しずく型をしたその国の、ちょうど真ん中にあるキャンディ。
そこには私が勝手に思い描いていたスリランカらしい風景があった。

そんなキャンディはこの国の仏教徒たちの聖地らしく、
寺院周辺はずいぶん遅い時間まで、たくさんの信者で賑わっていた。
この界隈は世界遺産にも登録されている。

 
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スリランカ中央高地に位置したこの街の標高は500メートル弱。
夜になると、長袖を羽織るくらいがちょうどよかった。

この日の宿はキャンディでもっとも旧いコロニアル様式の建物。
天井が高く雰囲気があってよいのだが、風呂のお湯が出ない。
まぁ、ときたま旅先であることだけど。
時刻はちょうど21時だった。
きっといま、みんなが一斉にシャワーを使っているんだ。
身体だけ拭いて翌朝入ることに。
 
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大急ぎでフロス、歯磨き、うがいを終わらせた小猿は、
ベッドに入った瞬間こと切れた。
まるでのび太くんが寝入るときのような鮮やかさだった(笑)。
 
スリランカと日本の時差は3時間30分。
なんじゃい、その30分て。中途半端な!
ノンノン、かつて旅したネパールとの時差はなんと3時間15分(笑)。

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それはさておき、時差がうやむやにできるのは2時間までだと思う。
3時間超えると、なんだかんだと時差ボケになり、
スリランカ滞在中、1時間おきに目が覚めた。
飛行機は往復ともに機内泊だったしね。

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で、目覚めるたびに隣のベッドで寝ている小猿の向きを直し、
布団をかけてやる。

あ、私たち、寝るときは「フランス式」です。
添い寝は絶対しない。
家では部屋こそ一緒だけど、お互いの安眠のためベッドはバラバラ。
そろそろ別部屋にしてもいいかなぁなんて思っている。
たぶんそ氏はすんなり受け入れることでしょう。

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彼も時差ボケなのか、起きたり寝たりしているようで、
パズルが床に散らばっていた(笑)。

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このカバンから引っ張り出したんですね。
その際落ちたのだろう、私のストールが床に。
それにしてもいつの間にカバンをゴソゴソしたのだ。
全然気づかなかった(笑)。

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あ、起きた。
そしてスグ寝た。
 
このときの時刻は5時半ちょっと前。
表ではスピーカーから流れるお経が聞こえていた。
男性のだみ声と、キンキンした女性のデュエット。
それにしても、すごい時間から流すもんなんだな。
宗教ってすげーな(ひとごと)。
 
もう起きよ。
風呂でも入りますかとバスタブに湯をためたら、
昨晩と同じようなぬるい感じで^^;
 
宿におもむきなんかいらん。狭くてもいいから快適さを!
世界各国、東横イ◯んならいいのに! と思ったのでした。

この後、そ氏も起き出してきて、ねぇねぇお風呂、
やっぱりぬるいけど、それでもいい? 入る?
うなずく小猿と、寒い、寒いよーと大騒ぎしながら入浴。
まんまと風邪を引いたのでした(私だけ)。

ちなみに兄たちの部屋は熱湯しか出ずに、
こちらも大騒ぎしながら入ったらしい。
足して2で割った感じがよかったね……。