間奏のラッパ調シンセのメロディーも最高! 英国のオーケストラアレンジを思わせるフレーズ。プログレ的こだわりとポップでわかりやすいキャッチー間が同居。このバランス感覚がたまらなく魅力的。

 

イギリスで人気のあるマリリオンの日本での知名度は低い。みんないい音楽を聴いて欲しいなあ。ピーター・バラカン! ウォーター・ボーイズを評価するセンスは認めるがこういうの掛けてる?(←何様?笑)ってあまりラジオ聴いてませんが(^^;

 

 

 

 

 

 

ビートルズライクなプログレポップ連発! (下記のどこまでがそうなのか微妙なので曲数指定はなしで…笑)

あまりのメロディアスさに胸やけ注意!笑 (^^)

 

 ★ Calling Occupants of Interplanetary Craft / Klaatu

カナダのビートルズライクなバンドとして有名。私はこのバンドが物凄く好きで、ある意味ビートルズよりも好きと言えるかも。ビートルズライクなバンドって世に沢山あるけど、ビートルズのどの側面に共通点があるのか?というのが大事で、ビートルスライクと言われているバンドでもあまり好きでないバンドも少なくない。(←好きでないバンドの話は言わなくてもいいだろ。苦笑)

 

私がビートルズに魅力を感じる音楽性はロックンロール節ではなく、特に、サージェント、マジカル、アビーロード…などのメロディアス不思議コード進行の時期なんです。これに影響を受け、さらにビートルズ風メロディアスさを壮大にロマンチックに多彩に発展させたバンドが物凄く好きなんですね。ビートルズの素晴らしい原石をさらに光らせたようなバンドと思っています。

 

具体的には、ELO、パイロット、 スタックリッジ、 コーギス、 クラトゥ、 シティ・ボーイ(大竹、きたろうではない。笑)… などです。好き度本命音楽を奏でていると言える(当然、曲によりますが)。そのクラトゥの超名曲をご紹介致します。Tears For Fears Sowing The Seeds Of Love ビートルズをオマージュしたような曲で大好きな曲ですが、この曲と下記シティ・ボーイの曲は、自分の中では The Seeds Of… を超えています。

 

✻ 冒頭のレコードノイズのパチパチ音は元から入っているものです。(わざと入れている) 

✻ この曲の動画は掲載当初ショートバージョンで今一魅力が伝わりにくいと感じ、9月26日にオリジナルロングバージョンに貼り換えました。

✻ 前置き時間がやや長く、曲本編は49秒くらいから始まります。

 

 

 

 

 

 

 

 

★ 5000 Years (Don't Know Can't Tell)/ City Boy 

さて、上記クラトゥの超名曲に並ぶシティ・ボーイの超名曲。5.7.0.5.のシングルヒットで知られるシティ・ボーイの1stアルバムから。 途中弱冠中だるみ風プログレ展開がありますが、それを差し引いても物凄い良い曲と太鼓判を押せます! 

 

この曲をこういう系が特に好きでもないイトコに聴かせたら、「うーん、こういう曲を良くないと思う人はいないのでは?」と評価していました。イトコは都会的な洗練されたAORが凄く好きで、ビートルズ的英ポップ系などの曲はあまり評価しないタイプ。違うジャンルが好きな人に自分が好き系な音楽を評価されると嬉しいんですよね、

 

こんないい曲がなぜ知られていないのか?そればっかりですが本音ですね。ドラマか何かで使われたらヒットするでしょう。素晴らしい!

 

 

 

 

 

 

 

★ Everybody's Got To Learn Sometime / The Korgis

さて、ビートルズライクの本命。コーギスの多重録音コーラスは、まるでビコーズ。 ^^)  あの真似しにくいコーラスを綺麗にやる人々です。この曲は子供の頃から好きだった。独特な雰囲気が普通のポップスと違うんですよね。こういう曲が売れるイギリスってスゴイな。

 

私がコーギス(スタックリッジのメンバーが後に結成、この曲は英国で大ヒット)のレコードを借りたのが、大学時代。お金のない学生は、レンタルで音楽的好奇心を満たしていた。(笑) コーギスのサウンドは、ニューウェイブの影響か若干時代を感じさせるシンセ音ではあったが、曲は 10cc のようなキャッチーで、ビートルズライクな極上の正統英ポップといえる。

スタックリッジは、コーギスよりもトラッド色が強く、イマジネーションも強い事からプログレに分類される。2014 年だったか?来日公演行きました。何十年も愛聴してきた曲の数々が ジェイムス・ウォーレン、アンディ・デイビス 本人達による生演奏・生歌に感動した。勿論、この曲も演奏した。

コンサート終了後、キーボードの方と ジェイムス・ウォーレン が握手してくれた。結成40年目で初来日、しかもラスト公演だという。後悔しないためにも観て良かった。

 

 

 

 

 

 

 

★ Fundamentally Yours  / Stackridge

コーギスの前身で、未だに根強い人気のあるバンド。スタックリッジは名作アルバムが何枚もあり、超1流のバンドだが一般的に過小評価されている。プログレファンの評価は高いですね。CDは何度もリマスターされている。この曲はプログレポップの名曲だと思う!

 

こういうバンドがイギリスには多い。音楽性や演奏もしっかりしていて、いい曲も沢山あるのに何故か一般の人気が今一つ。「熱心な音楽ファンや評論家なんかには評価が高い」という通ウケするみたいなバンド。

 

やはりインパクトとして地味扱いになってしまうのでしょうね。みんな「ファッション」や「話題性」とか、「派手さ」ばかりでなく、純粋に音楽そのものを聴いて欲しいと昔から思っている。

 

 

 

 

 

 

 

★ Fish in a glass  / Stackridge

この曲はスタックリッジの代表プログレポップ曲ではないか?と思っています。とにかく曲構成が素晴らしい!ポップな芸術ですね。ビートルズの後期アルバムに入っていてもおかしくない。クオリティが高過ぎる!この心の栄養になる有機的な音楽性とサウンドは「味!味!味!」センスの塊としかいいようがない。

 

インスト部分のパーフェクトさで弱冠あった緊張感が、ヴォーカルが入る所でいきなり癒し雰囲気に変わる。このようなウォーム感覚もこの時代の英ロックならではか? 曲が進むとまた迷路のような不思議な展開となる。

 

音楽性は違いますがウィット&ユーモア感覚(ジャケなども含め)とどこかシニカルな雰囲気が漂っているような英国ならではのポップ感触はスーパートランプにも通じる。好きなんですよね。有機的で自然体なのにちょっとヒネリがある知的なポップって。最後のダメ押し展開に「おおーー!来たか!」と、グッと来る。

 

このアルバムにはビートルズのカバーでHold Me Tightが入っていますが、オリジナルよりも好きです。自分の場合、ビートルズのカバーでオリジナルよりもいいと感じる事は滅多にないんですよね。この曲はスタックリッジのオリジナル曲とさえ思える位しっくりき来ていると感じます。 ^^)  (輸入盤の旧盤CDなどHold Me Tightが入っていない盤があるのでお気を付け下さい)

 

 

 

 

 

 

 

★ Steppin' Out / Electric Light Orchestra

ELOは超人気バンドで、名盤名曲多数なので好きなアルバムも人によって様々だと思います。私は断トツで「アウト・オブ・ザ・ブルー」が好きですね。とにかく地味な曲も含めて殆どいい曲と感じる。創作意欲の絶頂期だという事がわかり、そういう意味では Sワンダー の キー・オブ・ライフ なども想起させる。(レコードではスタジオ2枚組という創作意欲)

 

フロイド 「ウォール」や カンサス 「偉大なる聴衆へ」のようないい曲満載でドラマ性までをも感じるコンセプトアルバム。好きなアルバム順で言うと、このアルバムの次が、New World Record。 次が Secret Messages。 次が Discovery と Time 。 バランス・オブ・パワー もアルバム1曲目は好きだし、初期も全てのアルバムが中々いいと感じる。ズームにもいい曲がありますね。

 

この曲は ビートルズ か? という程メロディアスでパーフェクトな名曲。最近、ジェフ・リン のライヴでもやっていましたね。感動するいい曲です。

 

 

 

 

 

 

 

★ Wild West Hero / Electric Light Orchestra

この曲も アウト・オブ・ザ・ブルーから。この曲も当時から好きでしたねー! なんだろうこの気持ちのいいコーラス。ジェフ・リンはメロディアスポップを作る天才ですね。これほどメロディアスでいい曲ばかり作れるミュージシャンはあまりいない。

 

よく、カーオーディオで聴きながら車内で一緒に歌ってました。笑 こういうコーラスは自分でもMTR録音で出来るなとは思うのですが、実際中々やらないで腰が重い点が… 

 

 

 

 

 

 

 

 ★ If I Could Change Your Mind / The Alan Parsons Project 

この曲は、アラン・パーソンズ・プロジェクトのアルバム中唯一の女性ヴォーカルではないかな?これも子供当時から好き度が変わらないアランパーソンズの曲中最も好きな曲の1つ。

 

パイプオルガンな音が(本物?シンセか?)教会音楽のような響きもあるかもしれません。私はキリスト教徒ではありませんが、この曲の持つメロディーと曲展開は何か心の中の雑念を捨て、心が浄化される思いがいつもします。社会の垢を落とす。大人の事情という垢を落とす。汚い煩悩を浄化するみたいなイメージ。

 

この曲のヴォーカルに魅かれてレスリー・ダンカンを知って、今では彼女のほぼ全アルバムを集め(レコードもCDも)、聴いたら多少この曲とはイメージが違う曲も多いですが、やはり繊細な透明感を感じる曲もありました。エルトン・ジョンとも共演していますね。この声質と歌い方は好きだなあ。アランパーソンはヴォ―カリスト選びがパーフェクト。その曲に合った的確なヴォーカリスト選びをする天才的司令塔。

 

 

 

 

 

 

 

 

★ Shadow of a Lonely Man / The Alan Parsons Project

この曲も昔から好きでしたね。この深い味はブリティッシュ独特で、さらにアラン・パーソンの完璧なアレンジ力で極上のバラードに仕上がっている。単純にメロディーがいい。バック・アレンジがいい。オーケストラアレンジが素晴らしい。ハイセンス・ハイクオリティな音楽性はこの手のジャンルの神的存在ですね。

 

 

 

 

 

 

 

★ Inside Looking Out / The Alan Parsons Project

アルバム「ガウディ」から超名曲。この時期はちょっとアルバム内の曲のクオリティが下がって来たかな? という懸念もありましたが、見事にこの曲のような感動する名曲が入っていて一安心した記憶が。あまり話題に上らない曲かもしれませんが絶対的な名曲です。 ^^) 

 

私は、一般的にJポップロックによく見られるようなチマチマした感じの曲があまり好きではないのですが(Jポップロックがみんな良くないと思っている訳ではないです)、逆にこの曲のようなゆったりとした大らかで豊かな世界観がかなり好きで、特に間奏の3分40秒辺りからの静寂と心の落ち着き・癒し感満載で透明感のある雰囲気は物凄く好きですね。

 

いつか、また最高のオーディオシステムを買い直し、大音量で聴いてやるぞと画策していますが… とりあえずカーステ大音量で我慢しよう。 ^^)  いい曲だなあ。

 

やはりアランパーソンズは「和音の鳴り方」が素晴らしい!コードが鳴っている複数の音の中で、どの音が大きめであれば心地よく響くかを熟知しているような気持ちの良い和音感。

 

 

 

 

 

 

★ Pleasure / Argent

泣く子も黙るブリティッシュロックの父であるアージェント。ロック通はみな評価しますね。リーダーのロッド・アージェントコリン・ブランストン と ゾンビーズ(二人のシーズンが大ヒット)を組んでいたレジェンドです。ソフト・ロック的なゾンビーズから、今度は名手 ラス・バラード とプログレ・ハード・ポップ的なバンドを組んだ極上センスのミュージシャン。

 

「メロディアスで地に足を着けたブリティッシュロックを知りたければまずアージェントを聴け!」 という格言はないかもしれませんが(ガクッ)、ロッド・アージェントラス・バラードのバンドですから悪いはずがない。このバンドはトリビュート曲なども出てるしミュージシャンズミュージシャン的な存在かと。

 

そんなん知らんというあなた。既に好きな曲の中にラス・バラードの曲があると思います。既に知っているのでは? レインボウ「アイ・サレンダー」「シンス・ユービーゴーン」 キッス「God Gave Rock and Roll to You…を作った人。でも、ロッド・アージェントもいい曲を多数作るので、こんな贅沢なバンドは滅多にないですね。

 

メロディアスでいい曲ですねー。コーラスが気持ちいい。コード進行が面白いし歌メロも上手く乗っていて音楽的完成度が高い。メロディーがポップでキャッチー、聴きやすいのにキーボードの音色にやたら味があってソロが長いというプログレエッセンス。 ^^)  こういう型破りな発想がいいですよねー。産業ロック的な普通のポップスなら絶対に間奏を長くしたりはしないですからねえ。

 

ロックの醍醐味と言うか演奏力の面白さを鑑賞させるための音楽。深みが増し聴き飽きないという効果があるかと思います。

 

 

 

 

 

 

 

次回はプログレポップ最終回です。

 

 

またお楽しみに―  ^^)