何でこんなにフラフラするのだろう。
なにか行動を起こすたびに息苦しくて動悸がして、昼はまだ仕事があるからがんばれるけど、夜になるとナンのやる気もなくなり、ぐったり横たわってばかりいる……。

 

妊婦検診の際の血液検査で、貧血だということはよくわかった。前回、小猿の妊娠でも同様だったから、そういう体質なのだろう。

病院から処方されたのはフェロミアとかいう鉄剤。妊婦が処方される一般的なクスリ。ソレを飲んだところで効いているのか正直わからない。しかもそのクスリ、身体に合わず気持ち悪くなる。

だったらどうすればいいか。いまいちど食事を見直してみようと、ある日の夕飯時、エグさんと話し合った。そうだ。私を変えるのは食事しかない。毎日食べているモノで私たちはできている。

 

で、あんまり鉄分って考えたことなかった。

とりあえず野菜とタンパク質をしっかり摂って、炭水化物を控えめにしていればスリムをキープ、健康もキープできると思っていた。そんなふうにざっくりした考えのもと、毎日の献立作り、していた。

 

ところが、ネットで調べると、鉄分が多く含まれる食材、定番でいうと豚や鶏のレバーから始まって、牛の赤身肉、ヒジキ、切り干し大根、小松菜、それから納豆etcetc。
 

やだ!
私の苦手な食材ばかりじゃん!

 

……もとい、もういい大人だから、もちろん出されれば食べる。でも、ジブンで自炊しているということは……、自炊=バランスいいかもしれないけど、じつは好みの食材しか買わないからバランスが悪い。苦手なモノは見向きもしない。つまり、私の作る食事は鉄分、全然入っていなかった、というわけ。
 

今回悩んでいる「貧血」は、体質ではなく、もしかしたら食生活が原因だったのかも知れないね。ものすごい発見をした! と、エグさんと大いに盛り上がったのだった……。
 

妊娠前は鉄分、少し足りていない程度だったかも知れない。一日に摂取した鉄分を合わせればまぁなんとかなっていたのかも。ここまでひどい症状は出たことがなかったから。

ちなみに、非妊娠時に必要な鉄分は8.5mgと言われている。妊娠中期から後期にかけてはなんと18mg! そりゃ足りないわけだよ。

なるほどー。

42にして大変勉強になりました。もしかしたら母親学級でウンザリするほど鉄分を摂れと言われるのかもね。今回はふたりめだし、計画帝王切開による出産だしで(小猿が切腹だったのでふたりめも自動的にそうなります)、学級への出席、パスしていたから鉄分の大切さを知らず、どんどん欠乏症になっていったのかも。

しかしながら、こういう目の前に掛かっていたモヤモヤした濃霧がパーッと晴れた気になる瞬間、年に何回かある。こういう気づきがとても好き。そして今後の人生の糧になる。女性における鉄分の存在、もっと早く私のなかでクローズアップしても良さそうなもんだった。しっかり鉄分を摂れば代謝が上がりやすい身体になるとか、肌や髪がぴかぴかになるとか、いいことづくめじゃん。でも、あんまり必要としなかったんだろうなぁ。タンパク質やビタミンばかりに目が行って……。

 

ともあれ、非常事態(高齢妊娠)が発生したことにより、遅かれ早かれ鉄分の重要さに気づいて良かったのはたしかで。ここはひとつ、鉄分を多く含む食材をジブン好みの味付け、ジャンルに変えて(煮物や納豆はやっぱり苦手なので)、食べ物からどんどん摂取してやろうと思っています。なになに? 鉄分には動物性鉄分(ヘム鉄)と植物性鉄分(非ヘム鉄)があるのか。猛勉強中(笑)。

 

重大発見をした翌日、エグさんがスーパーに買い物行ってくれた。

鶏レバー、小松菜、プルーン、いままで食べなかったいろいろリクエストして。さて、身体がどう変わっているか、楽しみだ(^o^)



大好きな牡蠣も鉄分けっこう多いんですってグラサン