お遍路さんしに、香川に行きませんか?

編集S田さんの、「お遍路さん」という言葉はほとんど聞こえずに、
香川、香川、うどん、うどーん、うどーん♪
と、なっていました。私の頭のなか。
人類は麺類の本場に行けるなんて、やったー。

うどん屋は、もちろん私セレクトで(笑)。

別冊リツコング-山越の釜玉

着いて早々向かったのは山越です。
私の拙書、うどんサイクリング の表紙にもなっていて、
休日になると長蛇の列で、うどん一杯ウン時間待ちの超人気店。
熱々の麺に生卵とダシをぶっかけ混ぜ混ぜして食べる“釜玉”が有名。
平日の朝イチということで、こんなに空いている山越、初めてだった。

別冊リツコング-山越にて


売店でお土産もゲット。

別冊リツコング-香の香釜揚げ

その次に訪れたのは、ダシが味わい深く、
ふわふわしているけど、筋が通った麺が最高の、長田in香の香。

別冊リツコング-おいしいですね~

カメラマンY田氏(左)、「うまーい!」と大絶賛。

別冊リツコング-お久しぶりでした

うれしかったのは、「クニイさんだ!」と、
覚えてくれていた店主の息子さん。イケメンです(笑)。
思わず記念撮影。また来ますね~。
ここでも10玉分のお土産うどん、ゲット。

翌日は、純和風の中庭がシャンとした気分にさせてくれる山田家へ。

別冊リツコング-釜ぶっかけです


いろんな具を混ぜて、いろんな味が楽しめる“釜ぶっかけ”。絶品です。

編集S田さんがここのうどん、とても気に入っていた。
山田家は家でも同じ味が再現できる、
調理しやすいお土産うどん。もちろん買った。

なに、私、うどん食べて、土産買いに香川に来たわけ!?

ぶっちゃけ半分くらいはそうなんですけど(笑)、
旨い麺に舞い上がって、忘れていましたね、お遍路さんのこと!


四国八十八箇所巡りは、弘法大師の遺徳を慕って
歩くことから始まったと言われているそうな。
現在は親族の供養、いろいろな祈願、いままでの人生の懺悔、
ジブン探し、健康維持、ストレス解消、観光etc、目的は人それぞれ。
また、回る手段も、歩き、クルマ、バス、タクシー、自転車、
こちらもいろいろ。
今回私たちは、クルマ&自転車でお遍路さんをした。

別冊リツコング-納札です

まずは納札(おさめふだ)に、名前と住所(ざっくりでOK)を書く。
これをお参りの際、本堂と大師堂に各一枚ずつ納める。
あとはお接待(親切に)してくれたヒトにも一枚。
名刺代わりってワケですね。
ちなみにこの納札、巡礼した回数により色が変わるそうだ。

私は初めてなので、一番下っ端な真っ白い納札。

別冊リツコング-番号が振ってあります

1~88まで番号が振られたお寺。
順繰りに回るのが筋なのだろうけど、
今回は時間がないので、主要なところだけ。だいぶはしょって。

別冊リツコング-達筆です

お参りしたお寺の一番最後に、納経所に立ち寄り、

別冊リツコング-記帳してもらいました

首からぶら下げている納経帳に墨書と朱印をいただく。

2回目以降は、朱印のみを重ねて押印するそうだ。

ところで、釜揚げうどんを食べた長田in香の香。
ここのご主人、かれこれ200回ほどお遍路さん、やっているそうで!

別冊リツコング-お久しぶりでした

お母さんが手に持っている赤い物体、なんだと思いますか?
押印されまくった真っ赤な納経帳!
朱肉の匂いがプンと。すごいことですね~。

別冊リツコング-すごさがわかる

店主の納札も、100回以上回っているヒトだけ
手にすることができる、特別な“錦札”。
上には上がいるんですね~。

別冊リツコング-こんにちは

日陰のベンチで休んでいたら、遊びに来たワンコ。

別冊リツコング-ケーブルカーに乗って♪

ロープウエイで上る雲辺寺(うんぺんじ)。

別冊リツコング-絶景です

けっこうなスピードでグングン上っていく。
高所恐怖症のヒト、この景色ムリだろうな~(笑)。

別冊リツコング-県境にて

山頂は、県境。

別冊リツコング-初紅葉です

ひんやりとした風。紅葉真っ盛り。

別冊リツコング-いました

今回も発見。S田さん像。
前回 はこちらの島で。

別冊リツコング-さぬき富士です

気が付けばいつもそばにある、讃岐富士。
おにぎりみたいな形の、きれいな山です。

別冊リツコング-酢牡蠣です

夕飯は、ホテルのスグそば。
瀬戸内海放送のT井さんらに以前よく連れてきてもらった、
瓦町の渋い居酒屋。
お仕事仲間のご実家が営むお店でもあります。
絶対たのむのは酢牡蠣! もったりとミルキーでうまいんだ。

別冊リツコング-焼き鳥です

こういうお店、ホッとしますね~(笑)。

別冊リツコング-目覚めの景色

翌朝、カーテンを開けると、こんな景色。
今回は、いつも定宿にしている●急インではなく、ダイワロイ●ット。
できたばかりらしくきれいだし、部屋は広いし、

別冊リツコング-豪華な朝ごはんです

朝ごはんも豊富なビュッフェスタイルだしで、気に入ったな。

別冊リツコング-エックス系

なんでもすぐにエックス系にする、Y田カメラマン。
以前はママチャリで、壁を上り下り、サーフィンでいう
“マニューバー”みたいなことしていた。
そんなY田カメラマン、人生2度目のフルマラソンが
翌日に控えていて、ため息ばかりついていたけどね(笑)。

別冊リツコング-お接待、受けました

屋島寺ではじめてお接待を受ける!
「おつかれさま」と言われて渡されたお菓子。

別冊リツコング-ゴールのお寺です

一番最後の88番寺。大窪寺でとりあえずのゴール。

めちゃくちゃ駆け足で巡った、お遍路の旅でした。
お遍路さんという、不思議な風習。
それをいざジブンがしてみて、「悪くない」というのが感想。
お寺という、私の日常から離れた場所をたずね歩き、
その間にはいい景色があったり、人々の親切を受けたり、
お寺近くの、おいしいうどん屋に寄ったり(笑)。
いつかジブンの足で回ってみるのもいいかも。
なんてこと、思ったりした。
でもきっとサーフィン以外に興味がないエグさんは、

「ひとりで行けば」って言うんだろうな。
いいよいいよ、そ氏連れて行くから。

「オレ、部活で忙しいし」って断られるんだろうな。
いいよいいよ。なんでもいいよ。

別冊リツコング-馴染んでいます

お遍路衣裳がとても決まっている、編集S田さんです。

別冊リツコング-お着替え中

Y田カメラマンは、

別冊リツコング-蕎麦屋の店主みたい(笑)

蕎麦屋の店主みたいになってしまった……(笑)。

別冊リツコング-お似合いです

うそうそ。とてもよくお似合いで!

今回の旅が掲載されるAUTO ROUTE は12/1発売です!