社会人人生、ほとんどをフリーランスで過ごしてきたからか、
お金に対する危機感、たぶん皆さんより少しだけあると思います。
いい月もあれば、悪い月もある。
何ヶ月も悪い月が続くことだってある。
そんなとき、「お手上げ!」ってならないように、
いい月、いい年にしこたま溜めまくる。
そんな私は、翌月の収入に期待して何かを買ったり、

赤字になることは、まずないです。

私なんか毎月赤字よ!!!!
と、帳簿を付けながら嘆いているのはわが母上……(汗)。
ちなみに帳簿付け、70歳を過ぎてから、
私にしつこく言われて、しぶしぶ始めた彼女だった……。
よくもまぁ、ご無事でいままで生きてこられたわね……。

と、そこに番長からメールが。
「あー、もう大変よ!」
そのメールを読み上げて母上。
なにがどう大変なの?
今夜、お兄さんからお鮨誘われちゃった。さらに赤字よ!!
(番長は明朗会計、しっかり割り勘のヒト、です 笑)
そんなに大騒ぎするなら、行かなきゃいいのに(汗)。
「そうも行かないのよ!」

ヒラヒラした服をあわてて纏い、夜のとばりに吸いこまれていった

わが母上なのだった。はぁ。


2012年の確定申告を3月頭にサッサと済ませ(青色申告です)、
どうやら4月には還付金が少しだけ戻ってくるようなので、
いつもお世話になっている大赤字の母上(笑)を誘い、
昔家族でよく食べたイタリアンへ、昨日ヨガが終わった後行ってきた。

1980年代後半から90年代、日本がバブルに湧いたころ、

イタリア料理がブームになったことがあった。

“イタメシ・ブーム”なんて言われていた。
新しもの好きだった亡き親父は、当時小学生だった私や、
彼が営んでいた小さな学習塾の、バイトの先生を連れだって、
しょっちゅう大勢でワーッと食べに行った。
店の外に漂うニンニクのいい匂い、
ひと皿に豪快に盛られたご馳走の量にビックリしたこと。
私のなかでその店は、まだ行ったことがない「イタリア」そのものだった。

その後、実際何十回もイタリアを旅して、好きが高じて本 まで出して、
日本には当時よりもっともっといろんなイタリアンのお店が増えて、

もしかしたら本国で食べるよりおいしいかも! っていう、

素材重視の繊細な味を披露してくれる店もあちこちに出現して、
なにより私の舌も肥えて。

だから昨日、母上とその店に行くのは、本当に久しぶりだった。

たぶん15年以上は軽く時間が経ったと思われる。

別冊リツコング-サラダです

終始、「懐かしいわねー」と、目を細めていた母上。

別冊リツコング-カタツムリはやめて

「エスカルゴが食べたい!」と、真っ先にリクエストした彼女。
私が初めてその食材を食べたのはこの店だった。
「エスカルゴってカタツムリだぜ」と、

いたずらっぽく笑った親父の顔が懐かしい。

別冊リツコング-マルゲリータ・ピッツア

このお店で出てくるモノ、どれも大ざっぱなトラットリア(大衆食堂)料理。
繊細さは微塵もない。
けど、どの皿にも愛着を覚える。
私のソウルフードなんだなと、ふと思う。

別冊リツコング-ニンニク唐辛子のパスタ

親父が大好きだった、ニンニクと唐辛子のパスタ。

別冊リツコング-ボンゴレ・ビアンコ

私が小学生のときから健在の、このレストラン。

別冊リツコング-〆

生き残るには、それなりの理由があるのだろう。

急に母上、こんなことを言い出した。

「よし、私、今日はおごるわ!!

(ノ゚ο゚)ノ

え、この店に来る前、来月私に還付金が入るから、
ご馳走するよって、言いましたわよね……(汗)!?
だいたいおかーさん、そうやって勢いで「おごる」とか言うから、
毎月あなたの家計簿、真っ赤っ赤~なんですよ(汗)。

別冊リツコング-母上と

おとなしく、娘におごられた母上です……。(どこ見てんのよ 汗)

ねぇおかーさん、どうしたら家計簿が黒字になるか、
いまから仕事部屋(実家)に戻って教えてあげようか?
すごく簡単なコトよ。

と、帰りの車内で、私。
「いいわよ! そんなの聞いたら、私早死にするわ!」

あ、そうですか。じゃぁいいです。
気が向いたら、どうぞたずねてちょうだいね(笑)。



おまけ。

2日連続でけっこうな雨、ですね……。

お散歩に行けないユタカさん、スリングに入れての抱っこ通勤。

そうとうパワーが有り余っているようで、

別冊リツコング-発散中

ベッドのなかで暴れまくり(汗)。

だから今朝、出勤する前に、ボールを投げては取りに行かせて、
「よーしあと残り20回! 張り切ってこー!!」。
気分は鬼監督(笑)。

別冊リツコング-行ってきまー

予報によると夕方には雨は上がるそうな。
帰り道はお散歩しようね。

ちょっと遠回りして。