長年お世話になってきた暮らしの工夫ウェブ「kufura(小学館)」の終了に伴い、これまでの連載記事を自分のブログで再掲載しています。
5月いっぱいでサイトが閉まってしまうので……と思ったら、6月いっぱいの間違えでしたw
とはいえ、ただいま急ピッチでブログに移行中笑
今回は再掲載シリーズ第26回目。
テーマは「義実家帰省」。
記事はお正月前に書いたものですが、長い休みになると「今年どうする?」って話題になりますよね。
夏休み、GW、お盆、年末年始。
帰省する人、しない人。
泊まる人、日帰りの人。
実家が近い人、遠い人。
正解って本当にそれぞれだと思う。
私は生まれてこの方、ほぼ3km圏内で暮らしてきた「I's a small world女」笑
仕事部屋として使わせてもらっている場所も実家なので、いまでもほぼ毎日のように実家へ。
一方、夫は北陸・金沢の人。
結婚したばかりのころは、よく金沢へ行かせてもらっていました。
でも、ばあばも元気とはいえ年齢を重ね、ひとりで気楽に暮らしているところへ、わが家のような騒々しい家族4人がワーッと押しかけるのは……やっぱり負担もありますよね。
家族になったとはいえ、誰かの家に泊まるって、お互いに少なからず気を遣うものだなと最近思います。
だからここ数年は、私のほうから「ばあばに無理をさせない形」を考えるように。
近場の温泉宿を予約して、年に一度みんなで旅行を楽しむ。
会うことは大事。
でも、相手が疲れない形も大事。
そんなふうに、家族の形も少しずつ変化しています。
ちなみに今年の夏は、次男の熱いプレゼンにより、彼ひとりで飛行機に乗って金沢へ行く案が浮上中⁉
もう少ししたら、帰省は私抜きでもいいのかなと思っています笑
夫よ、悠々自適な実家時間を味わってきてください。
「義実家」お正月に帰る? 帰らない!?
どうする今年の年末年始【#26】
[公開日] 2024.12.30
旅エッセイストの国井律子です。今回の連載「無駄のない暮らし」は、「義実家への正月帰省」について。
そうですよー、もうすぐ年末年始。2024年も早かったですねー! 途中から時間が急加速しました。
で、皆さんはどんなお正月を過ごしますか。毎年義実家で過ごす方も多いのでは? そこで先日私のSNSで「義実家」についてアンケートを取らせてもらったのです。
「義実家、正月に帰るor帰らない?」
「どのペースで義実家帰ってる?」
「何日くらい義実家で過ごす?」
「義実家でどんなことに気を遣う?」などなど。
その人によって住んでいる場所や事情は千差万別。貴重なエピソードがたくさん集まりましたよー。今回はそんなお話です。
1:お正月に義実家帰る?
生まれてこの方3km圏内で生きた私です。13年前結婚して初めての里帰りを経験。写真は先日の北陸・金沢です。さ、寒い!
男女ほぼ半数の134名の皆さんから返答をいただきました。
・帰省する……35人(26%)
・帰省しない……74人(55%)
・義実家が地元……25人(19%)
「帰省しない」がダントツで多かったのはちょっと驚きでした。正月=家族で過ごすという昔ながらの習慣は、ずいぶん減ってきたのかもしれませんね。また義実家が地元という方も4人に1人の割合。じつは私のアニ夫婦も実家同士が200メートルほどしか離れていない幼なじみです。
毎年帰省しているという40代前半の女性。
いいですね、おひとり様時間。たまには大事です!
はたまたお正月ではなく、毎年決まって夏に帰省するという40代後半女性。
「毎年8月上旬に九州の義実家に3泊4日で帰省していましたが、コロナ禍や主人の不調などで取りやめたり最近はあまり帰れてないです。来年から娘が高校生。部活や学校行事次第では、ますます帰れなくなるのかな」
わが家の場合は、夫が北陸金沢出身です。
せっかくの日本海なのでおいしい魚介を食べたい……と思っても正月はお店がやっていないのと、日本海側の冬は毎日が雨、雷、雪と天気が悪いので子どもたちが「ヒマー!」と体力有り余ってしまいます。やることがない夫も昼からお酒を飲んだり……。なので本格的に天気が悪くなる直前の「香箱がに」(※)解禁の季節に帰省しています。
※香箱ガニとは北陸地方で取れる雌のズワイガニのこと。資源保護のため漁期が決まっており2024年は11/7~12/31まで。
香箱ガニは小ぶりだけど濃厚な「蟹味噌」、ぶちぶちした食感の「外子」(腹の外側にある卵)、甲羅を開けると内側にびっしり詰まったオレンジ色の「内子(卵巣)」が絶品。
義母は帰省するとスーパーで買ってきた香箱ガニをいつもほぐして待っていてくれます。左奥の甲羅に入っているのが「蟹味噌」と「内子」、手前の茶色っぽいのが「外子」。
お店で食べたら大変高価な「香箱ガニ」。義実家でいただける幸せ。
2:どのペースで義実家に帰っている?
男女混合78人の方に回答いただきました。
・年に1回……19人(24%)
・年に2回以上……44人(56%)
・数年に1回程度……15人(19%)
皆さんはいかがでしょう。うちは先ほども書きましたがここ数年は香箱ガニの季節だけ、年1回の帰省です。一方で貯まったJALマイルを義母にプレゼントして東京に来ていただくのは年に2回くらい。義父や私の両親はすでに他界しているので、息子たちにとって祖父母は義母だけ。一緒にいられる時間を大事にしています。
帰省時期はちょうど義母の誕生日。同い年の義姉(夫は3歳下)の家に集まり彼女の誕生会をしました。孫5人に祝われて幸せそうなばあば!
3:何日くらい義実家で過ごす?
男女100人の方にお答えいただきました。
・1泊2日……19人(19%)
・2泊以上……26人(26%)
・泊まらない ……55人(55%)
どのくらいのペースで帰省するとか、義実家に何泊するとかは、近場と遠方で異なると思います。それにしても「泊まらない」が多かったですね。なかには「近くても泊まる!」という方もいましたが。
私も今回の帰省で感じたことは、義母は元気といえ私たちの布団や食事の準備をしてくださったり大変そう……ってこと。次回はみんなで金沢近くの温泉宿に1泊したり、義母の負担にならない過ごし方がいいのではと思いました。
このたびの里帰りでは金曜夕方、幼稚園で空手クラブ終わりの次男を家族みんなでピック、羽田空港へ。金土日3泊義実家にお世話になり、月曜の昼すぎ東京に戻りました。
今年6月ボストンテリアの愛犬豊が11歳でお星様になりました。それまではキャンピングカーであちこち寄りながら金沢を目指していました。飛行機を利用するのは本当に久しぶり。もちろんマイルの「特定航空券」利用です。家族4人新幹線なんてトンデモナイ!
で、飛行機。往復運転してくれる夫の負担も少なく、早く着き、空からの景色も新鮮で楽しかったですね。
義母が夕飯の準備をしなくていいよう空港で済ませました。
帰りの機内にて。どんよりした北陸から日本の真ん中を通る山脈を抜けたら雲が取れました。キレイな富士山も。
なぜ日本海側の冬は天気が悪くて、私たちが暮らす太平洋側はずっと晴れているのか、息子たちに空の上で説明できてよかったです(そういう話するの大好きで笑)。
4:義実家での時間、気を使う?
男女116人の方に返答いただきました。
・はい……81人(70%)
・いいえ……35人(30%)
そりゃもともとは他人だった人の家族ですもの、気は使いますよね……。でも「いいえ」の方が30%いるのには驚きました。
「はい」と答えた方に続けて質問です。
5:義実家でどんなことに気を使う?
28人の方が答えてくださいました。
一番多かったのは食事関係のこと。
「食事の準備」、「食事後の片付け」、「ゴハンを残さない笑」などコメントいただきました。たしかに義実家でお客様になっていいものか、ちらっと顔見せにお邪魔するだけならアレですが、泊まらせてもらう場合はどこまで手を出していいか悩みますよね。
それから義両親との「会話」や、ぽろっと出てしまう「態度」に気を使うという方も。男性が多いかな。
「仕草、言動をチェックされている、タバコも吸えない」
「言葉使い、地元がやんちゃな地域だったが義実家は育ちがいいから」
「横にならない、退室しない、笑顔でいる」などなど。
女性では「ふだん外出時しかしないメイクを、義実家では朝から晩まですること」というコメントが。なかには「すべて気を使うから疲れる。絶対泊まらずに帰る」という方も。
「生活感」の違いを気にする方も多かったです。
「朝起きる時間」「寝るタイミング」「トイレ」「お風呂関係」。生活感は場所によって人によって、全然違いますものね。
細やかな気遣い~と思ったコメントもありました。
うちの場合は、次男出産の際に義母がわが家に1カ月以上泊まり込んで助けてくれました。そのときにお互いあまり気を使わないという関係性ができたのがよかったかな。とはいえリラックスできるのは私のホーム(世田谷)だからというのはあります。
金沢の義実家(金沢)で私がもっとも困っている(世田谷とシステムが違う)のはゴミの分別が細かすぎること。私がなにか手出ししてしまうと、このゴミはこっちで、それは洗わないといけなくて……と、義母の負担が逆に増えるので、家事など手伝えないことが毎度もどかしいです。食事も自分たちが食べた器だけ運び、義母に洗ってもらって、申し訳ないなーと。夫は「年に一回のことなんだからええねん」と言いますが、あなた息子だからそんなこと言えるんでしょ~と毎回モヤっちゃいます……。けど基本気にしないで、第二の故郷を楽しませてもらっています(笑)。
鉛色の空をした冬の金沢ですが、家にずっといると次男が暴れ始めるのでよく散歩に出掛けました。
私の主宰するオンラインサロンの北陸の方たちと「オフ会」も。にし茶屋街にて。夫も連れて行きました(笑)。
二次会はにし茶屋街のお茶屋さんで。「知る人ぞ知る」的なすてきなお店でした。
体力が有り余った次男を夫がバッティングセンターに連れて行ってくれ、長男と私は金沢21世紀美術館へ。目の前の石浦神社にチラッと立ち寄り。
「弁当忘れても傘忘れるな」の言い伝えが残る金沢。天気は本当にコロコロ変わり、急に晴れたり数分後にはミゾレ。天気が忙しい……。
6:帰省のときの手土産、何持って行く?
最後の質問になります。42人の方が教えてくれましたよ。「お菓子」という意見がもっとも多かったです。「個別包装」や「常温保存できるもの」など、気遣いも見られました。
次に多かったのはお酒やおつまみや食べ物ですね。
「義父はおまんじゅうなどの和菓子、義母はビール(一番搾り)」
「一緒に食べる食材やお酒、後は笑顔です」
「豊橋なので……ちくわです」
「ちょっといいお菓子と明太子などごはんのお供系、自分ではあまり買わないけどもらうと嬉しいもの」
「和牛、ウニ、いくら」「夕飯のおかずとか、食べ物」。
「ヒートテック」という物品の方もいました。
また、高齢の義両親やご近所への気配りも。
「超高齢の義父は独居なので1人で食べきれるものにしています」
「老夫婦が忘れずに食べきれる量の手土産!」
「おみやげ屋で買ったお菓子などご当地名物みたいなもの。お義母さんの親戚、近所の4軒分」
「親戚も集まるのでいつも大量に持って行きます。田舎は何かと大変ですね」
「気を遣わせない金額(2,000円前後)のもの」など。
なかには「断られた」というちょっと切ないコメントも。でも、これは義両親さんの気を使ってのことだったのでしょう。真に受けるとズドンと来そうですが……。
また、「働いて返してます」とか、「手ぶらです…ダメ嫁」、「ナシ」という方も数名いました。「町内なので持って行かないけど遠ければ持って行くでしょうね」という俯瞰コメントも。
私? 飛行機の場合は「東京ばな奈」が鉄板です。「朝食代わりに助かる」とか、「おいしい!」とか喜んでくれる人が多いので。あと常温長期保存できる「崎陽軒のシウマイ」もファミリーへの土産に。クルマで行く場合は地元の銘菓かな。
「コレ!」と決めている外さないお土産があれば、里帰りの都度悩まなくていいからラクですよね。皆さんはいかがですか?
今回の帰省では、夫の思い出の場所をたどりました。学校帰りによく食べに来た中華屋へ。
天津麺をいただきました。昔懐かしい味わいでした。
最近「発酵食の町」として盛り上がっている大野町。義実家から歩いて行けます。
こちらも徒歩で出かけてきた「金沢港いきいき魚市」。この荒れた海なのに魚が並ぶって北陸は強い!
義実家の食卓に並ぶレベルの高い海鮮。右は名物のドジョウ蒲焼です。お酒が進むー。
たくさんの押し寿司がある金沢。オススメは「芝寿し」! 期間限定の紅ズワイガニ、いただきました。
暮らすように金沢での時間を過ごさせていただくので、私は帰省が毎回楽しみです。
もういくつ寝るとお正月でしょう。皆さんは年末年始、どのように過ごされますか? どなたさまもよい時間になりますように。
「家族だから、いつでも一緒にいるべき」
昔はそんな価値観もあったけれど、いまは少しずつ変わってきた気がする。
離れているから大事にできることもあるし、無理をしないから長く続く関係もある。
「こうするべき」じゃなくて、その家族に合った心地いい形を探していけばいいのかな。
そんなことを思う、今日このごろです。
