昨年の6月、お星さまになった大事な大事な、ボストンテリアの豊。メスだけど豊、11歳8ヶ月で没。
担当編集さんから「イヌの終活について書いて」というリクエストをもらって早半年以上が経つのだけど、そんな気にまったくもってなれなくて。
・愛犬の死にもう一度直面しないといけない
・いったいどんな文章が私に書けるんだろう
・膨大な物語になりそうで、要約するのが面倒くさい(言い方よ)
ああ、困ったなぁ。
イヌの終活ねぇ。絶対よく読まれる定番のネタだから、プロとしては書かないとなぁ。
と、グズグズしていたら時間ばかりが経ってしまった
わりとサッと動ける方だと思われがちな私ですが、こういう心情のときだってあるんですよw
そんなおり、このごろいろんな原稿がサクサクと提出できて。あ、時間ある。そう思った今日の午後、ついに「開かずの扉」をオープン!
一番の原稿メモはジブンの過去ブログを読み返すことなんだけど。
嗚咽漏らしながら読み返したよね。
アブナイ!
ティッシュが机の上てんこ盛りよ。
涙と鼻水拭きすぎて目と鼻の周り、カッサカサ!
仕事とはいえ、きっついなぁ
で、何に私は涙しているんだろう。
・世界で一番かわいがっていた子が闘病しているツラい日々を思い出してしまった
・このとき夫の仕事が激務過ぎて、悲しみのワンオペをこなしているジブンに同情している
両方だなw
なにより「わたし語録」が涙を誘うのよ!
いまは、残された身体と一緒に暮らしているような、奇妙な感じ。でもふとした仕草に、元気だったころの豊が戻ってきたような瞬間もあって、おお久しぶりーと懐かしくなることもある
大事な家族。目を逸らさずにしっかり寄り添って乗り越えたとき、きっと見える景色も変わるはず
でも、こうやってベビーカーに載せると、急に寝だすんですよー。夜中にチョコチョコ起こされたりとか、下の世話したりとか、寝かそうと思ってわざとベビーカーで歩き回ったり……、なんだかまるで3番目の赤ちゃんを育てているみたいですよー。私が言った。
「そうか、赤ちゃんかー」と主治医は笑った。
命の終わりが近づいている哀しい話をしているのに、なんで人間って笑顔もセットなんだろうなー。おもしろいなーと思いながら、私も笑うのだった。
哀しくも幸せな日々を満喫中。
赤ちゃんのときから介護まで、ずっとかわいい、ひたすら愛おしい。犬って天使だなと今回しっかり思ったよ。
でもなんだか、いなくなることを前提に行動しているみたいでアレだなーとも思うけど…。
でも、居なくなってから片付けるのも、もっと哀しいと思うんだよね。いまのウチにやっておこう!
もう、ユタちゃんたら、なんて手のかかる、かわいい子なの。
いいのよ。
いままで何の手もかからなかった、お利口さんだったんだから。
こんなイイコ、見たことなかった。
だからいま、気が済むまでたくさん私に迷惑かけるといいよ。
なかなか日本人って、ジブンちの子ども(イヌもね)、べた褒めするヒト少ないと思うんだ。
でも、私は、いつもみんなに言っていた。
豊ってホント、イイコでさーって(近しいヒト、よく聞いたでしょ?w)
いつも言っているけど、病気って悪くないんだよ。
介護しているうちに、こっちだって心の準備もできて。一緒に成仏できるから。
私ったら、天才じゃない?www
ブツブツ言いながら、ジブンの書いた文章に涙をどーっと流しながら、今日の午後は次の仕事の構想を練っていたのでした。
はたから見たら怪しすぎるわ。
そして当事者が書いたもの。そりゃ涙も流すわねと理解もしてる(天才ではないw)
私の仕事は、みんなが言語化しづらいこと、できないことを淡々と伝えること。がんばります。AIなんかに負けるかw
涙流すとハラが減るw