トラウマ夢枕

そそり立つ波が、まさにいま、私の目の前で崩れかけていた。
モリモリと盛り上がる波に、舌打ちをした。
ほんと、アタマに来るわー!
次の瞬間、崩れた波に洗濯機のように揉まれ、海底に引きずりこまれ、
足先が岩礁に触れた。
息ができない。
ああ、もう、ムカツク!!!!

目が覚めた。
真っ暗だった。
iPhoneを手に取る。
4時だった……。

さっきの波は、毎年11月の終わりから約1週間滞在していた、
フィジーの小島での画像だ。
2005年から2010年まで6回通った。
日本では味わえないパワフルな波。
この波を楽しむために、私は毎週海に通って練習した。
平日はパーソナル・トレーナーについて、筋トレ。
フィジーのほかに、バリ島やオーストラリアにもサーフトリップした。

約6年間、真剣に打ち込んだので、
さっきの夢のなかみたいな大波が襲ってきても、
まぁ死にゃしないだろうと、やり過ごす余裕があった。

「波にクチャクチャにされてもなお、沖に向かうなんて、
ほんとドエムですよね~」なんて言われることもあったが、
いえいえ、むしろ根っからのエス体質(汗)。
波にグリングリンにされるたびに燃えていた。
ぜってー、まけねー。ああ、ムカツク!
ん? それってもしかしてドエムなのか? わからん(笑)。


結婚して、そ氏ができて、海から遠ざかった。
なんとか月1くらいサーフィンできればいいかなー。
冬? しないしない、寒いもん。
そんな感じの、ゆるゆるサーファーになってしまった。
5年前の私だったら、なんてことはないと思っていたサイズの波に
ビビルようになった。
いまは腰サイズ以上は見学!
やられた思い出ばかりが全面に立ってしまって……。
つまりトラウマ。

いつかまた、さっきみたいなサイズのある波と遊べる日が来るのかな。
それとも、「お母ちゃん、こんな波にビビるなんてだせーな」と、
そ氏にバカにされるのでしょうか。
後者な気がする……(^^;)

トラウマ夢枕

サーフィンに燃えていたころのお母ちゃんは、
誰よりもやる気マンマンで波を滑り降りました(ピンク矢印)。

トラウマ夢枕

隣のオッサンをちらりとチェック。
ん、オッサン、レギュラー(左方向)に行くのね。

トラウマ夢枕

じゃ、グーフィー(右方向)、行かせてもらいマース。

トラウマ夢枕

サーフィンやっていたくせに、とにかく日焼けしたくなかったので(矛盾)、
0.5mmのフルスーツに、ハットに、グローブしておりました……。
海のなかで、間違いなく一番厚着だった私です……。

トラウマ夢枕

ちなみに最近は、日焼けしたくないあまり、
日が陰った夕方からしかサーフィンしていない。
(ゆるゆる夕暮れサーファー)

トラウマ夢枕

でも、燃えていた当時も、もちろん夕方もサーフィンしていた。
この画像がそう。

トラウマ夢枕

朝夕、朝夕。波が良ければ、朝昼夕! それを1週間。
すごい体力だ……。

トラウマ夢枕

……あれ、お母ちゃん消えた(↑)。
まさにいま、波にグリングリンにされて、
海中でむかついているところなんでしょう……。


今週末、家族旅行で房総に行くけど、板、持っていくのかなぁ。
11月後半だしなぁ。
寒そうだなぁ。
そ氏もいるしなぁ。
イイワケばっかだ(汗)。

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