母が年始に急逝して、何が一番困ったかというと、7歳長男の勉強時間の確保だった。
 
母存命中、長男は学童から私の仕事部屋(実家です)に17時半ごろ帰宅。お茶を飲んだり果物をツマミながら、一日の出来事を聞きつつ落ち着いたところで宿題開始。学校と公文、2種類の。サッサと終わらせたら30~40分くらいの量。軌道に乗ってきたところで母にバトンタッチ。18時ごろ私は豊(ボストンテリア♀だけど豊)と歩いて帰宅→ママチャリで次男園にお迎え→次男園を出るとき母に電話(耳が遠くてだいたい出ないのでw 電話が鳴ったら母に教えるよう長男にお願い)→長男と母と、玄関前で待ち合わせ(準備がスロウな長男、いつも私たちが5分くらい待たされたw)。
 
宿題が全部終わった後、ふたりで絵を描いたり楽しく過ごしていたようでした。が、母がいなくなったことでその時間は消滅。そうなったら宿題は学童でやって来てもらいたい。というのもうちのインドア長男は体力が無さすぎて、夕飯食べながら寝落ちする男……。毎晩ですよ……。
その旨を先生にもお願いして、長男にもがんばってよと励まして……、まったくうまくいかない滝汗 何もやらずに帰宅→私になんでやらない? と詰められる。だいたいあなた、学童で宿題やってこなかったらいつするのよムキー →学童にめちゃくちゃ平身低頭で再度お願い→やっぱりやってこない→しまいには学童から「そんなに“勉強、勉強”言わずに、もうちょっと子どもらしく育てたらどうか」なんて言われるチーン
 
まぁ、学童って先輩ママも言ってたけど、放課後に遊ぶのがメインの場所。そんなに先生の目は届かない。宿題を渡しても超テキトウにやるもんだから、結局は親の二度手間になるそうだ……。うーむ。そりゃ夜、家で宿題できる子ならいいけれど、うちは寝ますから。彼の特技、食べ寝ですから……ゲッソリ
 
本当に困り果ててしまい、夫からも、「ばあさん(実母)いなくなって、それが一番の悩みになってる。家の空気悪い」なんてことも言われ、
 
1、私の仕事時間を早めて長男の宿題を見る
2、落ち着くまで公文を休会する
3、勉強もしっかり見てくれる学童に変更する(金額は3倍くらいになる)
 
私はどれもイヤ。強いて言うならカネで解決できる「3」!
夫は「2」、公文なんかやめちまえ、カネの無駄!
当の長男はと言うと、絶対に公文だけはやめたくない(公文=長男の誇り。なぜか……。それならなおさら宿題やってこいよムキー
 
私としては、本人がやりたいという公文をやめさせるのは避けたかった。なんか、怒りにまかせているような気がして。今後も困難にぶつかったとき、解決策がないまま逃げるような気もして。
 
 
ひらめき電球ひらめき電球 と、そこにふっと、神様が降りてくる。
小遣い制にしたらどうだろう(新たな「カネ」で解決案w)。
 
というのも、7歳の子どもに「勉強は将来のあなたのためよ」なんてこと、わかりゃしないんだ。それに私たち大人は労働の対価として賃金を受け取る。子どもの仕事は勉強だ。もちろん遊ぶことも大事だけど。勉強も同じくらい大事! てことは、ちゃんと学習したなら、お金をもらってもいいんじゃないの?
 
小難しい問題だったので、あらゆる人に相談しました。
まず最初に夫。それから学校の担任、学童の先生、公文の室長、小学校の教諭をする友だち……。
 
みんな「いいんじゃなーい」とGOサイン。
 
というわけである日曜の夕方、長男と散歩がてらヒャッキンへ。
 
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貯金箱とノートを買う。お金をもらったら本人に小遣い帳も付けさせるため。

 

 
はじめにルールをしっかり決めた。
 
学校から帰宅した長男は、一番はじめにやって来た宿題を私に見せるようになった。なんと学童で、まず入室したら宿題を黙々とするようになったという、うれしい報告を先生からもらった!
 
私が目を通してOKだったら10円渡す。はい、ご苦労様。もう今日はあなたの自由。タブレットでもお絵描きでも、寝るまで勝手に遊びなさい。……この台詞、私大好きw
 
 
長男は「ありがとうございます!」と頭を下げてお金を受け取り、チャリーンと貯金箱へ。
 
 
小計、合計、すべて本人に計算させる。
生きた算数の勉強もできるw
 
オカネ貯まったら何買うの?
たずねると、
 
 
最近、このぬりえがコンプリートしたので、新しいの買うんだって。

 

 
ふーん、いいんじゃなーい?
 
「いつごろ買えるかな?」
 
1200円くらいのものだから、そうだねぇ、毎日マジメに勉強したら夏休みくらいまでには買えるんじゃない?
 
「楽しみだね」
 
そうだね。がんばってね。
 
われながら、この作戦がこんなに成功すると思わなかった。男の子だからかな=物欲ニヒヒ
 
というわけで長男は、小遣い制にしたその日から今日まで、1日も欠かさず宿題をするようになった。張り切りすぎて、翌々日の課題までやろうとする長男を、あわてて止めたりも。ちょっとずつ、無理なくよ! って。まさか勉強するななんて言う日が、ヤツに来るとは。死んだばあさんも驚きだwww
 
 
私は何か困難が目の前で起きたとき、さらっと遠回りして避けて通る人生をずっと送ってきたけど、子どもができてからはあえて悩んで、ぶつかって、問題を踏んづけて乗り越えるようになったのね。今回のように、ちゃんとクリアになったときはこれ以上ない爽快感。しかしながら45でこの作業、ものすごく疲れる。そりゃ毎晩廃人よチーン
 
皆さんはお子さんの勉強、どんな作戦でやらせてますか?
 
 

 

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