なるべく早く離床しないと、傷の治りが遅くなる。
と、手術早々、看護師さんに言われた。

離床とは、たとえば手術後など、ベッドから離れて
生活機能・範囲を拡大していくことを言う専門用語。
積極的に動くことによって、血の巡りがよくなり、
傷が早く治るというわけらしい。なるほどね。

昨日のこと。
目が覚める。全身の動作確認をする。
背中に刺している痛み止めのおかげで、切腹した箇所の周りは
ぼわ~んと麻痺している。
おかげで、手術直後からコロコロ、コロコロ、寝返りは打てた。
(打てるならどんどん打ってと、お医者さまに言われていた)
一度、身体を起こしてみたら、ひょいっと起きあがれた。
うん。痛みさえなければ全然イケる!!
(痛いと思った瞬間、めちゃくちゃ弱気になる情けない体質なので)

ナースコールし、看護師さんにその旨を話したら、
「だいたい皆さん、術後翌日の午後から離床しますけど(汗)」
と、驚いていた。
ちなみにこのとき、朝6時。
でも、前向きな姿勢を買われ(笑)、まずはオシッコの管を抜いてもらった。

オシッコの管、導尿管、生まれて初めて付けたけど、
ていうか、手術が終わって気づいたら付けられていたのだけど、
すごいね。感動(笑)。当たり前だけど、全然尿意を感じないの。
でも夜中だったか、気持ち尿意を感じたときがあり、
看護師さんに伝えたら、導尿管がよじれていて、
そこに500mlほどオシッコが溜まっていると言われた。
私がコロコロ、コロコロ、寝返りを打ちすぎたことが原因らしい。
ネジレを取ってもらったら、すーっとした(笑)。

それはさておき、ベッドから身体を起こし、しばらく足踏みをし、
つかまり立ちをし、丸一日食べていないからそれなりにフラフラはしたけど、

こんなもん? ってくらいふつうに歩けた。
「ふつうに二足歩行できてますね!」と、看護師さんも驚いていた。
通常、進化の過程 みたいな歩き方になるらしい(笑)。
私と同様、帝王切開したほかの患者さん、まずはこの「立つ」というのが
儀式みたいな感じに扱われているらしく、「クララが立った!!!」くらいの
感動があるそうだ。


その話を聞いていたら、なんか恥ずかしくなった。
ジブンが、元気だけが取り柄の頭空っぽ女みたいで……。

その元気だけが取り柄の頭空っぽ女は、

別冊リツコング-逢いに行きます

いろんな管を付けたまま、足取り軽くそういちろうに逢いに行った。

別冊リツコング-兜です

病院の至るところに、こどもの日のウンヌン、飾られていた。

別冊リツコング-鯉のぼり

生まれてこの方ずっと、こういうもの見ても、なんとも思わなかったけど、
今年からはちょっと違うね。お母ちゃんだからね(笑)。

別冊リツコング-長い指

うちの息子は予定よりもチビだったので(2200g)、
まるでスポーツ選手のように、酸素カプセル(保育器)に入った、
うらやましい環境のそういちろう選手です。
ちょっとうちの子、指、長くないですか?
将来はピアニストかしら(親ばか)。

そういちろうはお父ちゃんにそっくりだった。
でもいまは保育器に入っており、心電図を取る機械など装着。
せっかくの男前が台無しだ(^_^;)
あと100グラム強増えて外の世界に出たら、
2ショット写真等お披露目しようと思う。
せっかくならね。かっこいいところを(笑)。
もうしばしお待ちを~。

そして病室に戻ると待望のごはんが用意されていて……。

別冊リツコング-びっくり昼ごはん

ウソでしょ!?

と、思わず目を見張った1日半ぶりの食事が机の上に置いてあった。

the重湯×2(カレー風味と、お粥風味)、ジョアとゼリー……。

ふーん、固形物さえ食べなけりゃいいのか(悪顔)。
ちょうどお見舞いに来たエグさんにこっそり、下の売店から
なめらかプリン買ってきてもらった。
看護師さんにバレないよう大急ぎで平らげた、
昨日お母ちゃんになったばかりの37歳……。

別冊リツコング-晩ごはん

夜は夜でヒドイもんでしたよ(汗)。

もっとしっかり食べなくちゃ、治るもんも治らなくなるわ。
これに、中田食品の梅干しとバナナ2本、こっそり食べたのだった。


そうそう、甘党妊婦ですが(詳細ブログはこちら )、
そういちろうを産み落とした瞬間、脱出したみたい。
不思議なもんだねー(笑)。
テレビでスイーツ特集とかやっていても、まったくときめかなくなった。
いま一番食べたいものは、昨日 からしつこいようだけど、ステーキ(笑)。